ケヴィン・レイノルズ選手が初優勝! -2013四大陸選手権・男子シングル
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世界選手権を前に充実したメンバーでの戦いとなった四大陸選手権・男子シングルは、ショートプログラム(SP)6位のケヴィン・レイノルズ選手が3回の4回転(クワド)を決めたパーフェクトな演技を見せ、見事逆転優勝を飾りました!
SP1位の羽生選手はジャンプ等にミスが出てしまいましたが2位、3位には中国の新星・ハンヤン選手が入りました!
最年長が22歳のケヴィンという、ものすごくフレッシュな表彰台となりました。皆さん本当におめでとうございます!!

高橋大輔選手はフリーはここ数年ないほどにミスが重なってしまい7位、無良崇人選手は8位となりました。

ISU Four Continents Figure Skating Championships 2013
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。

*四大陸選手権は、英語名の頭文字(Four Continents Championships)を取って「4CC」と表記されることが多いです。




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羽生2位、高橋は表彰台逃す 優勝はレイノルズ=四大陸フィギュア
 フィギュアスケートの四大陸選手権第2日が9日、大阪市中央体育館で行われ、男子フリースケーティングでは、前日のショートプログラム(SP)で首位の羽生結弦(東北高)がフリー158.73点、総合246.38点で2位となった。SP4位と出遅れた高橋大輔(関大大学院)はフリー140.15点、総合222.77点で7位となり、表彰台を逃した。無良崇人(中京大)はフリー140.05点の総合218.08点で8位に終わった。

 優勝はケビン・レイノルズ(カナダ)で、フリー172.21点、総合250.55点。3位には中国の閻涵(ハンヤン)が入った。

 SP首位の羽生はフリーで順位を落とし、優勝を逃した。2本予定していた4回転のうち1本目のトゥループは成功するも、2本目のサルコウが2回転に。中盤のジャンプは決めていくが、最後のルッツも1回転になるなど精彩を欠いた。
 高橋はSP4位からの巻き返しならず、順位をさらに落とした。2本の4回転は両方とも両足着氷。トリプルアクセルでも転倒するなど全体的に不調な様子で、ぼうぜんとした表情でリンクをあとにした。
 無良は第3グループでの滑走。最終順位は8位に終わったものの、4回転1本を着氷、ルッツが1回転になるも、各ジャンプでなんとかこらえて演技を終えた。

2013年2月9日 スポーツナビ

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優勝はケヴィン・レイノルズ選手!!!本当におめでとうございます!!!
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逆転首位に驚くレイノルズ「まさかの気持ち」
「まさかという気持ちです。期待を超える結果でした。ショートは6位でしたが、フリーをきちっとこなせればメダルに届くかもしれないと思っていました。

 昨日のショートはすべての4回転で回転が不足していたので、今朝の公式練習で調整してフリーできちっと回転不足なく着地できました。満足しています

 カナダ選手権でショートもフリーも良い内容でできたので、今週もいい演技ができるという自信は持っていました。ただ、優勝というところまで考えてはいませんでしたが、昨日のショートを6位で終わった時点で、うまくいけばメダルに手が届くとは思っていました。本当にまさかというのが正直な気持ちです。

 バンクーバー五輪では代表から漏れてしまって辛い思いをしました。その辛さをモチベーションにしてここまできました。今は、ソチ五輪に向けていい立ち位置にいることを確認できたと思います。もちろん目先の目標は世界選手権で6位以内に入ることですが、この先のシーズン、初めての五輪に向けてどうなるかということを考えて楽しみにしていきたいと思います」

2013年2月9日 スポーツナビ

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素晴らしい安定感でした。最初の4サルコウ(4S)の時から全く危なげなく、3ルッツ(3Lz)だけほんの少し着氷の部分で減点されていますが、その他は減点なし。今大会でただ一人4回転を3度組み込むという高難度の構成を組みながら(しかもSPでも2度跳んでいる)、リスクを全く感じさせない質の高い演技で、基礎点に加えて加点を多く稼ぎました。

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また、ジャンプだけでなく表現の面でも、繊細でありながら体を大きく使った動きで、荘厳な音楽の中の緩急をとても美しく表現していました。
彼はSPの記事にも書きましたが姿勢がよいので、全ての動きがどの瞬間も美しかった。振付を担当した宮本賢二さんは彼の長い手足が生きる振付にしたと話していたそうですが、確かにそうでしたね。ちょっとこちらの感覚が狂いそうになるくらい(笑)顔がちいさくて、ジャンプ跳ぶのに実は邪魔なんじゃないかと思ってしまうような手足の長さです。
ジュニアで活躍してシニアに上がって、ここ数年は怪我にも苦しめられて試合で思うような滑りができなかったりして悔しい思いもたくさんしたと思いますが、腐らずに真面目にこつこつと取り組んできた成果が出たんだろうなとじーんとしてしまいました。それが感じ取れるような誠実な演技だったと思います。
コーチも得点が出た時大喜びしていましたね。本当に彼の努力が報われたのが嬉しかったんだと思います。

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大きな自信を得て、実績も得て、ジャッジにも強くアピールできましたし、これは世界選手権が楽しみですね!
SP、フリー全て成功させれば1試合5クワド!!すごすぎる。あの4回転を跳ぶかどうかで大論争になったバンクーバー五輪から、たった3年でこんなに男子の情勢が変わるとは。嬉しいです。
やっぱりスポーツはこうでなくっちゃ!勝つために技を出し惜しみするなんて馬鹿げてますものね。

世界選手権も頑張ってください!!彼にとってシニアのチャンピオンシップ初の優勝。本当に、本当におめでとうございます!!!

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2位に羽生結弦選手!!
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2位に転落の羽生「調子が良かっただけに悔しい」
「ジャンプが安定していませんでした。すべての面でちょっと感覚がズレていたかなと思います。今までの自信が崩れてしまった部分はありますが、逆に次の大会に向けて修正できると思います。調子が良かったがゆえにこういう結果は悔しいです。でも、これが世界選手権じゃなくて本当に良かったと思います。ブライアン(・オーサーコーチ)とも話しているんですが、僕たちが(照準を)合わせているのは世界選手権なので、課題を修正しながら完成形を目指していきたいです。

 まずはジャンプの確率を上げなければいけないと思います。あとは集中力が途中で切れてしまうので、プレッシャーがかかった状態でも最後まで集中力を保てるように練習からやっていきたいです。
 
 4回転サルコウは苦笑いしかないです。跳んでる途中から“やっちゃった”と思いました。でも、公式練習までは本当に良かったので、この感覚を忘れないようにしたいです。
 
 失敗したのはやはり緊張のせいでもあります。緊張によって体が硬くなっていると思いますし、そういう中でもしっかり跳べるジャンプを目指していきたいです。公式練習では決まっていたし、手応えもあったんですけど、試合はやっぱり難しいですね。あと、4回転サルコウはまだ自信もないと思います。だからこそ課題を見つけられたので、次につなげていきたいです。4回転トゥループは自信あるので、あとはサルコウを何とかします。
 
 後半のミスに関しては自分でもあっけらかんとしています。しっかり練習しきれているからそんなに深刻に考えていないし、サルコウのミスが最後まで響いてしまったのかなと思っています」

2013年2月9日 スポーツナビ

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今季SPでぶっちぎりに引き離してフリーでどうしても出てしまうミスをカバー、という先攻逃げ切りの勝ちパターンが多かったのですが、今回はそのパターン通りに試合を運ぶことができませんでした。4Tはお手本のように素晴らしかったし練習では4Sも美しく決まっていたので、ミスになってしまったときはえっ、という感じでした。

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ただ、ジャンプの成否にかかわらず、今季の羽生選手を見ていて、やっぱり何も湧き上がるものがないのです。
今年の「Number」822号の安藤美姫選手の記事にあった、ISU認定テクニカルスペシャリスト(技術審判)の小山朋昭さんの言葉に「キム・ヨナは作業になってる気がするんです。ここでこうジャンプすれば、何点入るみたいな」とあったのを読みましたが、今季私が感じる羽生選手の演技はまさにそういう感じなのです。
ジャンプにしても表現にしても、セオリーや戦略に忠実に実行、という感じがすごく見えてしまっているという感じでしょうか・・・うまく言えないのですが、彼の気持ちが見えないというか、ただ「こなしている」というようにしか見えず、見ていて音楽が流れる中を淡々と滑っている、という印象しか持つことができません。あのSPでさえも。

昨季までのあのきらきらした生命の輝きを見せてくれた羽生選手の方が私は好きだったので、今季は彼の演技に-というか見た時の自分の感情に-困惑してしまう日々が続いています。
もちろん、今後も彼の演技はどんどん変わっていくでしょうから、現在の彼をいいとか悪いとか決めつけるつもりはありません。そして彼自身を嫌いになったとか、そういう事でもないのです。
ですが今季の彼の演技は、私個人的には残念に思っています。成績は格段に上がっても、私の中での彼の魅力は半減してしまったからです。

また、彼は今季飛躍的に成績を伸ばし、特にSPなどでは試合で会心の演技を続け、恐らく練習ではフリーも完璧にできているのかもしれませんが、その分試合においての忍耐というか我慢ができなくなっているように感じます。
恐らくレベルアップしてる手応えをすごく感じていて、自分はここまでできるというハードルがとても高くなって自信もついているのだと思いますが、その分ちょっとミスをすると集中が切れるというか、その後最後まで辛抱して滑りきるということが出来なくなっているように感じます。ムラっ気が出てしまうみたいな。
今季序盤に比べると最後まで滑りきる体力は少しずつついているように思いますが(その分つなぎが序盤より少し薄くなってる?ようにも感じますが定かではありません)、ちょっと何かあると集中力が持たないという感じ。
去年まではミスがあっても最後まで気持ちを切らさず食らいついていく気迫を感じましたし、その気迫が彼の演技を更に輝かせていたと思うのですが、今季は完璧じゃなくなった瞬間に気持ちが萎えてしまう部分があるように見えます。それがとても気になっています。

彼は、試合でミスが出ている4Sや後半のジャンプなども「練習ではうまくいっているのであまり気にしていない」と話していますが、彼の本当の問題は実は技術的なものでも、もしかしたら体力的なものでもないのではないか、と最近考え始めています。この答えはもう少し彼を見ていかないと出ませんが、今季の彼を見てきて、そして今大会を見てそういう風に感じました。

怪我に気を付けて、世界選手権では納得できる演技ができますように!
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Yuzuru Hanyu 2013 4CC FS -Notre Dame de Paris




3位にハンヤン選手!シニアメジャー大会初出場でいきなりの表彰台です!!
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3位の閻涵「満足はしています」
「2つ目のジャンプ(4回転)がうまくいかず、古傷が痛み始めてしまって焦ってしまいました。でも、全体的に見て最後までできたので、満足はしています」

2013年2月9日 スポーツナビ

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このフリーも冒頭の3A-3Tで度肝を抜かれました。次の4Tでは激しく転倒してしまい「古傷を痛めてしまい焦った」と会見で話していましたが、大丈夫だったのでしょうか・・・心配です。腕がかなり痛そうでしたよね。
ですがその後も集中を切らさずしっかり滑りきり、転倒したジャンプ以外は回転不足もゼロ。そして演技構成点(PCS)でもスケーティングスキルに8点をつけるジャッジが複数いました。
ジャンプは跳べてもPCSで高得点を出すのは、デビューしたての選手はなかなか難しかったりするのですが、すごいですね。

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シニアはジュニアより演技時間が30秒長くなり体力的に大変なのですが、彼の場合は問題なさそうですね。
最後までしっかり滑っていましたし、これは一気にブレイクしそうです。次の世界選手権を足掛かりに(出場しますよね?)ソチ五輪シーズンに大暴れしそうな予感。
男子はいよいよ、更に面白くなってきましたね。怪我(と風邪をひいたそうなので)など体のコンディションをしっかり整えて、また私たちを驚かせてほしいと思います。

おめでとうございます!!!
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基本的に表情を殆ど変えない彼ですが、たまに微笑むとこんな感じ。ちょっと邪悪な香り(笑)。不思議な魅力を持つ選手ですね。


Han Yan 2013 4CC FS -Masquerade Suite

仮面舞踏会!



高橋大輔選手はフリーでも歯車がかみ合わないまま、総合7位となりました。
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7位に沈んだ高橋「全部が全部、最悪でした」
「最悪ですね。情けない気持ちでいっぱいです。フリーはあまり順位とかを考えずに、気持ちの面ではいけるかなと思っていたんですが、心と体がズレていました。練習でもこんなにひどいことはないので、どこか慢心していたところがあったのかもしれません。これを忘れずに世界選手権では何とかしたいです。

 今回は全体的にかみ合っていませんでした。何と言っていいか分からないですね。全部が全部、最悪でした。練習不足だったり、気の緩みだったりがあったと思うので、これから気を引き締め直して練習するだけです。

 フリーに臨むにあたって、昨日がああいう感じだったので、あまり考えずにこれまでやってきたことを出すだけだと思っていましたし、自分自身としてはいけると思っていたんですが、どうしてこうなったのか見つめ直したいです。次の世界選手権につなげないとダメですね。こんな演技を世界選手権でやったら絶対にダメです。普段の練習から100パーセントでやっていきます。

 6分間練習が終わったあとはすごく調子が良かったですし、なんでこんな結果になってしまったのか、自分でも信じられない。大会期間中、集中しきれていない部分があったので、そのあたりが試合に出たのかなと思います。全日本選手権が終わって、お正月を挟んで、気の緩みとか慢心があったと思うので、それがこういう形で出てしまったんだと思います。今年は中国杯があまり良くなくて、そこから全日本まで徐々に調子もモチベーションも上がっていったし、緊張感もあったんですが、今回はどこかで大丈夫だろうと、自分の弱い面が出てしまった。調子に乗るなということだと思います。
 
 ショートプログラム自体は前回のものよりもやりやすいので、ショートを作り直したことでの時間のロスは感じていません」

2013年2月9日 スポーツナビ

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高橋大輔が7位、というのは世界中のファンにショックを与えたと思います。特に高橋選手の熱心なファンでない方でも、この結果に驚いた方はきっと多かったでしょう。
彼が表彰台を逃したのは2011年の世界選手権、フリーで靴にアクシデントがあり5位となった時以来です。
彼は絶対にこういう時自分に逃げ道を許さない選手ですし、今若手が台頭してきている状況を強く意識していることは、今季これまでの言葉の端々から伺えていました。その彼が、いくらお正月休みを挟んだといっても試合に影響が出る程にダレるということはないと思います。彼が原因に挙げた「慢心、練習不足、気の緩み」というものを鵜呑みにはできません。
SPの演目を変えたことは後悔はないのでしょうし時間のロスとは思ってないのでしょうが、やはりその分フリーの練習時間が犠牲にならなかった筈はないと思うのです。靴も替えたということですし、年明けから今まではむしろどんなに練習しても全然時間が足りない、という状況だったのではないでしょうか。
そういう意味では「練習不足」かもしれないけれど、サボった的な後ろ向きなことが原因ではないんだろうなと私は考えています。本当に彼がそのように考えていたとしても、その基準は私たちには想像もつかないほどストイックなものなのだろうと。

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ですが彼はこのような挫折というか苦い経験を絶対に無駄にすることのない選手です。これまでもいろいろ困難はありましたが、その度に倍以上に凄くなって戻ってきてくれたのが高橋選手。
なのできっと世界選手権では、ものすごいものを見せてくれると信じています。
彼はとても謙虚なのが美点のひとつだけれど、その分自分に自信を持っていいところも不安視する面がありますね。彼は今や世界中のスケーターの憧れ、目標とされる存在であり、フィギュアスケートにおける技術と表現、芸術性において頂点に立っていると言っていい存在です。それなのに今すごく、必要以上に焦っているように感じることがあるので、怪我だけは気を付けてほしいですね。
世界選手権では是非、この悔しさを爆発させるような神演技を期待しています。頑張ってください!!


Daisuke Takahashi 2013 4CC FS -I Pagliacci




無良崇人選手は8位です。
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無良、8位に終わるも世界選手権へ「勉強になった」
「今回、ショートプログラムをある程度の演技で終えることができ、フリーも4回転で失敗せずにまとめることができました。あとは、フリーの後半を世界選手権(3月、カナダ)に向けてやり直していきたいですね。やはり体や動きが硬かったので、失敗しないジャンプをすることに力を使ってしまいました。リラックスして跳ぶことができなかったので、世界選手権に向けてもっと練習を積まないといけないと思います。(昨年末の)全日本選手権でしっかりした内容で滑れたからこそ今回の代表に選ばれたというプレッシャーも大きかったと思います。

 今回、このように日本で大きな国際大会に出て、世界的に見てもお客さんの数が違いますし、滑ってる側から見ても迫力がある。五輪や世界選手権の舞台で試合をするためにもすごく良い経験になりましたし、そういった中でもしっかり滑ることができ勉強になりました。

 世界選手権へ向けては、ショートプログラムの4回転・3回転をしっかり跳んで、最後まで踊りきることが理想だと思います。ショートで成功すれば、リラックスして最後までいけると思います。それを念頭に置いて世界選手権に向けて練習していきたい。

 4回転ジャンプに関しては、すごく良い形で練習ができています。ショートの4回転の着氷はフェンスに近くてコンビネーションは失敗しましたが、4回転自体は良い調子でした。世界選手権でもこの調子でいきたいですね。今回、一番思ったのはもう少しリラックスしないといけないということ。調子が良かったからこそ出たミスもあったと思いますし、世界選手権へ向けて良い経験になりました」

2013年2月9日 スポーツナビ

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ジャンプはちょっと危ないところがありつつもまとめていただけに、終盤のルッツが1回転になってしまったのは痛かったですね・・・(涙)JSportsで解説されていた杉田秀男先生(元ISU国際レフェリー)が「ジャンプの時にフェンスに近づきすぎる」とお話されていました。そのあたりはご本人も言及されていたので、世界選手権までにはしっかり修正してくると思います。
ですが演技としてはSP・フリーともに、全力を出し切れたかというのはわからないけれどきちんと試合の演技としてまとまったものを作れたという感じがしました。8位という順位よりも演技自体は良かったと思いますし、ここは自信にしてほしいと思います。

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今年の世界選手権は五輪の枠取りがかかるのでそういう重圧もあるとは思いますが、是非ここは代表へのアピールチャンスと思って、彼の最大の魅力であるダイナミックで高いジャンプと男らしい勇壮な演技を世界に見せつけてほしいと思います。
頑張ってください!!!


Takahito Mura 2013 4CC FS- Shogun




ミーシャ・ジー選手は11位です。
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チャップリン・メドレーを演じる彼は、もう名前を呼ばれてポーズをとる為に中央に滑り出した時から完全に演技モードに入っていました。
コミカルな動きと豊かな表情、そして美しいポジションのスピンと軽やかなジャンプ。見ていて100%楽しみました。会場も大きな手拍子を送ってましたね。
そして最後はヒップホップアレンジに変わって、やっぱり踊りまくるミーシャ(笑)・・・ていうかコレ、ボーカル入ってるじゃん!!!(笑)

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現在のルールでは、曲に人間のボーカル(ア~などの意味を持たない音声)は入っていいけれど、意味が理解できるような言葉の入ったボーカルを入れるのはMusic Violationとして-1点の減点となってしまいます(アイスダンスを除く。ただし、ソチ五輪後はボーカル入りが認められる見通し)。
世界選手権ではどうするでしょうね?少し変えて来るのか、それとも減点覚悟でこの曲をやりきるか(笑)。
「魅せる」ことに重点を置いているミーシャなら、それもありうるかもしれません。

彼の演技構成は男子トップレベルのものではないのだけれど、とにかく彼のスケートが好き、踊ることが好きという気持ちが彼を突き動かし、世界トップレベルの試合に出られるまでの選手になり、そして世界中の観客を魅了している。こういう選手は愛されますね。こういう選手にこそPCSの演技力や振付、曲の解釈の部分で点を高くつけるべきです。
日本にも年々ファンが増えていて、彼自身も日本と日本のファンを愛してくれています。
これからもずっと彼を応援していきたいですね。頑張って下さい!

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Misha Ge 2013 4CC FS -Charlie Chaplin selection/remix



いろんなことが起こりましたが素晴らしい演技をたくさん見ることが出来ました。
世界選手権も楽しみです!!

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若さが席巻の男子SP -2013年四大陸選手権・男子シングル  2013年2月12日
by toramomo0926 | 2013-02-13 09:58 | フィギュアスケート


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