高橋大輔選手、強烈な「復活」 ー2013NHK杯・男子シングル
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2013年グランプリシリーズ(GPS)折り返し初戦の第四戦は日本のNHK杯。
日本からは男子は高橋大輔選手、織田信成選手、無良崇人選手、女子は鈴木明子選手、浅田真央選手、宮原知子選手、ペアは高橋成美&木原龍一の「成龍ペア」、アイスダンスはキャシー&クリスのリード姉弟が出場。
海外から参加の選手も人気ともに実力も素晴らしい選手ばかり。そして日本トップ選手最後のシーズン(シングルでソチ五輪後も競技を続ける予定なのは15歳の宮原選手のみ。無良選手は気持ちを明らかにしていないと思います)で「最後のNHK杯」というプレミアもつき、チケットはプラチナどころかダイヤモンド級のものになりました。

その中で、初戦スケートアメリカで不完全燃焼気味な演技でファンや世界中の解説者をも心配させた(笑)高橋大輔選手が、別人のような神がかった演技でショートプログラム(SP)から圧倒、フリーもしっかりまとめて自身5度目のNHK杯優勝を飾りました!
2位には、これまた素晴らしい滑りをSPで見せながら点が伸びなかったものの、フリーで気持ちを切らさぬ演技をした織田信成選手、3位には美しいジャンプと演技、「作品」としてのフィギュアの世界をみせてくれたジェレミー・アボット選手が、自身も納得の演技!表彰台を見事勝ち取りました。
無良崇人選手はフリーを昨季のプログラム「Shogun」に戻して挑みました。演技をまとめあげ、6位となりました!


ISU Grand Prix NHK Trophy 2013
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。





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高橋大輔が2年ぶり5度目の優勝 織田が2位、無良は6位
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日が9日、東京・代々木第一体育館で行われ、男子フリースケーティングでは高橋大輔(関大大学院)がフリー172.76点、ショートプログラムとの合計268.31点で2年ぶり5度目の優勝を飾った。

 2位は織田信成(関大大学院)でフリー170.46点、合計253.16点、3位にはジェレミー・アボット(米国)がフリー158.63点、合計237.41点で入った。無良崇人(岡山国際スケートリンク)はフリー147.25点、合計227.22点で6位だった。

2013年11月9日 スポーツナビ

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優勝は高橋大輔選手!圧倒的な力を見せつけました!

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実況・解説の方も含め皆さん仰ってましたが、本当にスケートアメリカとは何だったのか…(笑)
ただ、スケアメ後、モロゾフにこってりしぼられたそうです。何でも放送禁止用語も飛び出す程の(笑)厳しいお説教を受けたのだとか。

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びっくり95点台、高橋大輔「がむしゃらに練習していた」=NHK杯男子SP

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯が8日、東京・代々木第一体育館で開幕。男子ショートプログラムは高橋大輔(関西大学大学院)が4回転トゥループを成功させるなど、自己ベストを更新する95.55点で首位スタートとなった。

 演技後、「95点台はびっくり」と目を丸くした高橋だったが、「もうひたすら練習していました」と、スケートアメリカ4位からの巻き返しへ練習漬けだった日々を告白。フィジカル面だけでなく、「細かいことやほかのことを考えず、五輪に向かうにあたっては自分自身どうしたいのか」と精神面でも鍛え直してきたことを明かした。

 あす9日のフリースケーティングへ向けて「まだまだ。やっぱり明日もできないと自信にはならないです」と浮かれてはいない。「明日も全力で頑張っていきます」とエース復権へ気合を入れ直した。

 以下は高橋の演技後のコメント。

■高橋大輔「点数よりも自分の出来を重要視していました」
「緊張感や不安に負けないようにやりました。4回転は絶対に降りるという気持ちでやりました。(ジャンプは)思い切り跳ぶことだけを考えていました。点数に関しては自分でも少しびっくりしましたね。自分の中でも良い演技ができたと思っています。ただ明日のFS(フリースケーティング)も大事なので気を引き締めていきたいです。

 今回はSPのオーダーを少し変えて、それが良い方向に出ました。変えたのは今週です。ぎりぎりでしたね。(ガッツポーズが出たが)良い演技ができたのは久々だったので。(ニコライ・モロゾフコーチからは)『とりあえずは良かった。明日も気を引き締めていけ』と言われました。今日だけ良くても仕方ないので、2日続けられるようにしたいですね。今回、ライバルは自分自身という気持ちで来たので、点数よりも自分の出来を重要視していました。このリズムを明日につなげられればいいと思います。

(スケートアメリカから変わった?)もうひたすら練習していましたし、気持ちも入っていました。そういうところが変わったかなと。いろいろ考えずに練習していました。すごく前向きにはなれましたね。95点台はびっくりしましたけど、この点数をつけてもらえたのは自分にとっても自信になります。良い演技ができればこういう点数をもらえるというのが分かったので良かったです。(自信は取り戻せた?)まだまだですね。プラスにはなりますけど、やっぱり明日もできないと自信にはならないです。あまり気持ちで負けないように、気弱になりそうになったら自分で背中を押してという感じでした。ただがむしゃらに前を向くという感じで、細かいことやほかのことを考えず、五輪に向かうにあたっては自分自身どうしたいのか、気持ちの面で改善をしてきました。(4回転についてスケートアメリカからどう変わった?)いや、あまり細かいことを頭で考えていませんでした。ジャンプがパンクする癖がついていたので、それを改善するための練習しかしてきませんでした。(ジャンプの練習時間は?)いやぁ、とにかくたくさんやってきたとしか言えないです(笑)。いつも午前中しかやっていなかったんですけど、夜も貸切にできるところがあったので、練習量は普段より多かったのかと思います。

(五輪への気持ちは)変わってはいないんですけど、もう少し明確に考えるようにはしました。五輪に向かうにあたって、ほかの選手より自分が一番弱いなと感じていたので、そういうところをもう1度見つめ直すという意味ではスケートアメリカは良い大会になったかなと。がむしゃらという簡単な表現にしましたけど、自分が何をしたいかもう1度考え直しました。(今日の演技で1番良かったことは)とりあえずジャンプが決まったことです。明日も全力で頑張っていきます」

2013年11月8日 スポーツナビ

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高橋大輔蘇らせたモロゾフコーチの一喝

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯初日(8日、代々木第一体育館)、男子ショートプログラム(SP)は昨季から調子の上がらなかった高橋大輔(27=関大大学院)が世界歴代2位の95・55点を叩き出し、2位に10点以上の差をつけ首位に立った。初戦となった3週前の「スケートアメリカ」では精彩を欠く演技で4位。復調のきっかけは、フリーの演技が終わった夜、ニコライ・モロゾフ・コーチ(37)から受けた叱責だ。

 高橋は「痛いところを突かれた。自分は五輪に行きたい気持ちが、少ないんじゃないかと感じた」。長光歌子コーチ(62)によれば「大輔にとっては簡単なジャンプをミスしたことをどう思っているのか、本気で五輪を目指しているのかなど、かなり厳しい言葉だった」。

 この日は4回転を含めた3つのジャンプでしっかりと着氷。「技術的なことは考えず、がむしゃらに練習しました。まだ気持ちは整理できていないけど、前向きにはなれた」(高橋)。演技後には涙を見せるモロゾフコーチと抱き合った。

「久々に会心と言える演技ができた。これを2日間続けて、自信につなげたい」と高橋も復調に手応えありの様子。
(後は試合に関係ない文章のため略)

2013年11月9日 東スポWeb

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<フィギュア>総立ちの観客 エース高橋の完全復活
 総立ちの観客に囲まれ、銀盤の中心に立ったエースに「自信」が戻った。男子の高橋が合計点で今季世界最高をたたき出し、復活の勝利。「すごく大きな不安の中で戦った。少しは自信になった」と表情を和らげた。

 前日のSPでは成功させた4回転トーループ。この日も冒頭で奇麗に決めた。さらに、二つ目の4回転も「できれば今日入れたかった」と臨んだが、「力が入り過ぎた」と3回転で着氷してしまい、「まだ練習が足りない」と苦笑い。しかし、以降は中盤のトリプルアクセル以外はミスがなく、表現力を示すプログラム構成点は平均9点超と突出した。

 4位に沈んだスケートアメリカの不調は、「勝負する意識に欠けていた」(長光歌子コーチ)という精神面が大きかったが、9月中旬にスケート靴を替えたことも影響した。軽い靴や刃が主流の中、高橋は「自分に合っている」と、あえて旧型の重い靴に変更。アメリカでの大会には間に合わなかったが、今大会でようやくフィットし始めた。

 「やっと五輪に向かう舞台にやって来た。これからが本当にスタート」。心の中では1カ月遅れの「開幕戦」と定め、頂上決戦に向けて歩み始めた。【芳賀竜也】

2013年11月9日 毎日新聞

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長光コーチ「大輔本来の実力を見せてくれて少し安心」=フィギュアNHK杯
■長光歌子コーチ「かなり強い気持ちでSP、FSともに滑ってくれた」

「スケートアメリカからあまり時間がなかったんですけど、短い時間でかなり調子を上げてくれたなと思います。9月の中ごろに靴のメーカーを変えて、しばらくジャンプのタイミングが狂って、体が慣れるまでに時間がかかりました。前の靴のメーカーの方が大輔に合っているということで、我慢してきたんですが、いまになってようやく合ってきました。(ジャンプの練習について)とにかく量をこなしてきました。今回、スケートアメリカと違って、かなり強い気持ちでSP、FSともに滑ってくれたなと。スケートアメリカのときはまだここで勝負じゃないんだと、勝負をする意識が足りなかった。ただ今回は何らかの結果を出さないといけないということでかなり闘争心を持っていたと思います。

(チーム大輔として)少し追い込み過ぎて体が疲れてしまったり、いろいろな紆余曲折があって今日に至っています。いままでをもう1度総括して、練習計画を練り直したり、スピンのレベルを落としたり、まだまだ課題点が多くあります。(新しい靴は何が違う)いまのスケート界の主流として、靴もブレードも軽くするのが主流。少し重い靴でエッジも靴に対応するために、同じブレードの刃の角度は一緒なんですけど、台座の位置が重いエッジになっていて主流とは外れたところにあります。彼自身には重い靴とエッジの方が高さや幅が出て良かったんだと思います。

(気持ちと体を一致させるのは年々難しくなってきている?)コーチのニコライ(・モロゾフ)がそういう部分がうまい。実際、スケートアメリカのあとには大輔の闘争心のなさに活を入れたというか、過去2大会の五輪とモチベーションが違うので、トリノのときはがむしゃらに、バンクーバーのときは足をけがしていたので他のことを考える余裕がなかった。今回はある程度のものを手に入れてしまったので、モチベーションを自分で高めるのが難しかったんです。そこをニコライが突きまして、そのへんはありがたい味方がつきました。(お尻に火がつかないと感じてるのか、土壇場になると強いなと感じるのか?)お尻に火がつくとかじゃないと思うんですけど、彼本来の実力を見せてくれて少し安心しました」

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高橋大輔、復活Vも「まだまだ足りない」=フィギュアNHK杯
 高橋は冒頭の4回転トゥループを成功。続く2度目の4回転トゥループは3回転になってしまい、またトリプルアクセルでもバランスを崩して手をついてしまうなど、細かいミスはあったものの、その後は3連続のコンビネーションジャンプ、ステップ、スピンとしっかりとまとめあげ、場内は大歓声のスタンディングオベーションで高橋の演技を称えた。

 まさかの4位に終わった前回スケートアメリカからの巻き返しに成功し、「スケートアメリカから成長した演技だったと思います。このペースで気持ちを入れて練習をしていきたい」と充実した表情を見せた高橋。エース復活を印象付けたNHK杯だったが、高橋本人は「細かい部分ではまだまだ足りない」と100%満足はしていない。ソチ五輪代表獲得へ「五輪に向けての良いスタートにできたという形にしたい」と気持ちを引き締めた。

 以下は演技後の高橋のコメント。

■高橋大輔「この大会は五輪に向けてのリスタートとしたい」
「かなり今日は緊張感があるなかでの試合でした。気持ち的に弱気になってしまった部分が出てしまったのはあると思いますけど、スケートアメリカから成長した演技だったと思います。少しは自信になったかなと思います。6分間練習で4回転の失敗があったので不安はあったんですけど、曲が始まってからは前向きに滑ることができました。4回転を失敗したあとはすぐにトリプルアクセルに切り替えていましたし、次のことをずっと考えていました。ジャンプメインに考えて試合に入っていましたし。2回目のアクセルで手をついてしまったりしたのは悔しいですけど、スケートアメリカよりは良くなったと思うので良かったです。次はどの試合になるか分からないですけど、時間はあるし、このペースで気持ちを入れて練習をしていきたいと思います。100パーセントの演技ではなかったんですけど、スタンディングオベーションをいただいたり、大きな声援をくれたので、自分はとても幸せだと思いますし、あと少しの時間なので、いままで応援してくれた人に恩返しをできるように、もうちょっと自分自身、気を引き締めていかないといけないですね。五輪まではまだ現段階では遠い道のりだと思うので、少しでも近づけるように、五輪だけじゃなくメダルにも近づけるように、いま自分が何をしなきゃいけないかを日々考えながら頑張っていきたいと思います。

(滑る前にコーチに何か言われた?)特にはないです。ジャンプはたとえ失敗しても見た目としては良い状態だと言ってはもらえました。自分次第なのでやることだけ考えてやりました。(自信はどの程度回復した?)SPは良い感じで滑れましたけど、FSでは不安な気持ちが大きかったし、集中し過ぎて疲れてしまったし、そういう細かい部分ではまだまだ足りないですね。急にはできないので、少しずつという意味では回復しているのかなと。この大会は五輪に向けてのリスタートとして、スケートアメリカから気持ちを切り替えて、これを良いスタートにできたという形にしたいです。

(4回転は)6分間練習で成功しなかったので、本番では思い切りやるしかないという気持ちでした。1本目は成功したんですけど、2つ続ける自信はなかったです。(靴を変えたことについて)あまり不安はなかったです。やってダメだったら仕方ないんで。(変えて良かった?)まあ、そうなんでしょうね。滑り自体も良かったし、ジャンプはばらついていますけど感じ自体は悪くないので。(気持ちの変化はあった?)シーズンに入るときとNHK杯に入る前とでは全然違いますね。平常心でいたつもりでしたが、逆に気持ちが緩んでいたのかなと思います。(GPファイナルや全日本選手権を考えると)今回、NHK杯に臨むにあたってGPファイナルのことは特に考えていませんでした。行けなかったら行けなかったで仕方ないし、とりあえず全日本に向けて練習したいと思います。少し前進できたかなというだけ。

(4回転の1本目と2本目の感覚で違いは?)1本目は思い切り行けたんですけど、2本目は『失敗したくない』という感じで、そういう気持ちでうまくコントロールできませんでした。まだ未熟ですね。久々に2本挑戦したいので、次に向けて良い場になりました。(ここまでは気持ちと体の問題、技術の問題?)いろいろですね。靴を変えたというものありますし、気持ちが乗らなかった部分もあります。いろいろなことが重なっていましたけど、最後は気持ちだと思うので頑張ります!」

上記2件:2013年11月9日 スポーツナビ

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高橋選手ほどのスケーターで、この日本男子の状況で「五輪に行きたい気持ちが少ない」というのはちょっと信じられないですね。嘘を言ってるとは思いませんけど、高橋選手は怠けたりする選手ではないので。
あくまで私の想像ですけど、今の彼を取り巻く状況ー若手(日本だけでなく世界でも)の躍進、日本男子の拮抗した五輪枠争い、四回転ジャンプ複数化が必須となるレベル上昇などについて考え過ぎて、ある意味オーバーヒートした状況だったのではないでしょうか。
高橋選手は世界中のスケーターがその演技に憧れ、尊敬を集める存在です。ですが彼は卑屈ではないんですが(笑)良くも悪くも謙遜の鬼で、自分に自信を持っていない…というと語弊があるけれど、自信は持っているんだろうけど「まだまだ」の方がずっと割合が高い。そういう謙虚さや貪欲さが彼をここまで素晴らしい選手にしたのかもしれないけれど、時々それが弱さになってしまう時があるように思います。
精神的プレッシャーの中で自分を追い込み過ぎて燃え尽きたというか、気持ちが切れたというか、疲れてしまった面があったのではないでしょうか。

モロゾフは今回いい仕事をしましたね(笑)。正直、彼がチーム高橋に加わる意味ってあるのかとちょっと思ってたフシがあったんですが(すみません)、彼に良い活を入れてくれたと思います。腐ってもモロゾフ(違いますね…)。
とはいえ彼もすごく不安だったんでしょうね。高橋選手がSPでこれ以上ないような神演技でフィニッシュした瞬間、モロゾフは泣いてました。彼も相当苦しんでいたんでしょうね。(ツイッターでは高橋選手の神演技と同じくらい、モロゾフの涙が話題となっていました(笑)
対照的に高橋選手はあれだけの演技をしても、全然表情を崩さなかったのが強く印象に残りました。

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SPは本当に顔つきが、何かが憑依したような集中ぶりでした。体のキレも素晴らしく、皆が固唾をのんで見守る中、4回転トウループ(4T)をものすごく美しく決めました。あくまで私の印象ですが、試合でコンスタントに2度決めていた怪我前を含めても、これだけきれいに高さも流れもある4回転は決めたことはないのではないか、と思うくらいの質の高さでした。
そして2011−2012シーズン以来の、高橋選手の世界一美しいとも言われるトリプルアクセル(3A)が復活。幅にびっくりしました。この2つのジャンプを決めた事で、これはいける!と会場もTV越しのファンも一気にボルテージが上がったと思います。これが試合であることも忘れさせるような素晴らしい世界をみせてくれました。

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フリーのビートルズ・メドレーも、4Tを二度跳ぼうとするガッツも見られましたし、全体的に流れのある、美しい演技だったと思います。高橋選手が本当の意味で戻ってきてくれたことが嬉しいです。ファイナル出られるといいなあ…
スケアメの彼の演技を見てファンは勿論ですが、世界の解説者や関係者、そしてジャッジも戸惑ったのではないかと思うんです。怪我を隠して試合に出ているのではないかと思った人ももしかしたらいたかもしれませんが、今回のNHK杯の彼の演技は今季の彼につけられそうだったネガティブなイメージを一気に吹っ飛ばした感がありますね。「やっぱりダイスケは五輪金メダリスト候補だ!」と、ジャッジにも強く印象づけたと思います。本当に素晴らしかったし、ソチで絶対に彼の演技を見たいと思っている私としては、本当に嬉しかった。

次がファイナルになるのか全日本になるのかはまだわかりませんが、怪我だけは気をつけて、このまま駆け抜けていってほしいと思います。
いろんな意味でおめでとうございます!!!

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Daisuke Takahashi 2013 NHK Trophy SP -Sonatino for Violin



FS -The Beatles Medley




コメント全文の記事を載せたこともあり、高橋選手だけで文字数制限が来てしまった…(笑)
続きは次に書きます。


<関連コラム>
プログラム、また振付師の重要性について -高橋大輔選手  2013年3月28日
by toramomo0926 | 2013-11-10 13:07 | フィギュアスケート


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