浅田真央選手、盤石の2勝目でファイナル一番乗り -2013NHK杯・女子シングル(その2)
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2013年グランプリシリーズ(GPS)、NHK杯・女子シングル記事の続きです。


ISU Grand Prix NHK Trophy 2013
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。



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2位はエレーナ・ラジオノワ選手!

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楽しそうに、でも落ち着いて演技してるところに彼女の大物たる片鱗を感じますね。ショートプログラム(SP)でも最初に3ルッツ-3トウループ(3Lz-3T)を跳ぶつもりがルッツでお手付きをしてしまいコンビネーションになりませんでしたが、冷静に次の3ループ(3Lo)にきれいに3Tをつけて、失点を最小限にカバー。きっちり教育されているエリートぶりを感じました。若くしてシニアのGPSに出てこれる選手はみんなこのくらいは出来るのかもしれないけど、でも凄い!

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表現ではまだ、美しいポジションと表情をつけてはいますが、表現というより曲に合わせてきれいに踊っている、という感じにも見えますが、今の年齢はそれでいいと思います。今思い切り大きく体を動かして曲に合わせて動けるようにしておかないと、後々年齢を重ねて「演技」「表現」を更に意識するパフォーマンスを目指した時に、ちぢこまった小手先だけのものになってしまう。
ラジオノワ選手は体全体を大きく使って演技しているので表現的に成熟していなくても見ていて気持ちがいいし、その軽やかさが今の彼女には合っています。身のこなしなどは子供らしさはありつつもジュニアの演技にありがちな無防備さというか雑な感じはあまり見られないので、このまま変に背伸びせずに伸び伸びと育って行ってほしいと思いますね。

昨季ジュニアで出場した試合全てで優勝、今季もシニアで3試合目(ネーベルホルン杯&スケートアメリカ、NHK杯)で全て表彰台に乗っています。ファイナルにも出られる可能性は充分ありますし、今季どこまで伸びるか楽しみですね。
育ち盛りなので怪我に気を付けて、これからも伸び伸びと頑張ってほしいです!おめでとうございます!!

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Elena Radionova 2013 NHK Trophy SP -Anna Karenina/Two Steps From Hell

このプログラムは印象的な振付が多いですね。手を前で合わせて足と一緒に開いたり、同じ振付を二度続けてやる動作がインパクトがあります。曲もじわじわと心に残る感じで、すごく好きです。



FS -Frida




3位は鈴木明子選手!

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SP2位の鈴木明子「良い演技ができた」=フィギュアNHK杯
 ジャンプにややミスが出たものの、「そのほかの部分ではまずまず。良い演技をできたんじゃないかなと思っています」と鈴木。今季限りでの現役引退を表明しており、最後のNHK杯となる。「点数や順位を気にせず、できることを精いっぱいやりたい」と、あす9日のフリースケーティングで今持っている力をすべて出し切ることを約束した。

 以下は演技後の鈴木のコメント。

■鈴木明子「原点に帰った気持ちになりました」
「今日は表現したいことを思い出しながら滑りました。まだまだプログラムとともに成長していきたいと思います。(NHK杯は)5年前に初めて出たときはお客さんの声援を感じている余裕はなかったんです。あのときはこんなに長く続けるとは思いませんでした。演技前はそういうことを考えていましたね。

 ジャンプに悔いは残っていますが、そのほかの部分ではまずまずだったかなと思います。(3回転+3回転の最初のジャンプが高く跳べていて、2つ目は2回転にしたが?)1つ目のジャンプで高く上がり過ぎたぶん、降りてくる時にいつもよりひざを曲げ過ぎてしまった。そこの按配が3回転+3回転は難しくて、1つ目のジャンプが良かったからといって必ずしも2つ目のジャンプがうまくいくというわけでない。今日は良いジャンプになり過ぎたぶん、映像で確認したら着氷時にすごく前に折れていた。そういうところを『もっと練習しないとダメだね』と先生からも言われていたんですけど、ジャンプの2回目がまだうまくコントロールできないのは課題ですね。ただ2回転にした判断は、先生からも『これはしょうがないね』と言われました。

(スピンやステップはレベルが高かったが?)スケート自体もオフの時にしっかりと練習しましたし、オフの時期から大会に向けたトレーニングをしていたので、その効果はあると思います。私は全然体が柔らかくないんですが、自分ができることでレベルを取ってプラスをもらうということで、スピンの回転速度や音に合わせるということを意識してやってきています。去年より特にスピンは言われていました。

(自身のスケート人生を表現するプログラムでどれくらい自分を表現できた?)ジャンプ抜きにプログラム全体としては、代々木の会場で良い演技をできたんじゃないかなと思っています。お客さんの反応を見ても少し感じてもらえる部分があったのかなと。氷に上がる前はすごく緊張していたんですけど、氷に上がって行く時は、この代々木の会場は縁がありますし、NHK杯も初めて出たGPシリーズで、最後にまた滑れるというのは、感慨深いというか『もう1度ここで滑れてうれしいな』という気持ちになったので、原点に帰った気持ちになりました。明日は今できることをしっかりとやるだけです。点数や順位を気にせず、できることを精いっぱいやりたいです」

2013年11月8日 スポーツナビ

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3位の鈴木明子「練習から自信がなかった」=フィギュアNHK杯
 以下は演技後の鈴木のコメント。

■鈴木明子「ここで気持ちと体をリセットして」
「ミスをしても引きずらないようにしたかったんですけど、焦る気持ちばかりで修正ができませんでした。(採点機が故障するアクシデントは影響あった?)22年スケートをやっていますが、こんなことは初めてでした。でもそれはみんな一緒です。それよりも自信が持てなかったことが原因です。スケートカナダでまあまあ良い演技ができて、求めるものが大きくなってしまい、守りに入る気持ちになってしまいました。ミスなくジャンプを跳べるように修正して、ジャンプに不安がない状態に持っていきたいです。

(強い気持ちで滑れなかった理由は?)滑る前は、守るのではなく攻めていこうと思ったんですけど、最初にルッツがパンクしてしまったときに、そこで切り替えるよりも後半持ち直さなきゃという気持ちが強くなってしまい、うまく次のジャンプの注意に持っていけなかったのかと思います。(技術的な修正点は見えている?)スケートカナダのときは最初にミスをしても切り替えてできていたんですけど、とにかくいまは練習で自信を持って滑れるようにしないといけないなと思います。スケートカナダの前に比べると落ちてしまっている部分はあったので、なんとか気持ちでもっていこうとしたんですが、練習してきているものが出てしまう。やはり練習から自信がなかったというのが正直なところです。ただ、弱いところを見せたくなかったから、自分でそれを受け入れていなかっただけだと思います。いまここで悔しい思いをしておいて、大事な代表選考に向けてこの気持ちを持っていきたいと思います。

(技術よりも気持ちを立て直していく?)もともとルッツもそうですけど、くせが出てしまいやすいのでそれを修正していくことと、あとはプログラムの中でしっかり跳ぶことが一番重要だと思っています。(ピーキングは?)このあとはどうなるか分からないですけど、全日本選手権まで少し時間があるので、しっかりと調整していきたいという気持ちと、スケートカナダから疲れと体のケアと練習の割合が難しかったので、ここで気持ちと体をリセットして、全日本に向けてやっていきたいと思います。(練習量は)あるんですけど、疲れてきてしまったので、練習の内容がやらなきゃいけないけど、体は動かないという感じで難しい部分はありました」

2013年11月9日 スポーツナビ

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スケートカナダから少し調子を落としていたということなんですが、SPはそんな事を全く感じさせない演技でした。
確かに予定していた3-3は入らなかったんですが、そんなことはもう、終盤のダブルアクセル(2A)を降りて曲が盛り上がってからはどうでもよくなってしまい、フィニッシュの時には「最高!!」となってしまうんですよね。
明子選手の演技はミスがあってもその印象を見るものに長く残さず、また演技の世界にすぐに引き戻す力があるので、ご本人としては悔いはあるのかもしれないですが見ている側としては満足しかない、ということは多々あります。これが出来るスケーターはかなり少ないのではないでしょうか。

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私この期に及んでファイナルのポイント計算とか全く分かってないんですが、明子選手はファイナルはもう難しいのでしょうか…ご自身は次の試合は全日本になるという前提で話をされていたのですが。
ですが練習もこなすのがきつい程の疲労なら、思い切って全日本までのスパンでピーキングした方が結果的には良いかもしれないですよね。
今季もプログラムも、そして衣装もとっても素敵なので、明子選手の次の演技を楽しみにしています。高速のスピンも見てて本当に気持ちいいです。
頑張って下さい!!!


Akiko Suzuki 2013 NHK Trophy SP -Hymne a l'amour




FS -The Phantom of the Opera




4位はグレイシー・ゴールド選手!
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今回コンビネーションで思う点が取れなかったのが残念でしたね。SPもフリーも3Lz-3Tを成功させることができませんでした。
ですが最後まで笑顔で、スケートカナダの時よりも疲れを見せずに滑りきれたのではないかと思います。彼女のスケートは好きですね。なんというか「スイスイ」というか、軽いんだけれど切れ味が鋭い感じ。
彼女は器械体操とかの経験はあるんでしょうかね?体の動きに体操選手のような躍動感があります。

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アメリカ女子も五輪枠争いは熾烈ですね。アシュリー・ワグナー選手を筆頭に、既に戦いは始まっています。
グレイシーは有力選手の一人ですが、決して安心はできませんね。怪我に気を付けて頑張ってほしいと思います。
もう今季は全員に怪我に気を付けてベストを尽くしてほしいという気持ちしか出て来ません。「五体満足なら」みたいな感じに(涙)だって一生を左右するような大事なシーズンは怪我が一番怖いですからね。
シニアのキャリアを積み始めたこの時期に一度五輪に出られれば、彼女にとってすごく良い経験になると思います。是非勝ち取って欲しいですね。


Gracie Gold 2013 NHK Trophy SP -Three Preludes

軽妙で素敵な曲なのだけど、British Eurosportの実況陣は「曲の要求(するレベル)がすごく高く(so demandingと聞こえた)、滑るのが難しい曲。ナゼこの曲を?不思議な選曲をしたものだ」的なことを力説していますね。ナゼと言われても(笑)


FS -Sleeping Beauty

衣装の方から胸のあたりの黒い刺繍?が効いててかわいいです。



5位に宮原知子選手!GPS初出場で大健闘の素晴らしい演技でした!!
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シャイな15歳、宮原知子「闘志」胸にソチ狙う フィギュア
 フィギュアスケート女子で今季からシニアに転向した宮原知子(大阪・関大高)が、10日に閉幕したグランプリシリーズ初戦のNHK杯で5位と上々のデビューを飾った。「たくさんのお客さんの中でシニアの雰囲気を感じながら最後まで楽しく滑れた」。ソチ五輪出場も狙う15歳が大人の階段を一つ上った。(田中充)

 スケーターには珍しく、大勢の前に出るのが苦手な“恥ずかしがり屋”。記者会見ではいつも、日本スケート連盟の広報担当者から「大きな声でがんばって答えてね」と背中を押される。今季は自らを鼓舞するように「迫力」をテーマに掲げ、氷上では顔の表情まで意識して精いっぱいの表現力で滑る。

 GPデビューとなったNHK杯では、難度の高い連続3回転ジャンプがショートプログラム(SP)、フリーいずれも回転不足に。「小さくまとまらず、思い切っていく」と臨んだが、緊張もあって演技スピードにも不満が残った。それでも、SP6位からフリーで5位と巻き返し、総合順位も5位と健闘した。

 京都府出身。医師の両親の仕事で7歳まで米国に滞在し、4歳のときにスケートを始めた。京都に戻ってからも競技を続け、現在は男子の織田信成(関大大学院)らも拠点とする大阪府高槻市の関大リンクで練習する。

 昨年の全日本選手権は「3強」の一角、鈴木明子(邦和スポーツランド)を抑えて3位。難度の高いルッツジャンプを跳べるのが武器で、SP、フリーとも3回転ルッツを入れた連続ジャンプが得点源だ。

 英検2級を取得し、学業とも両立する努力家。145センチの小さな体に闘志を宿し、五輪シーズンでの飛躍を誓う。

2013年11月12日 産経新聞

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試合前には「緊張はすると思うけど、小さい演技にならないようにしたい」と話していた知子ちゃん。
いつも物静かな印象なので、実際緊張していたのかはわからなかったけれど、傍目にはすごく落ち着いて見えました。
転倒もなくジャンプをしっかりとまとめ、小柄でも情感あふれる振付と、彼女の持ち味である逆回転スピンもきれいに決まり、ロシアンガールズだけでなく日本のミドルティーンにも実力者あり!と強くジャッジと世界のフィギュアファンにアピールしたと思います!!

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知子ちゃんにはジャンプの癖がなく、フリップもルッツもエラーがつかず正確なジャンプを跳べるのは現在のフィギュアスケートでは大きな強みです。今でも十分素晴らしいし将来性も感じるのだけど、この先もう少し体が成長して滑りにもう少し力強さが出たら、彼女自身と演技がもっとぴったり合った素晴らしい選手になるんじゃないかと楽しみです。
今は彼女の内面の成熟というか聡明さに、体の動きが追い付いていない感じがするんです。普通ジュニア上がりの選手ってそこが逆だったりするんですけど。なので知子ちゃんは年齢を重ねれば重ねる程、彼女自身の良さが演技に生きてくるタイプなんじゃないかと感じて、それが楽しみですね。
彼女は15歳ですが、年齢規定上ソチ五輪への条件を満たしています。今回出られれば、五輪3回以上の出場も可能ですね。頑張って下さい!


Satoko Miyahara 2013 NHK Trophy SP -Merry Christmas Mr. Lawrence

回転不足は取られましたが見た目的にはパーフェクト!実況陣も(いい意味で)"Ridiculous(笑)" とか "Insane" って言ってましたね(アホほど凄い、って感じですかね…言葉の選択が…(笑)。そんな言葉が飛び出すくらい、シニアデビューで強烈なインパクトを与えました。
最後のコンビネーションスピンが逆回転になる事にも触れ、「足を換えたら回転方向も変わったよ!」とウケてました(笑)べた褒めです。


FS -Poeta




6位はヴァレンティナ・マルケイ選手!
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SPの「帰れソレントへ」はもうすっかり自分のものにしている感じがしますね。とっても美しくて、曲の世界をしっかり作り上げていました。ジャンプも振付も柔らかく美しく、しっとりとフィニッシュ…直後の男らしいガッツポーズに笑ってしまいましたが(笑)

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この間約2秒。落差がハゲしい(笑)


ヴァレンティナは良い演技をすると、観客の拍手に応える時に必ず横を向きますね。そこには佐藤有香コーチとジェイソン・ダンジェンコーチが。彼女は現在の練習環境、コーチとのコミュニケーションにとても満足しているそうで、チームの信頼関係が窺えます。

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ジャンプは決まるととても流れのある良いもので安定してきているように思うので、あとはスピンでレベルの取りこぼしがなくなったら更に上位を狙えると思います。もうワンランクアップしたヴァレンティナを今季見られるといいと思います。
今季のプログラムは曲も衣装も本当に素敵で彼女に似合ってますね!頑張って下さい!!


Valentina Marchei 2013 NHK Trophy SP -Torna a surriento




FS -Nyah




長洲未来選手は8位。フリーのコール直前にシステムトラブルで20分もリンク上で待たされ、ペースを乱された事は非常に残念でした。
ですがミライちゃんは笑顔で観客に滑る姿を見せたりして会場の雰囲気を盛り上げ、素晴らしい人間性をファンや視聴者に見せてくれました。

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NHK杯で採点システムに不具合!待ち時間は長洲未来が会場盛り上げた
 女子フリーの最中に思わぬトラブルが起こった。第1滑走者のゲデバリシビリ(グルジア)の演技後に、採点システムに不具合が発生。第2滑走者の長洲未来(米国)の演技スタートが約20分遅れた。

 待ち時間の間、長洲がリクエストした音楽を流されると、長洲も笑顔で踊り、会場を盛り上げた。この貢献により順位決定の前から、長洲が10日のエキシビションに出場することが決まった。

2013年11月9日 デイリースポーツ

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トラブルにも長洲笑顔=NHK杯フィギュア
 採点集計システムの異常で女子フリーの競技進行が一時中断した。トラブルが起きたのは1人目のゲデバニシビリ(グルジア)の採点集計中。続く滑走者の長洲未来(米国)は約20分間、リンクの上で待たされた。
 長洲は再開までの間、場内に流れた音楽に合わせて踊りを披露して観客を楽しませ、主催者が「長洲さんのエキシビション出演が決まりました」とアナウンスすると、ガッツポーズで喜んだ。
 中断の影響はあったようで、長洲はジャンプのミスを連発。それでも「普通だったら泣いていたが、観客のサポートを感じたので、笑ってこけることができた」と愛嬌(あいきょう)を振りまいていた。

2013年11月9日 時事ドットコム

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通常はリンクに出て名前をコールされたら1分以内に演技を開始しなければいけません。そういうリズムを想定して選手はバックスペースで、それこそ秒単位に気を配ってウォームアップや靴を履くタイミングまでを緻密に逆算してリンクに立ちます。
それなのに、さあいよいよという時になって20分も待たされる。氷の上は寒いしウォームアップした体は冷えていく。体を動かしていないと筋肉のコンディションが変わってしまうが、いつ復旧するかが全く読めない状況で動き続けていれば、疲れてしまって肝心の演技に影響が出る。何より精神的な動揺は大きかったでしょう。本当に彼女にしてみれば泣きたい状況だったと思います。

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ですがこの非常事態の中で、彼女がしたのは満員の観客を楽しませることでした。
彼女の態度は本当に立派でした。重要な試合でこのような立場に立たされた時、誰もが彼女のように振る舞えるとは思いません。演技に悔いは残るでしょうが、観客にはミライちゃんの素晴らしさは充分伝わったと思います。
ただ、ISU側が何も救済せずにそのまま演技を開始させたことには疑問が残ります。演技中断等に関してはルールが定められていますが、システムトラブルで、しかもコール前に20分遅れる、という事態は想定していなかったのかもしれませんが、できればその場で彼女には何らかの救済をしてほしかったと思います。
また今後、もしかしたら五輪でこういう事態が起こらない保証はありません。ISUはしっかりとトラブルについての対策を決めておいて欲しいと思います。



Mirai Nagasu 2013 NHK Trophy SP -The Man I Love



FS -James Bond Medley

観客のスタオベが温かい。


凄い大会になりました…
選手の皆様、お疲れ様でした!!

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by toramomo0926 | 2013-11-15 13:40 | フィギュアスケート


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