町田樹選手、完全優勝でGPS2勝目を飾る ー2013グランプリシリーズ・スケートアメリカ(その1)
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今年のグランプリシリーズ(GPS)の初戦はスケートアメリカ。デトロイトでの開催です。
日本からは高橋大輔選手、小塚崇彦選手、町田樹選手&浅田真央選手が出場していますが、町田樹選手がSP・フリーともに超絶神演技と言うべき素晴らしい戦いぶりで、見事2位に約20点の差をつけて、ぶっちぎり&文句なしの優勝を飾りました!!
町田選手自身GPS2度目の優勝です!!!まっちー、本当におめでとうございます!!!!
高橋大輔選手は、公式練習からしっくりきていないように見えたジャンプのミスが響きましたがフリーでのリカバリーもあり4位、小塚選手はSPのミスからの流れを戻せず、6位となりました。

ISU Grand Prix Hilton HH Honors Skate America 2013

順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。





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町田、自己ベスト更新で開幕戦V! 高橋は4位、小塚は6位=フィギュア

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、スケートアメリカ・男子シングルのフリースケーティング(FS)が20日(日本時間)、ミシガン州デトロイトで行われ、町田樹(関西大)が合計265.38点で開幕戦を制した。前日に行われたショートプログラム(SP)で自己ベストを8点近く大幅に更新した町田は、この日も冒頭の4回転ジャンプなどすべてのジャンプを決め、FSの自己ベストを更新する174.20点で、合計得点も自己ベストを出し、優勝を勝ち取った。
 高橋大輔(関西大学大学院)はこの日もジャンプで精彩を欠き、合計236.21点と得点が伸びず4位、小塚崇彦(トヨタ自動車)は合計230.95点で6位に終わった。

 2位は地元・米国のアダム・リッポンが合計241.24点、3位は同じく米国のマックス・アーロンが合計238.36点で入った。

2013年10月20日 スポーツナビ

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スケートアメリカ・談話
 町田樹
 ただただうれしいの一言。(優勝は)狙っていって自分の力でつかむことができた。ただ、まだミスもある。勝ってかぶとの緒を締める感じで、頑張りたい。

◇練習不足
 高橋大輔
 練習不足ですね。(ジャンプの)タイミングが合っていない。これからリアルに気合入れないと。ある意味、いいスタートになった。

◇練習するしかない
 小塚崇彦
 きょうはジャンプが流れず、滑っている感じがしなかった。歩いている感じだった。とにかく練習するしかない。積み重ねていくしか方法はない。(時事)

2013年10月20日 時事通信

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少し前の報道ではデトロイトが財政破綻に伴い治安が悪化しており、会場のジョー・ルイス・アリーナ近辺はかなり治安が悪いという情報が出ていました。
昨年も中国杯の開催前に中国の反日デモが起きて、日本選手の参加が危ぶまれる事態になりましたね。
その中国杯にも、今大会出場の高橋・町田・浅田選手が出場していたという(笑)なかなか巡り合わせがいいんだか悪いんだかという感じのメンツとなりました。
でも一方で、デトロイトといえば、佐藤信夫コーチの愛娘で元世界女王、今は世界有数の敏腕コーチとして名を馳せる佐藤有香さんが拠点としている場所でもあり、小塚選手などは有香さんのホームリンクであるデトロイト・スケーティング・クラブ(DSC)は慣れ親しんだ、勝手知ったる場所でもあります。(同じデトロイトですが、DSCの辺りの治安は比較的安定しているようです)

今回いきなり日本のトップスケーター4人、しかも全員昨年のファイナル進出者というメンバーが日本から出場しています。

優勝、誰もが納得の文句なしの優勝は町田樹選手でした!!おめでとうございます!!
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町田、覚醒V!ソチ代表争い一気に主役/フィギュア

 GPシリーズ第1戦スケートアメリカ第2日(19日、米ミシガン州デトロイト)無印から本命へ! 男子フリーで、ショートプログラム(SP)1位の町田樹(23)=関大=が2つの4回転トーループを決め、174・20点。世界歴代5位となる合計265・38点をマークし、昨季の中国杯に続くGP2勝目。来年2月のソチ五輪代表争いで、一歩リードした。ライバルの高橋大輔(27)=関大大学院=は236・21点で4位、小塚崇彦(24)=トヨタ自動車=は230・95点で6位だった。

 役者の次は不死鳥に成りきった。ストラビンスキーの『火の鳥』に合わせるように両手をばたつかせた町田は、SP首位の勢いそのまま、2つの4回転トーループを決めた。昨季と同じ思い入れある勝負曲を演じ切り、目を赤くし、闘志をたぎらせた。

 「油断が足元をすくうことになる。勝ってかぶとの緒を締める。崖っ縁の立場と常に思ってがんばりたい」

 SPではジェームズ・ディーンが主役を務めたことで知られる『エデンの東』を、“主演・町田樹”に置き換えた迫真の演技を披露。一夜明けたフリーでは、ドタバタ劇を“喜劇”に変えた。台風の影響で渡米日程がずれ込み、この日の公式練習では靴ひもを引っかけるホックが壊れた。ハプニング連発にも動じずSPに続き、フリーでも自己記録を大幅に更新。トータルでは30点近く上回り、世界歴代5位の高得点をたたき出した。

 覚醒したいきさつも、一種のアクシデントだった。ここ2年は練習拠点を米国に置いていたが、4月に復学のため関大がある大阪へ移した。大西勝敬コーチ(59)に指導を受け、毎朝5時前に起床し、氷上を滑走して図形を描く動作『コンパルソリー』に取り組んできた。ジャンプ、ステップ、スピンと演技に必要なすべての要素が詰まった基礎トレーニングだ。春先から耐えた地道な努力が、この冬に開花しようとしている。

 合計得点では羽生結弦(ANA)を抜き、世界トップ5に名を連ねた。日本男子の五輪出場枠3をめぐる激しいバトルで先行したにもかかわらず、「この大会で優勝しても何のアドバンテージにもならない」と自虐的なコメントに終始した。昨季はGP初Vを果たしながら、ソチ五輪本番会場で行われたGPファイナルは最下位だった。全日本選手権では9位に沈み、世界選手権出場を逃す苦い経験を味わっている。

 「さなぎからチョウへ羽化するような、進化した姿をおみせしたい」

 不死鳥の名にかけても、五輪イヤーは完全燃焼する決意だ。

2013年10月21日 サンケイスポーツ

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公式練習から、彼の体の動きは他の選手より群を抜いて切れていました。ジャンプの成功率も圧倒的だったと思います。SPの「エデンの東」では情感たっぷりに、静かで、でも熱さも湛えたスケールの大きい演技を見せてくれましたし、フリーの「火の鳥」は逆に激しさと強さをしっかり出していたと思います。
町田選手は前からいわゆる「踊れる」スケーター、表現力の素晴らしさというのはファンの間で有名でした。一昨年あたりからジャンプが格段に安定し、昨季は自身初のGPS優勝&ファイナル出場も果たしましたが、勝つということは試合数が増えるということにもつながり、彼にとっては調整という意味で戸惑いもあったようです。
結果ファイナルあたりから疲れも出てしまい、あれだけ素晴らしいスタートを切ったにも関わらず、年末の全日本選手権で彼の2012-2013シーズンは終わってしまいました。

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自身初のGPS優勝となった、2012年の中国杯の記者会見にて。


ご本人としては非常に悔しかったことと思いますが、同時に世界でトップスケーターとして戦えるという自信を得たのだと思います。昨シーズン後半、試合がない間もきっと死に物狂いでスケートと向き合っていたのでしょう、シーズンオフ、インタビューに答える彼の写真を見たら(上の昨年の写真と見比べると更によくわかりますが)別人のようになっていました。

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トレードマーク?であるマッシュルーム的な長めの髪をばっさりと丸め、顔つきから穏やかな感じが消えて…といってもキツくなったという感じではなく、醸し出す穏やかさの質が全然変わっていました。
それまでは育ちの良さそうなおとなしそうな、お坊ちゃんという感じだったのが、余計なものをすべて削ぎ落とし、悟りを開いた修行僧のような顔つきになっていたのです。
そして4月のアイスショーで彼の演技(今季のエキシビジョン(EX):白夜行)を見て、涙が出るほど神がかった出来に「今季絶対まっちーは来る!」と確信、今季の演技を楽しみにしていたのでした。

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昨季まで成功率が低かった4回転トウループ(4T)も鉄板といえる正確さでバンバン跳び、更に4T-3Tのコンビネーションも、SPから安定して成功させました。昨季はSPに単独の4Tも入れることはできなかったのに!
今季、GPSの記者会見で彼を見た時から、ずーっと背中にオーラのように青い炎が燃え上がっているように私には見えました。「遠慮なく勝ちにいかせてもらいます」「確固たる自信はありました」「芸術作品としてプログラムを見てもらいたい」と力強く話す様子は、一種威圧的でさえありました。気迫が凄い。なんとしても五輪枠をとるんだ、という強い気持ちが見て取れます。
彼には守るものも捨てるものもなく、すべてをこのシーズンにかけてきています。ただでさえ世界一層が厚く、最大の3枠でも全然足りないと言われる日本男子の中で、今季彼は間違いなく台風の目になり、かき回す事でしょう。
是非このまま彼には突っ走ってもらいたいと思います。彼や高橋大輔選手のように、腕や首だけでなく体全体を動かして表現する、まさしく「踊れる」スケーターというのが私は大好きなので、応援していきたいです。
この勝利は彼に大きな自信を与える事でしょう。次のロシア杯に今からすごく期待してしまいます。

町田選手、本当におめでとうございます!怪我だけは気をつけてこれからも頑張ってください!!!

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Tatsuki Machida 2013 Skate America SP -The East of Eden



FS -Firebird




2位にアダム・リッポン選手です!!!彼が戻ってきました!!
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彼については、いろいろと考えるところがありました。ジュニアの情勢は私は全く詳しくありませんが当時から彼の名前はあちこちで聞きましたし、アイスショーでの演技は伸びやかで美しく、これはシニアに来たら大活躍するのではないかと多いに期待しました。
鳴り物入りでデビューし着実にキャリアとジャッジの信頼を得ていっているように見えていたのですが、ある時期から彼はコーチを転々とするようになります。ニコライ・モロゾフ、ブライアン・オーサー、佐藤有香&ジェイソン・ダンジェン…そして今はラファエル・アルトゥニアンコーチに師事しています。

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コーチの変遷が影響したのかは不明ですが、数年前から彼のスケーティングやジャンプが、ジュニアの頃に持っていた強みや良さが少し失われたように(個人的には)見受けられました。
以前より力強く「漕ぐ」ようになり、彼のしなやかな体の動きやポジションの美しさに水を差される印象になる時が増え、またジャンプも以前より不安定になったように感じました。あんなにコンスタントに決めていた彼の美しいトリプルアクセル(3A)はここしばらくクリーンなものを見た記憶がありませんでした。
本来ならもっと早い時期に、今より上のクラスの(常に「表彰台」ではなく、「優勝」を争うレベルの)スケーターになる筈の選手なのではないかという気持ちがどうしても拭えず、もどかしかったり悲しかったりする時もありました。あと、美しい巻き毛を短髪にして撫で付けてしまった時なども…(笑)

彼自身、コーチを短期間で変える事については「いろんな指導に触れるといろんな角度から考えられていい」というような事を(内容は正確ではありませんが)言っていて、ポジティブに考えているようです。
私はいろいろな選手をこれまで見てきて、フィギュアスケートにおいては、できれば早い時期からトップクラスのコーチについて、同じコーチと成長の過程も含めて練り上げるのが結局(あくまで基本的には)一番いいのかな、という考えなので、どんなもんなんだろうなと思っていたのですが、今季の彼は私の固定観念をいい意味で打ち破ってくれそうで、俄然楽しみになってきました。

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今大会で、リッポン君は力強くも美しい演技を見せて「戻ってきた!」という強いインパクトを与えてくれました。
SP、フリーともに、なんと4回転ルッツ(4Lz)!!を入れてきました。4Lzを試合で成功させたのは、ブランドン・ムロズ選手だけです。ルッツは基礎点が非常に高いジャンプなので、決まればそれだけで13点以上稼げるお化けジャンプ。今回はどちらも回転不足をとられてしまいましたが、初戦から試合に入れられるレベルまで持ってきてる訳ですから、これから試合を重ねて跳んでいけば成功率はあがってくるでしょう。
「漕ぎ」についても、以前よりも露骨な感じがなくなってきているように思って嬉しかったです。優雅な身のこなしにうっとりしてる中、突然無粋にガシガシ漕がれると雰囲気が壊れてしまって残念に思っていたので…。

アメリカもジェレミー・アボット選手や、今大会3位となったマックス・アーロン選手や今季シニアデビューで鮮烈な印象を残したジェイソン・ブラウン選手もいますし、今のところ実現は不透明ですがバンクーバー五輪金メダリストのエヴァン・ライサチェクさんも復帰の意思を表明していますので、五輪枠争いは非常に厳しい。
ですがここでリッポン君も強力に全米スケート連盟やチームメイトに自らの存在をアピールする試合となりました。今後更に仕上がってくる演技が楽しみです!

素晴らしいシーズンスタートとなりました!本当におめでとうございます!


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Adam Rippon 2012 Skate America SP -Suite from Carmen for Strings and Drums



FS -L'après-midi d'un faune (Prelude to the Afternoon of a Faun)




3位はマックス・アーロン選手!シニアのGPS初参戦で表彰台の快挙です!!
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記録を見直しててびっくりしたんですが、彼は去年GPSに出場していないんですね。そういえばそうだった…
全米選手権で全くノーマークだった(失礼)彼がいきなり4サルコウ(4S)などをバンバン決めて優勝、世界中を驚かせたんでした。なんだかもうすっかり、若いんだけれどもシニアトップレベルというポジションをしっかりキープしてるので、一年前はほぼ無名だったということが信じられないです。

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SPとフリーの衣装を、多分違うんでしょうけど色違いにしてるように見える(笑)


SPは高橋大輔選手が以前使ったマンボの曲。ステップなどが凝ってて面白かった!フリーはカルメン。彼の男らしい滑りに合ってると思います。
ただ、演技構成点(PCS)はまだ低いですね。常に優勝を争うようになるには8点台が並ぶようにならないといけない。ただこれは場数を踏んでジャッジの信頼を得て、技術としても表現としても良い演技を見せ続けて積み上げていくしかありませんので、これからですね。とはいえ今回フリーでは2位になって、SP6位からジャンプアップしての表彰台ですから、今シーズンだけでも伸びしろは十分です。なんといっても現全米チャンピオンですしね!
今後はもう少し上半身の動きがしなやかに大きくなれば、更にスケールの大きい演技になると思います。とはいえ、巧者でも小粒という選手が増えてきた男子の中で、こういう選手は男子フィギュアには絶対に必要。これからが非常に楽しみな選手です。彼が真の力を発揮するのは恐らく平昌五輪になるのではないかと思いますが、是非ソチ五輪も代表入りして経験を積んでほしいと思います。

先日彼のインタビュー記事を翻訳してくださったものを読んだのですが、考え方がとてもフェアで気持ちのいい、応援したくなる人柄の選手だとよくわかりました。これからも心身ともにその健やかさを失わずに、彼の夢であるNo.1スケーターの座をつかみとって欲しいと思います。そして今回台乗りしたにも拘らず、SPもフリーも彼の演技を流さなかったテレビ朝日をギャフンと言わせてほしいです(怒)。
五輪シーズン、このメンツで、初出場で表彰台は本当に素晴らしいことです。おめでとうございます!!


Max Aaron 2013 Skate America SP -Historia de un amor



FS -Carmen



高橋大輔選手は最後までジャンプの調子を取り戻せず、4位となりました。
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高橋大輔 ファイナル黄色信号 ミス連発に危機感
 さえない表情とともに「ビートルズ・メドレー」が終わった。高橋は合計236・21点で4位にとどまり、連覇が懸かるファイナル進出が大ピンチに。倉敷翠松高、関大の後輩・町田に大差をつけられ、「気合を入れていかないと、ホントにやばい」と危機感をあらわにした。

 冒頭の4回転トーループでバランスを崩した。本来はもう一度4回転にチャレンジするはずだったが、コンディションを考慮して回避。安全策を取りながら、演技後半の3回転ループが1回転、3回転サルコーが2回転になった。

 「一番悔いが残るのがループとサルコーでパンクしたこと。普段の練習でも失敗しないので…」。現役ラストシーズンは試練の船出。織田、無良と激突するNHK杯(11月8日開幕)で復権を目指す。

2013年10月21日 スポニチアネックス

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今季のフリー「ビートルズ・メドレー」で初めてローリー・ニコルと組んで振り付けをした時、ローリーにスケーティングについても指導を受け、その甲斐あってかなり滑りが向上したのだそうですが(高橋選手は既にスケーティングでも評価は世界トップレベルなのに…本当に向上心旺盛ですね)、ひと蹴りでのスケートの「伸び」がよくなったためにジャンプのタイミング等に狂いが出て、まだその調整が落ち着いていないという話を聞きました。また、昨年変えた靴が合わず今季はもとに戻したけれど、その面でも調整がまだ必要だと。
本当にフィギュアスケートって、ものすごく繊細な競技なんですね…。
ですがプログラムはSP、フリーともに完成がとても楽しみになるような、素晴らしいものでした。

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SPの「バイオリンのためのソナチネ」は高橋選手がインタビューで話していた通り、暗い旋律のなかで最後に希望が見えるような、表現の色合いが強いものでした。振り付けは宮本賢二さん。
曲調としては、昨季後半からの「月光」(ニコライ・モロゾフ振付)と似てない事はない、という感じなのだけど、見た印象は全く違いました。月光は見ていても高橋選手が窮屈そうな感じがしたのですが、ソナチネは高橋選手の世界が会場を満たしていくー今回はジャンプミスもあり完全にという訳にはいかなかったけれども、「これは決まったら凄いものになる」というワクワク感というか、大きな期待を感じる事が私自身出来ました。
私は別にアンチ・モロゾフ(笑)ではないのだけど、やっぱりもう高橋選手はモロゾフを越えてしまったんだなと感じました。そうでなければ、二人のコラボレーションが化学反応を起こしていた「旬」の時期は完全に終わったのだなと。

フリーの「ビートルズ・メドレー」、こちらもジャンプミスが散見してちょっと演技の世界がぶつ切りになってしまった感はありましたが、やはり細かい一つ一つの要素でしっかりと魅了されました。高橋選手は滑り始めて数歩、足さばきと身のこなしだけで観客の目を釘付けにするところがありますよね。あの滑らかな動きと滑りはそれだけで見ていて楽しい。
ただ、今回表彰台に上がれなかったことで、この世界一層の厚い日本男子の中で、高橋選手すら五輪代表は確実とは言えない情勢になりました。次のNHK杯は勿論、全日本までには何としても調子を戻さなければならない。
彼にとっては後がない戦いとなりましたが、是が非でも彼をソチで見たい。焦って怪我だけはしないように気をつけて欲しいですが、彼の会心の演技が早い機会に見られることを心から願ってます。
頑張ってください!!!


Daisuke Takahashi 2013 Skate America SP -Sonatino for Violin



FS -The Beatles Medley





・・・と、ここでまさかの文字数制限!!
ということで、続きはこちらに書きます。


<関連コラム>
町田樹選手、完全優勝でGPS2勝目を飾る ー2013GPS・スケートアメリカ(その2)  2013年10月23日
プログラム、また振付師の重要性について -高橋大輔選手  2013年3月28日
by toramomo0926 | 2013-10-20 11:33 | フィギュアスケート


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