浅田真央選手首位、アシュリー・ワグナー選手&鈴木明子選手が僅差で追う-グランプリファイナル・女子SP
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ついにグランプリファイナルが始まりました!
公式練習で選手から大不評を買った「融けるリンク」が氷の温度を下げることで硬さが生まれて改善され(出来るならナゼ最初からやらないんだ・・・)、無事に開催にこぎつけました。
女子ショートプログラム(SP)は非常に質の高い演技の競演となり、したがって点差も僅差の戦いになっています。
その中で浅田真央選手がトップ、2位にアシュリー・ワグナー選手、3位には鈴木明子選手が入りましたが、真央選手とアシュリーの差は約0.5、明子選手も約2点差という非常に面白い展開になってきました。
フリーの出来が順位を決めることになりそうですね。これはワクワクします!


ISU Grand Prix Figure Skating Final 2012
順位と得点詳細。(試合進行とともに更新されます)
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。



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浅田は首位、鈴木3位 日本勢が好スタート=フィギュアスケートGPファイナル・女子SP
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが7日(日本時間同日)、ロシアのソチで開幕した。GPファイナルには、シリーズ全6戦の上位6人が出場。2014年ソチ五輪の会場を舞台に優勝を争う。

 女子シングルのショートプログラムでは、浅田真央(中京大)が66.96点で首位、鈴木明子(邦和スポーツランド)が65.00点で3位に入り、日本勢が好スタートを切った。2位はアシュリー・ワグナー(米国)で66.44点。

 首位発進の浅田は最初のダブルアクセル、続く3回転フリップ-2回転ループを着氷。後半に入れた3回転ループも着氷し得点を重ねた。ステップシークエンスでは9人のジャッジの内、5人が評価3を付けるなど高評価を得た。
 鈴木も3位と好スタート。最初のジャンプ、トゥーループでの3回転-3回転に着氷し9.20と高得点を得ると、続く3回転フリップも着氷。後半に入れたダブルアクセルも着氷し、首位浅田と2点差以内の位置に付けた。

 以下は全順位。

1:浅田真央(日本)66.96
2:アシュリー・ワグナー(米国)66.44
3:鈴木明子(日本)65.00
4:キーラ・コルピ(フィンランド)63.42
5:エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)56.61
6:クリスティーナ・ガオ(米国)48.56

2012年12月7日 スポーツナビ

フィギュアGPファイナル・談話
◇やるべきことできた
 浅田真央
 きょうは自分のやるべき要素がしっかりできた。あすのフリーも気持ちを抜かず、きょうみたいに滑ることが目標。(五輪会場での大会だが)今はファイナルに集中している。
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◇手堅く滑れた
 アシュリー・ワグナー
 いつも百パーセントの自信で臨んでいる。3回転-3回転(ジャンプ)はないが、いい評価を得られると思っていたし、ミスのない手堅い滑りができた。

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◇攻めていこうと思った
 鈴木明子
 SPで全部ジャンプが成功してよかった。きょうはとにかく攻めていこうと思った。自分らしい演技ができてよかった。(時事)

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2012年12月7日 時事通信

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トップは浅田真央選手!
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フィギュア:浅田ミスなく 三つのジャンプ成功…SP首位
 滑る楽しさを、力強さに変えた演技で、浅田がSPでトップにつけた。大会前に痛めた腰の影響が懸念されたが、「今日は自分がやるべきエレメンツ(演技要素)がしっかりとできた」という言葉通り、ミスのない演技を見せた。

 今季のこれまでの試合と同じく、看板のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を回避した構成で臨んだ。ダブルアクセル、3回転フリップ−2回転ループ、3回転ループの三つのジャンプはいずれも成功。腰をいたわって練習では積極的に取り組まなかったスピンも、三つとも最高のレベル4評価を得た。

 11月の中国杯ではジャンプの回転不足が散見されたため、佐藤信夫コーチと「反動をあまり付けないジャンプ」に取り組んだ。真価が問われるのはジャンプが多いフリーだが、浅田は「キリッとしたジャンプが跳べている」と自信を深める。

 「アイ・ガット・リズム」に乗せた今季の明るいSPは、振付師のローリー・ニコル氏が「浅田がいつもリンクに来て楽しく滑れるように」と願いを込めてつくったという。母の急逝という悲しい出来事により、出場がかなわなかった昨年のGPファイナルから1年。滑る喜びを取り戻した浅田が、4季ぶりのGP女王を狙う。【芳賀竜也】

2012年12月7日 毎日新聞

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素晴らしい演技でした。ジャンプがすごく高く軽くなりましたし、全ての要素で減点ゼロ、スピン・ステップは全てレベル4。ステップは1.80という高い出来栄え(GOE)加点を得て、さらに9人のジャッジのうち5人がGOEで最高の+3をつけるという高い評価を得ました(残りの4人も+2をつけています)。

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「グランプリシリーズ(GPS)2戦で良い演技ができていたので今回も、と思ったけど、その気持ちが空回りしないように心がけた」と話していたという真央選手、その通りの演技ができたと思います。
フリーはNHK杯でのジャンプが2回転になるなどのミスを繰り返したくないと強調していましたが、やはりこれもその強い気持ちが空回りしたり、考えすぎて硬くなったりしないように、今日と同じ気持ちで思い切り演技してほしいと思います。

マスコミ(や連盟)は4年ぶりの優勝を、などと煽り立てていますが、今の真央選手はまだ自分を組み立て直している途中。私は順位よりも、今彼女が求める演技ができること、設定した目標をクリアし、真央選手本人が笑顔で終われる演技であってほしいと願うばかりです。

頑張ってください!!

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Mao Asada 2012 GPF SP -I Got Rythm




2位にアシュリー・ワグナー選手!
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彼女の安定感はさすがという感じでしたけど、やはり今回ファイナルで顔ぶれも精鋭ぞろいですし、今回本格的に優勝を狙える位置ということで、ちょっと硬さがあったような気もしました。
これまでのGPS2戦での絶対的な自信をみなぎらせたオーラが少し弱くて、少し大事に行ってるような感じだったような・・・それでも堂々たる演技でしたけどね。

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コンビネーションジャンプは3トウループのコンボ(3T-3T)ではなく、3フリップ-2トウループ(3F-2T)にしてきました。3-3から3-2にはなりましたがトウループとフリップでは難易度はフリップの方が上ですし、2Tは両手を上げたリッポンスタイル。確実に加点を狙うという感じです。
真央選手と0.5も点差がないという僅差ですので勿論優勝を狙えます。これまでのアシュリーではなく今の強いアシュリーを貫ければ、充分タイトルを手にできる状況です。頑張ってください!!


Ashley Wagner 2012 GPF SP -Red Violin




3位に鈴木明子選手!
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キレキレでした。冒頭から体のキレやスピードがありましたし、気迫に満ちていましたね。
冒頭の3T-3Tを決め、今回エッジエラーを取られていた3ルッツ(3Lz)から3Fに変更した単独ジャンプもきれいに決まりました。これはいける!と思ったのですが、そのあとのスピンがよれてしまい、レベルを落としてしまいました…明子選手も回りながらちょっと笑ってましたね。
でも表情が緩んだのはその一瞬だけで、その後はすぐにまた鋭い眼光に戻り、しっかりと演技をまとめました。

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ああ、あのスピンだけが惜しまれますが(涙)フリーの「O」はこれまでのGPS2戦全てで1位を取っている評価の高いプログラムですし、3位とはいえ今回点差は約2点なので、明子選手にも充分優勝のチャンスはあります。むしろそのくらいの点差で追い上げる方が気持ち的には楽かもしれないですね。
是非初優勝狙って頑張ってください!!!



Akiko Suzuki 2012 GPF SP -Kill Bill




4位にキーラ・コルピ選手!
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ソチの軟らかめの氷に彼女はちょっと戸惑いがあったのか、ジャンプは少し跳びにくそうに見えました。着氷で氷をつかむ感じに少し硬さがあり、あまりきれいなランディングが見られませんでしたね。
でもジャンプ自体は全て降り、大きなミスはありませんでした。
そういう感じはありつつも、私は今回の演技は彼女の今季SPの中で一番好きです。音楽をよく感じていましたし、プログラムに入り込んで見ることが出来たと思います。
さすがファイナルというべきか、これだけの演技をしても4位なんですよね…(涙)これは本当に誰が優勝してもおかしくないというか、フリーの出来が文字通り順位を決める形になりそうですね。
頑張ってください!!


Kiira Korpi 2012 GPF SP -The Girl With Flaxen Hair




5位にエリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手!
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彼女は現在怪我や体調不良とも戦っていて、怖いものなしだった昨季と一変した困難なシーズンを送っていますが、それでもファイナル行きをしっかり射止めているのはさすがですね。
練習もおそらく思うようにできていないこともあるのか、SPを昨季のもの「アディオス・ノニーノに戻し、荒川さんの解説によればステップも少し難易度を落としているということです。

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今は焦らないことが一番大切。2週間後にロシアンナショナルも控えているということですし、今出来ることを出し切ることを積み重ねて、また万全の状態で滑る彼女を待ちたいと思います。
フリーも頑張ってください!!!


Elizaveta Tuktamysheva 2012 GPF SP -Adios Nonino




6位にクリスティーナ・ガオ選手。
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冒頭の3T-3Tで転倒してしまい、そこから元気がなくなってしまいましたね・・・
負傷欠場となったユリア・リプニツカヤ選手のピンチヒッターとして急遽出場が決まったこともあり、準備は大変だったと思います。
でも学業とスケートを両立することを決めたガッツのある選手ですから、あきらめずにフリーでは素晴らしい演技を見せてくれると期待しています。

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今回ちょっと目に付いたのは、上体の動きが硬いこと。腕をしなやかに動かして滑っていても胴体は揺るぎなくまっすぐ固まっていて腕だけが動いているような感じで、せっかくの腕の動きが上半身とリンクしていないんです。また、上下の動きも乏しいので、突っ立って滑っているように見えてしまいます。
彼女は長身でて足が長く、スピンなどはとても美しくて演技に見栄えがするので、これはもったいないと思います。もっと上半身を柔軟に動かしながら滑り、振付をこなせるようになると、格段に演技の印象が変わるんじゃないかなと思いました。

フリーも頑張ってください!!!


Christina Gao 2012 GPF SP -Libertango





フリーはかなりの混戦というか、激戦になりそうですね。
SPはとてもレベルの高い戦いになりましたので、フリーも神演技大会となりますように!!
選手の皆さん、頑張ってください!!




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