チャン選手優勝、羽生選手銀メダル&織田選手銅メダル! -2013スケートカナダ・男子シングル(その1)
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グランプリシリーズ(GPS)スケートカナダ・男子シングルは、パトリック・チャン選手が他を圧倒する30点近い点差をつけて優勝。2位にはショートプログラム(SP)3位から順位を上げた羽生結弦選手、3位には怪我から本格復帰し、昨年のスケートカナダからちょうど一年ぶりに国際メジャー大会での表彰台となった織田信成選手です!!


ISU Grand Prix Skate Canada 2013

順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。





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羽生2位、織田3位…“王者”チャン圧勝/スケートカナダ

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダは26日(日本時間27日)、カナダ・セントジョンで男女フリーなどが行われ、男子フリーで羽生結弦(18=ANA)は8番滑走で154・40点をマーク、合計234・80点でショートプログラム(SP)3位から順位を上げて2位に入った。

 SP2位の織田信成(26=関大大学院)はフリー152・18点、合計233・00点で3位。世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(23=カナダ)でフリー173・93点、合計262・03点と、2位以下に大差をつけて圧勝した。

 SP5位の無良崇人(22=岡山国際スケートリンク)は合計188・53で10位に終わった。

◇男子最終順位◇
(1)パトリック・チャン(カナダ)合計262・03(SP88.10、FS173・93)
(2)羽生結弦(日本)合計234・80(SP80.40、FS154・40)
(3)織田信成(日本)合計233・00(SP80.82、FS152・18)
(4)ミハル・ブレジナ(チェコ)合計218・32(SP71・71、FS146・61)
(5)ジョシュア・ファリス(米国)合計216・72(SP69・14、FS147・58)
(6)ジェレミー・アボット(米国)合計215・95(SP74・58、FS141・37)
(7)エラッジ・バルデ(カナダ)合計205・19(SP72・35、FS132・84)
(8)アンドレイ・ロゴジン(カナダ)合計197・35(SP68.31、FS129・04)
(9)ロス・マイナー(米国)合計196・89(SP66.71、FS130・18)
(10)無良崇人(日本)合計188・53(SP73.08、FS115・45)

2013年10月27日 スポニチアネックス

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優勝はパトリック・チャン選手!

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チャン「満足」ミスも圧勝/フィギュア

 世界選手権3連覇のパトリック・チャン(カナダ)は3つのジャンプで回転が抜けるミスがありながら圧勝した。

 勝因は軽やかに2度成功した4回転ジャンプと常にジャッジから高評価を得るスケーティング。指定席となった表彰台の真ん中に立ち「とても満足。緊張やネガティブな考えもコントロールできた」と胸を張った。

 来年2月の五輪で日本勢の最大のライバルとなることは間違いない。「GPは全て五輪に向けた準備」と余裕たっぷりだった。

2013年10月27日 日刊スポーツ

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今季のチャン選手のプログラムはどちらも好きですねー。SPは昨季から持ち越しで、ジェフリー・バトルさん振り付けの「エレジー」、フリーは「四季」。エレジーは昨季も非常に評判が良かったですが、今季さらに成熟したものを出してきた気がします。四季も見ていて単調にならず、派手さはなくとも彼の巧さを強くアピール出来るプログラムだと思います。ステップでバレエの飛び上がって足を揃えるジャンプ(名前知らない…)を取り入れていたのも面白かった。やっぱり五輪シーズン、皆さんいいものを作ってきますね。
今大会の彼は、昨季までよりも少し演技に表情(顔ではなく体全体の表情)や感情みたいなものが入っている気がします。一時期ジャンプマシーンみたいに感じられて、ジャンプもスケーティングも凄いんだけど見てて全然面白みがないと思った事もあったのですが、今大会は「きれいだなあ」と思って見る事が出来ました。点は相変わらず随分高いと思いますけど(笑)。
私はやっぱりチャン選手は演劇的な表現よりも、音楽的表現をしている彼の方が好きみたいです。何となく演劇的な彼は、大変申し訳ないのですがうまくやろうとしすぎて(またはうまくやり過ぎて)空々しく感じられる事があったのです。彼の氷に吸い付くような滑りには音楽的表現の方が合っているように個人的には感じるんですよね。

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ところで、チャン選手の演技構成点(PCS)に10点満点をつけているジャッジがSP、フリーともにいました(同じ人物かは匿名化されているのでわかりません)。彼の演技にはミスがあっても10点がつく事が時々あります。確かに滑りの技術は世界一と言っていい程の選手ですが、10点満点というものについてちょっと考えてしまいました。これはチャン選手についてというより、「評価する側が10点満点をつけること」についてです。

PCSの最高点は10.00です。それは文字通り「満点」であり、「マイナスする要素がない」「これ以上のものはない」という評価だと思っているのですが、チャン選手の今大会の演技は素晴らしかったけれども、完全なものではなかった。
SPは4トウループ(4T)が3Tになることはありましたが、形としては破綻なくまとめたので「ミス」という評価にはなりません(4回転から減点ではなく3回転として評価されるので、基礎点は下がるが減点扱いにはならない)。それでもリンクの端で跳んだため着氷が乱れ、GOE(出来映え加点・減点)では減点されています。フリーもトリプルアクセル(3A)に二度挑戦しましたが最初は2Aになり、次のは1Aとなってしまいました。たとえ1Aであったとしても回りきってしっかり着氷していれば1Aの基礎点+GOEの加点がもらえる筈ですが、ここでも彼は減点されているのです。また終盤には疲れも見え、最後のスピンは彼らしくもなく、回転が止まってしまいそうな遅さでした。

あくまで私見ですが、プロトコルにマイナスがついている演技にPCSで10点をつけるのは矛盾しているように思います。
例え、4回転の予定をとっさに3回転にするなど、予定していた演技構成から結果的に難易度を下げたものであっても、全てをきっちり決めてマイナスのない、GOE加点の多い美しいプロトコルであればまだ、まだわかるのですが、マイナスされた要素がある演技がーPCSは「スケーティングスキル」「曲の解釈」など一つの断面に限った評価とはいえー「マイナス要素がない」「これ以上のものはない」という評価をつけるのは違うんじゃないかなと思うんですよね。
私の考え方はISUの評価基準とは違うのだろうとは思いますが、「満点(の評価をつける)」ってそういうものだと思うんですよ。そう考えていくと、10点満点って理論上の数字というか、到達しえないもの、という概念でもいいような気がします。


チャン選手は五輪カナダ代表はもう戦わずして手にしてるような感じですが、怪我はくれぐれも気をつけてほしいですね。あとは3Aだけという感じです。おめでとうございます!

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Patrick Chan 2013 Skate Canada SP -Elegy



FS -Four Seasons/Concerto Grosso




2位は羽生結弦選手!
優勝を狙ってきたと思いますが、ジャンプにミスが出てしまいました。ですがフリーでは順位を上げましたね。

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【フィギュア】羽生「悔しい」チャンに完敗2位

 フリーを滑り終えた羽生は苦笑いで首を振った。基礎点10点を超える得点源の4回転ジャンプが2本とも乱れ、ソチ五輪金メダル候補のチャンに27・23点差で完敗。SPから順位を1つ上げるも、合計点は自己ベストを30点近く下回り、羽生は「悔しい。妥当な点数だと思う」と表情は厳しかった。

 フリーは2季ぶりに「ロミオとジュリエット」がテーマだが、楽曲を変更。ドラマチックな旋律に乗せて滑り出した冒頭の4回転サルコーで激しく転倒した。続く4回転トーループも着氷が乱れ、後半の3回転半―3回転の連続ジャンプも1回転半―1回転に。「4回転は失敗する要因が見当たらないくらい調子が良かった。なぜだか分からない」と首をかしげた。

 チャンには表現力の演技構成点で14・06点もの差をつけられた。「(表現力を)すぐに上げるのはほぼ不可能」。得意のジャンプで追い上げるため、シーズン前は体幹やスタミナの強化にも励んできた。ソチの頂点を見据えて戦う18歳は「何が原因だったかを見て調整したい」と次戦のフランス杯(11月、パリ)で雪辱を誓った。

2013年10月28日 スポーツ報知

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明暗、2位 羽生、世界遠く フィギュアGPスケートカナダ
納得には程遠い内容で、優勝したチャンとの差は歴然としていた。

 SP3位発進の羽生のフリー。冒頭の2種類の4回転ジャンプはいずれも完璧に跳べなかった。ジャンプ自体は認定されたが、1本目は着氷後に転倒し、2本目もバランスを崩した。

 ■チャンとの差歴然 またジャンプミス「確率上げないと」
 約3週間前に行われた今季初戦のフィンランディア杯では、いずれも成功していた。今大会でも練習では着氷しており、苦手意識はなかったはずだ。「もっと確率を上げて決められるようにしないと」と悔いた。

 その後もジャンプにミスが目立ち、SPとの合計234.80点は、GP第1戦のスケートアメリカで4位に終わった高橋大輔(関大大学院)の得点を下回った。

 熾烈(しれつ)な五輪代表争い。予想された日本男子はGP第2戦までに有力6選手がすべて登場した。ただ、実力を発揮したのはアメリカ大会を制した町田樹(関大)だけ。低調なGPスタートとなった。

 演技を終えた羽生は、チャンの滑走をテレビ画面で見入った。2本の4回転をしっかり跳んだ演技に拍手を送り、「スケーティングも、自分にはまだ(技術が)足りない。もっと、もっとうまくならないと…」。

 羽生にとっても、他の日本勢にとっても追いかける世界王者の背中は遠い。(田中充)

2013年10月28日 産經新聞

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羽生、世界王者チャンを意識も演技に集中

日ごろの練習でほとんどミスをしなくなったという4回転ジャンプが、会場での最初の公式練習で失敗の連続に終わった。終盤になってようやく着氷を決めて、羽生は安堵の表情を浮かべた。

 会場入り後の突然の不調には原因があった。「周りをすごく気にしてしまった」。前の組で練習した中に、世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(カナダ)がいたからだ。

 今季のGPシリーズは、今大会とフランス杯(11月15、16日)のいずれも直接対決。ファイナルを除くGPでの対戦は、シニアに転向した2010年ロシア杯以来、今回が2度目だ。ロシア杯ではチャンが2位で、羽生は7位。その後のファイナルや世界選手権を含めた通算成績は1勝4敗で、「3日くらい前からすごく緊張感がある」と打ち明けた。

 それでも、夕方から行われた2度目の公式練習では、2種類の4回転をしっかりと着氷。気持ちを切り替え、自分の演技に集中できていた。「とにかくやるべきことをするしかない」。全日本王者が臨戦態勢に入った。(田中充)

2013年10月25日 産經新聞

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チャン選手を強く意識していたように見えた羽生選手。今季GPSは2試合ともチャン選手と当たるそうで「一度は勝たないといけない相手」と話していました。
ただ羽生選手の武器でもある闘争心が、今回また悪い方向に向かってしまったなという感じです。戦う前に自分に負けてしまっていたように感じました。

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技術的に調子が悪かった訳ではないと思うんです。落ち着いていつも通り戦えば、チャン選手と望む通りの高いレベルでの戦いが出来たと思います。ですが気負い過ぎというか闘争心が走り過ぎて集中力を失い、自分と自分の技術をコントロールできなくなっていたのではないでしょうか。
また、演技自体もちょっと気もそぞろというか、気持ちばかりがはやってしまっているようにも見えました。
SPの「パリの散歩道」は昨季の持ち越しですが、昨季はノリノリのイメージがあったのだけれど今大会はサラーッと「流している」印象でしたし、フリーの「ロミオとジュリエット」は、冒頭の4サルコウ(4S)で転倒してしまって動揺や体力の消耗もあったのだと思いますが、4S、4T、3フリップ(3F)を跳んでからのつなぎ部分、まだ序盤の段階でもう振り付けをする手に力がなくなり、体全体から力が抜けているような、振り付けを「こなす」だけというか、もう疲れてしまったかのような体の動かし方だったのが気になりました。これではジャンプの成否以前に観客やジャッジを惹き付け、味方に付ける演技はできません。
羽生選手自身もカナダでトレーニングし、カナダの英雄であるブライアン・オーサーについて現在カナダがホームグラウンドですが、これまたカナダの絶対的エースであるパトリック・チャンのお膝元でもあり、羽生選手はチャン選手と優勝を争うと目されていただけに、観客の反応がちょっと控えめに感じたのですが、それはそういう関係性のせいなのか、動画の音響の調整のせいで聞こえにくいのかちょっとわかりませんが、彼にとっては多少やりにくさはあったのかもしれないですね。ですが元々カナダの方々はフィギュアが大好きですから、そこでミスがあっても気迫あふれる演技をすれば、きっと盛り上がってくれたと思うのですが・・・。

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また、元フィギュアスケーターでISUテクニカル・スペシャリスト(国際スケート連盟認定の技術審判員)の岡崎真さんも、SPの感想として「(チャン選手も羽生選手もSPを持ち越したが)チャン選手がより洗練されたものを見せた一方、羽生選手の演技には慣れによる粗さを感じた」と仰っていました(スポーツニッポンのコラム「岡崎真の目」より)。
岡崎さんによれば、「持ち越し」をする場合は昨季より進化させた演技をはっきりとした形でジャッジに見せる必要がある、ということでした。私は持ち越し=もう一つの新プログラムにより滑りこなす時間が取れる気がするという(浅い)考えしかなかったですが、確かにジャッジには「去年と同じか」→「飽きた」と思われるリスクはあるってことですね。見る側としてはそういう意味でハードルが上がると。
特に今季羽生選手はSPは持ち越し、フリーは(曲も振り付けも違うとはいえ)羽生選手を一躍有名にしシニアトップに押し上げた「ロミオとジュリエット」がテーマですから、ジャッジの期待も大きかったのかもしれません。
あのプログラムでの羽生選手は彼の良さを強くアピールする美しい曲と構成、そして最後の最後まで力を振り絞って滑りきろうとする彼の熱気あふれる演技のインパクトは非常に大きかったですからね。


Yuzuru Hanyu 2012 World Championship FS -Romeo et Juliet

2012年・ニースでの世界選手権フリー。この時の観客の心のつかみ方は凄かった。
初出場で見事銅メダルを獲得。


羽生選手は見た目を裏切るというか(笑)とても気持ちの強い選手です。その強さが彼をこんなに若くして世界選手権メダリストにしたし、2種類の四回転を軽々と跳ぶ技術を持たせ、世界中にファンがいる素晴らしい選手にしたと思います。
ただ、このアグレッシブさが諸刃の剣となる場合が結構多いんですよね…。
ここ2年くらいでしょうか、彼は(自分を鼓舞する意味もあるのでしょうが)結構強気な発言も増えましたし、他選手についてもアグレッシブな発言を散見することがあります。また、今回のように他選手への闘争心、ライバル意識というものを強く持つあまりに却って集中を欠き、演技に影響するということは、阿部奈々美先生についている頃からありました。
私はそのことがすごく心配で、「彼の強い気持ちが彼自身を切り裂くことにならなきゃいいが」という気持ちをずっと持ってました。このブログでも書いたことがあると思います。
それは彼の向上心の裏返しであり、もっともっとうまくなりたい、強くなりたいという気持ちからなので大いに買いたいのですが、それで自分の首を絞めてしまっては元も子もありません。
まだ10代ですし気持ちのコントロールは難しい面もあるかもしれませんが、ここから先彼が更に成長するためには、「フィギュアスケートは人に勝つ競技ではない」という認識も必要なんじゃないかな、と感じます。
鈴木明子選手がTVに出演した際、他の日本女子選手との関係について聞かれ「(ギスギスした)ライバル関係のようなものはない。(フィギュアは)個人競技なので、『自分のベスト』を求めている。だから人がうまくやれたら喜んで、ダメだった時には慰める。だから(そういう気風によって)日本選手全体がすごく強くなってきていると思う」と話していました。その通りだと思います。

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試合をする以上はトップに立ちたい、優勝したいと思うのは当然ですが、それにはまず自分の足下を見て、自分のベストを求めないことには始まらない。彼のあまりある能力と才能を知っている素人フィギュアファンとしては、雑念に振り回されてせっかくの機会を逃す彼を見るのは余りにつらい。少し冷静になって、コーチの話もよく聞いて話し合いをして、焦らずに進んでいってほしいと思います。

ただ、この状態で2位、しかもSPから順位を上げたのは良かったですね。ファイナルにしっかりつなげる試合となりました!

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Yuzuru Hanyu 2013 Skate Canada SP -Parisian Walkways



FS -Romeo et Juliet




織田信成選手が3位です!怪我で昨季途中離脱してしまいましたが、今季しっかり戻ってきました!

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織田「ラッキー」SP2位!戦国男子の代表争い制す!

群雄割拠の戦国時代なら俺の出番だ!!男子ショートプログラム(SP)で、織田信成(26=関大大学院)が80・82点で2位発進。激化する14年ソチ五輪の代表争いで、戦国武将・織田信長の末裔(まつえい)がアピールした。羽生結弦(ゆづる、18=ANA)は80・40点で3位、パトリック・チャン(22=カナダ)が88・10点で首位に立った。女子SPでは鈴木明子(28=邦和スポーツランド)が65・76点で3位につけた。

 コミカルで自分にピッタリのプログラムを笑顔で締めくくった織田だが、胸の内は笑いには程遠かった。得点源の4回転トーループで転倒するなど、納得のいかない演技内容で首位のチャンに7・28点の大差をつけられた。それでも、他のライバルにもミスが相次ぎ、終わってみればSP2位の好位置。上位3人が呼ばれた記者会見では「ここに座れてラッキー」と照れ笑いを浮かべた。

 練習で安定感抜群だった冒頭の4回転が不発。「(踏み切り前の)スピードがなかった。自分をコントロールしていたつもりだったが、どこかで緊張していたのかも」。最初の大技だけでなく、スピンやステップでの得点の取りこぼしも目立った。9月末のネーベルホルン杯では技のつなぎの評価が低く、それを改善して臨んだが、得点は7・18点で同じ。「7点台後半じゃないと。変わってないのは何でかな」と多くの課題が残った。

 2季前に左膝を故障し12、13年と世界選手権出場を逃した。捲土(けんど)重来を期す今季は、現役ラストシーズンだ。先週のGP開幕戦で関大の後輩・町田が、合計265・38点の世界歴代5位の高得点で優勝した。「同じ大阪で滑っている関大生。自分も頑張ろう」と織田。高橋、小塚、今大会をともに戦う18歳・羽生に無良を加えた日本男子のソチ五輪代表争いは世界一の混戦。しかし、戦国武将・織田信長の末えいの26歳には、群雄割拠の状況は逆に血が騒ぐに違いない。

 26日(日本時間27日)のフリーでは4回転を2度跳ぶ予定。「SPは失敗したが、気持ちを切り替えたい。思い切り自分の力を出せたらいい」。日本男子の混戦を断つために、4回転は絶対に必要な武器。大技を軽やかに決めて、夢舞台への道を力強く突き進む。

 ▽ソチ五輪への道 男女ともに枠は3。最終選考会は12月の全日本選手権(埼玉)で、優勝者は代表に決定。2人目はGPファイナル日本人最上位メダリストと全日本の2、3位の中から選考。2人目の選考から漏れた選手と、世界ランク日本人上位3人、国際大会のベストスコア日本人上位3人の中から3人目の代表を選考する。

2013年10月27日 スポニチアネックス

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良い演技をしても、何度も「ザヤる」(ザヤックルール違反:同じジャンプを3回以上跳んでしまう)ミスをして涙をのんできた織田選手ですが、今回フリー冒頭の4Tが3Tになったとき、ヒジョーに不安になったファンの方も多い事でしょう…(笑)
しかし、今季の織田選手は違いました!!
同じ轍は踏まず、ザヤックルール違反を回避。
ただ、そのためにもう一度コンビネーションジャンプを跳べるのに、つけなかったのね…(笑)新たな方向性を切り拓きました(笑)

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それはさておき、ここ2年くらい悩まされていた膝の怪我ももうすっかりよくなったようで、猫足着氷と言われた彼の柔らかい膝使いでの着氷も完璧。こんなに柔らかくジャンプを降りられるスケーターは世界中探してもなかなかいません。見ていて気持ちいいですね。
プログラムも、今回は彼の明るくて和み系のキャラクターにぴったりの「コットンクラブ」と「ウィリアム・テル序曲」。とてものびのびと楽しそうに滑る姿を、この大事なシーズンに見られた事はとても嬉しかったです。
今回3Aをミスる選手が多い中、GOEで+2もの加点をもらえる3Aをしっかり見せられたのも良かったです。
練習ではきれいに決まっていた4Tがうまくいかなかったのは心残りでしょうが、次の試合ではしっかり決めて来るでしょう!
昨季までの日本男子の流れだけでも激戦だったのに、町田選手の大躍進と織田選手の完全復活で、ますます混沌としてきましたね。胃が痛いけど、こんな充実したメンツでの戦いは恐らく私の生きているうちにはもう見られないようにも思うので、しっかり見届けたいと思います。
怪我の再発に気を付けて、このまま走りきってください!!
おめでとうございます!!

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Nobunari Oda 2013 Skate Canada SP -Cotton Club



FS -Wilhelm Tell Overture




続きは次に書きます。
by toramomo0926 | 2013-10-30 12:35 | フィギュアスケート


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