羽生結弦選手がファイナル初制覇 -2013年グランプリファイナル(その1)
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2013年グランプリファイナル(GPF)男子シングルは、羽生結弦選手が18歳365日目(笑)という節目に優勝を飾り、自身初のファイナル初制覇を達成しました!おめでとうございます!!
日本男子の優勝は2年連続で2人目(昨年は高橋大輔選手)。昨年高橋選手が、日本男子が長らく挑戦しながらなしえなかったファイナル制覇を初めて達成して歓喜したものでしたが、今年も日本から優勝者が。まさに今が男女ともに日本の黄金期だというのを強く示したものとなりました。

2位には調子は万全ではなさそうでしたが地力を見せつけたパトリック・チャン選手、3位には高橋大輔選手が怪我の為欠場となり繰り上げ出場となった織田信成選手が入りました。調整は大変だったと思いますが全日本に向けてとても良い弾みとなるものだと思います!
そして町田樹選手はSPでミスが出て6位スタートでしたが、フリーでは渾身の演技で順位を4位まで上げる素晴らしい戦いぶりでした。


ISU Grand Prix of Figure Skating Final 2013

順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。





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羽生がGPファイナル初制覇!ソチ代表へ大きく前進
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル第2日は6日、マリンメッセ福岡で行われ、男子は前日のショートプログラム(SP)で世界歴代最高得点を出して首位に立った羽生結弦(ANA)は、フリーで193・41点をマークして、合計293・25点で初優勝。ソチ五輪代表へ大きく前進した。

 羽生は冒頭の4回転サルコーで転倒したものの、続く4回転トーループをきれいに着氷。中盤のトリプルアクセル―3回転トゥループ、さらにトリプルアクセル―2回転トゥループとコンビネーションジャンプも鮮やかに決めた。フリーの193・41点、トータル293・25点はともにパーソナルベスト。転倒はあったものの、技術点は今年のフランス杯でチャンが記録した100.25点を超える102・03点を記録するほどだった。

 世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(カナダ)が280・08点で2位。SP3位の織田信成(関大大学院)は255・96点で3位に入り、同6位の町田樹(関大)も巻き返して236・03点で4位に食い込んだ。

 五輪代表は21日にさいたまスーパーアリーナで開幕する全日本選手権後に決まる。

2013年12月7日 スポニチアネックス

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優勝は羽生結弦選手!
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羽生、高得点も「正直ちょっと違う」ギャップに戸惑い=フィギュア
 フィギュアスケートのグランプリファイナル第2日が6日、福岡マリンメッセで行われ、男子のフリースケーティングでは前日のSP首位の羽生結弦(ANA)が自己ベストを更新する193.41点(技術点102.03点、演技構成点92.38点、減点1.00点)をマークし、SPとの合計点でも自己ベストを28点更新する293.25点。歴代世界最高得点に2.02点に迫る高得点で、GPファイナル初優勝を成し遂げた。

 フリー、SPとの合計点ともに自己ベストを大幅に更新する得点をマークしたが、「僕の中では良い部分がないなと感じています。ほかの試合でもコンスタントに出していくことが課題」と語ると、「僕の中ではあの点数が出るとは思っていなくて、正直ちょっと違うかな」と、羽生には自分が感じた演技の内容とジャッジの評価とのギャップに若干の戸惑いがある様子。しかし、「自分としては期待点と受け取って、またその点数をいろいろな試合で出せるようにしたい」と、前向きにとらえると、翌日に控えた19歳の誕生日を前に「また来年に向けて良い点数がでるように、もっと良い演技ができるようにしっかり頑張っていきたい」と、オリンピックイヤーへの目標を語った。

 以下は演技後の羽生のコメント。

■羽生「勝ち負けよりも自分がどれだけ成長できるか」
「本当に一生懸命やろうと考えていました。サルコウの前はいろいろなことを考えていて、どうやったら跳べるか、どういったことを注意するかそういうことばかり考えていたんです。ただあまりにも多くのことを考え過ぎていたので、だからこそトゥループは一生懸命頑張ろうとそれしか考えていなかったです。

(高い演技構成点について)僕の中では良い部分がないなと感じています。いつもよりはジャッジの方向を向いていたと思いますし、ジャッジにも訴えかけようという気持ちはあったと思います。ただ僕の中では気持ちのほうが前に行っていて、スケートがついてきていないなとか、トランジションのステップが前だとか、けっこうあったと思うので、この点数がこの試合だけではなく、ほかの試合でもコンスタントに出していくことが課題かなと思います。

(目線が上に行っているように見えたが)ステップの方では一生懸命、体を動かしていたと思いますし、それを練習してきたのはあるので、今回は意識して頑張りました。

(ファイナルで勝ったというのは?)勝ち負けよりも自分がどれだけ成長できるかを重視していましたし、どんな経験をできるかを重点に置いて今回の試合に臨んでいました。今回の勝ちは、たまたまかなと思います。そう僕の中では思っています。SPが良かったからFSでも点数が出たのかなと。この大会はこの大会、ソチ五輪はソチ五輪、全日本選手権は全日本選手権。そのときで全然違ってくると思っています。

(最後のスピンでバランスを崩したが)本当に疲れていました。久しぶりに動けないなと(苦笑)。この感覚はフィンランディア杯以来だったので、もっと体力をつけられるように頑張ります。

(2日間落ち着いていたが)とにかく一生懸命やることだけを考えていました。いままでのスケートカナダやフランス杯では本当にパトリック(・チャン)選手のことばかり考えていたというか、どれだけ差があるか、どれだけ点数差があるか、どれくらい頑張れば縮められるかといったことばかりを脳の中で分析しちゃったりしていたんです。無意識の内にですね。それをなくして、今回は一生懸命やることだけを考えていたので、それが良い結果につながったと思います。

(点数が出たときに勝ったときの表情ではなかったが)僕の中ではあの点数が出るとは思っていなくて、正直ちょっと違うかなと。ただそれだけ評価をいただけたので、自分としては期待点と受け取って、またその点数をいろいろな試合で出せるようにしたいと思っています。

(カナダに渡ってスケーティング技術はどれだけ成長を感じるか)6分間練習や公式練習で滑ってみて、だいぶ滑れるようにはなっているのかなと。今回の4回転サルコウを失敗したことによる疲労かもしれないですけど、FSの演技はあまりに滑ることができていなかった。練習やフランス杯ではもっと滑れていたので、これからしごかなきゃいけないと思っています。

(明日が誕生日だが、19歳の1年間をどう過ごしたい?)やっと18歳の最後の滑りが終わりました。ちょっとホッとしています。課題はいっぱいありますが、また来年に向けて良い点数がでるように、もっと良い演技ができるようにしっかり頑張っていきたいなと思っています」

2013年12月6日 スポーツナビ

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フランス杯からの彼の演技には、彼の言う「一生懸命」さが感じられて惹きつけられました。私個人的に羽生選手の演技は、勝ちを意識した時より無心に自分の演技に向き合った時の方が好きなので、今大会の演技は最後まで見入ってしまいました。


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オーサーコーチも嬉しそう。


ショートプログラム(SP)は素晴らしかったですね。大きな4トウループ(4T)の後、どんどん体の動きと音楽が一体になってきて、彼自身も気持ちよさそうに滑っていたのがこちらも見ていて気持ちよかった。フリーでは4サルコウ(4S)の転倒がありましたし最後のスピンも疲れが出てよろけてしまいましたが、いつもよりも疲れを最後の最後まであまり見せずに気持ちをしっかり持って滑りきったなという感じがします。
彼の演技構成点(PCS)については、本人も「点が出過ぎ」と話していましたが、私もちょっと出過ぎかな、とは思います。やっぱりまだ滑りに関しては9点台を貰えるものではないのではないか、と個人的には感じています。チャン選手や高橋選手など、ベテランでずっとトップを守ってきた選手の演技の後に見ると、まだいろんな所がいろんな意味で「弱い」のが見えてしまうところはあります。
ですが16歳でシニアデビューしてからの彼の伸び方は凄いものがありますし、これから更に伸びるだろうということは誰もが疑わないところです。ここまで日本男子が悲願としてきたファイナル制覇を10代であっさり成し遂げたというのは驚いてしまいました。

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今回彼は得点的に記録も出したし勝ちも修めたけど、私が何よりうれしいのは、彼の演技に「心」が戻ってきたように感じられたことでした。昨季からの彼は魅せるのもうまいし得点も右肩上がりに伸びましたが、演技そのものが無表情に感じられて悲しかったのですが、今季の彼は、中国杯では雑念(笑)に囚われていたけれども、それ以降は足元をしっかり見つめてプログラムと向き合っている感じが戻ってきたのが一番嬉しかった。そこに成績もついてきましたしね。
これから全日本と(出るなら)四大陸、五輪と続きますが、怪我だけは気を付けて欲しいですね。全日本でまたどのような演技を見せてくれるか、楽しみです。

最高の18歳の締めくくり&19歳へのステップとなりました。本当におめでとうございます!!!

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Yuzuru Hanyu 2013 GPF SP -Parisian Walkways



FS -Romeo And Juliet




2位にはパトリック・チャン選手!
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表彰式の写真がない…(涙)

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チャン 焦りなし 「いい滑りができた。満足」 フィギュアGPファイナル
 チャンは演技内容に手応えを感じていた。「いい滑りができた。満足。自分にとって成果」と笑った。2度の4回転ジャンプを美しく決めるなど完璧な滑り。羽生に僅差で敗れたものの、「優勝でも2位でもよかった」と意に介さなかった。

 世界選手権3連覇中。ジャンプはもちろん、キレのあるステップ、姿勢が整ったスピンも持つ。表現力を示す演技構成点では、羽生を3・10点上回る95・48点を獲得。全5項目で9点台中盤から後半をたたき出し、改めて地力を証明した。

 これまではSPでリードし、フリーで逃げ切る“方程式”が多かった。今回はSP2位から追った。「いい経験。(来年2月の)ソチ五輪でも同じになる可能性があるからね」。不慣れな状況でもフリーをミスなく滑りきり、自信を深めた。

 ソチ五輪まで、残す試合は来年1月のカナダ選手権だけの予定。年内は友人らと過ごす時間をつくり、足首や膝の痛みを癒やす。万全を期し、ソチで金メダルに挑む。(榊輝朗)

2013年12月7日 産経新聞

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膝の痛みがあったんですね。フランス杯で神演技をし、自身も「これ以上の演技はできない。あとは五輪で同じ演技ができるかどうか」と言った位の出来の後、やはり少し精神的にも体調的にも調整は難しかったのかもしれません。
ずっとフィギュアを見て来られているファンの方には怒られるかもしれませんが、今季の彼は、というか、今季やっと私は彼の演技を「愛せる」ようになった、と感じています。これまでも凄いとは思っていたけど、素晴らしいとはあまり思う事が出来なかった彼の本当の魅力、凄さも素晴らしさも、やっと遅まきながら(汗)自分の中でしっかり消化しつつ見ることが出来ている。そして今季見ていると、彼の体幹の素晴らしさというのもすごく感じますね。そういう基礎的な体の「出来」が、更に彼の高い技術を持つスケーティングを支えて、更に助けているのだなと感じました。

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カナダナショナルまでは膝の回復に務めつつという感じのようですね。このファイナルはあくまで調整という意味はあったかもしれませんが、羽生選手が自分を破って最高得点を更新して優勝したことは、100%気にならないと言ったら嘘になると思います、選手である以上は。
男子はものすごいレベルの戦いになりそうですが、彼もナショナルと五輪本番で、納得のいく演技が出来ますように。そして膝が早く良くなりますように!

おめでとうございます。お疲れ様でした!!


Patrick Chan 2013 GPF SP -Elegy



FS -Four Seasons




3位に織田信成選手が入りました!

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織田“恐怖”乗り越え銅メダル「ハイチュウ食べたい」=フィギュア
 フィギュアスケートのグランプリファイナル第2日が6日、福岡マリンメッセで行われ、男子のフリースケーティングでは、負傷欠場した高橋大輔(関西大学大学院)に代わって出場した織田信成(関西大学大学院)が、フリーの自己ベストに5.62点と迫る175.02点(技術点91.58点、演技構成点84.44点、減点1.00点)を出し、SPとの合計255.96点で、見事に銅メダルを獲得した。

 織田はSPと同じ冒頭の4回転ジャンプで転倒してしまい、「昨日と同じ失敗して目が覚めた。今度は最初からスイッチを入れたい」と反省。しかしながら、大会直前に靴を新調した「恐怖」を乗り越えての銅メダルだけに「自信という面では少しついたかな」と、五輪切符がかかる全日本選手権への手応えを口にした。

 なお、大会期間中は大好きなお菓子を封印。晴れて“禁”が解けたことで「ハイチュウを思い切り食べたい」とのことだった。

 以下は、織田の演技後のコメント。

■織田「気持ちで絶対に負けないように」

「最初は緊張があったんですけど、昨日と同じで失敗して目が覚めたというか、今度は転倒でスイッチを入れるんじゃなくて、最初から入れたいなと思います。昨日ほどではなかったにせよ緊張があって、ただ(コーチである)母が『思い切り楽しんできなさい』と声をかけてくれたので、どれだけジャンプが失敗しようと楽しめたらいいかなという気持ちでいけたのが良かったかなと。

(昨夜はどう過ごした?)昨日は悔しくてなかなか寝られなかったんですけど、家族が応援に来てくれていたので、一緒にご飯を食べたりしていました。なるべく忘れるようにして、気持ちを切り替え気合いを入れ直すことに集中していました。

(お子さんは2人とも来ている?)下の子は会場に入れないので、ホテルで見てもらっているんですけど、上の子は応援してくれていました。

(足は痛い?)GPファイナル出場が決まる前日に靴が壊れてしまって、靴を新調しなければいけなくなってしまったんです。不安を通り越して恐怖を感じていました(笑)。新品の靴で大きな大会に出たことがなかったし、靴が堅くてひざをいつものように使えなかったんです。ちょっと足に来てしまったのがつらかったです。

(2回目の五輪はどれくらい近づいてきた?)全日本選手権が終わるまでやっぱり分からないですよね。みんな全力で臨んでくると思いますし、自分もそのなかで負けないようにしたいなと思っています。

(課題は?)今日の演技で言うと、エッジをうまく使えていなく足に来てしまったので、そこを練習でももっとしっかりやっていきたいですね。

(急な出場、靴を替えても結果を残したが)まだ自分の靴の感覚と遠いので、全日本選手権に間に合えばいいかなと思って替えたんですけど、自信という面では少しついたかなと。

(靴のどこが壊れた?)左足の曲げる部分ですね。ここが練習中にぐにゃっとなってしまい……。もしファイナルが決まったらすぐに替えられるようにエッジも新調して、全部新しくしました。ここ来るまでは恐怖で寝られませんでした(笑)。

(家に帰ったらまず最初に何をやりたい?)お菓子のハイチュウが好きなので(笑)。試合のときはいつもハイチュウを食べられないので、思い切り食べたいと思います(笑)。

(全日本選手権に向けて)残っている時間はわずかなんですけど、精いっぱいできることをやって、今季大きな目標としているソチ五輪に向け、気持ちで絶対に負けないようにしたいと思っています」

2013年12月6日 スポーツナビ

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欠場となった高橋選手の代わりに急遽出場が決まったとはいえ、一応補欠出場の可能性のある選手には「×日までは用意をしておいてください」と通達があるみたいで、準備はある程度できていたとのこと。試合に出られるのは嬉しいでしょうが出たら出たで結果は五輪選考の材料になる為、選手としては結構難しいところもあるんじゃないかと思っていたのですが、そのあたりの精神的動揺みたいなものは少なかったようで、安心しました。それでなくても調子はいいと聞いていたので、出ればいいところまで行くのではないかと思ってましたけれど。

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練習であれだけ美しく決まっていた4Tが転倒となってしまったのは残念でしたが、ご家族の前で良い演技を見せられて良かったですね。結婚すると聞いた時には、タイミングもタイミングだったし大丈夫か…?と思ったものでしたが、今の彼を見ていると本当に、心から「家族が心の支え」となっているんだなというのが感じられて、織田選手のあの柔らかい物腰の中に、家族のために頑張るという強さを感じられて、結果的に彼を大きく成長させてるんだなと思いました。そういう所はやっぱり男の人ですね。
奥様もジュニア・アスリートフードマイスターの資格を取って栄養面で彼を支えているそうで、是非お子さんたちに五輪で笑顔で滑る彼を見せてあげて欲しいと思いました。

…にしてもあの大舞台を終えての感想が「ハイチュウ食べたい」って織田選手らしい(笑)今回の五輪選考はある意味女子以上に熾烈な中、彼の存在は貴重というか、ファンにとっても癒しですね(笑)。このまま是非全日本でも良い演技を見せてほしいです!
おめでとうございます!!

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Nobunari Oda 2013 GPF SP -Cotton Club



FS -Wilhelm Tell Overture




なんか年々エキサイトブログの文字制限が早く来る気がするのは気のせいでしょうか…前の方がよほど長い文章を書いていた気がするんですが。
でも文字数オーバーの表示が来たので、4位以降は次に書きます。

これで月500円て高すぎるんじゃないかなあ…(ぶつぶつ)
by toramomo0926 | 2013-12-15 13:17 | フィギュアスケート


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