2013年グランプリファイナル(GPF)女子シングルは、浅田真央選手が貫録ともいえる圧倒的な強さを見せて優勝。ショートプログラム(SP)では自身も会心の出来というトリプルアクセル(3A)を決め、回転不足は取られたものの完璧と言っていい演技を見せました。フリーでは2010年世界選手権以来となる2度の3Aをプログラムに入れるチャレンジも行い、スケート技術や表現も含めて、全ての面で他選手との地力の差をはっきりと示した形での完全優勝となりました。 また、ファイナル通算4勝は、男女シングルにおいてはエフゲニー・プルシェンコ選手&イリーナ・スルツカヤさんに並ぶ歴代最多タイ記録となります。おめでとうございます! 2位には今季飛躍的に伸びと安定感を見せているユリア・リプニツカヤ選手、3位には全米女王、世界選手権メダリストという盤石の強さを備えたアシュリー・ワグナー選手が入りました。 皆さんおめでとうございます!!! ISU Grand Prix of Figure Skating Final 2013 順位と得点詳細。 「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、 「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、 「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。 ***** 真央「自分に対して挑戦していきたい」最高の演技目指しどこまでも貪欲に フィギュアスケートのグランプリファイナル第3日が7日、福岡マリンメッセで行われ、前日のショートプログラム(SP)首位の浅田真央(中京大学)がフリースケーティング(FS)で131.66点(技術点63.87点、演技構成点68.79点、、減点1.00点)、SPとの合計204.02点でGPファイナル2年連続4度目の優勝を飾った。 表彰式後のメダリスト会見で浅田は「自分が目指していたことがSPではできていたんですけど、FSではそれを達成できなくてとても悔しい気持ち」と、連覇したうれしさよりも、FSでのトリプルアクセル失敗に対する悔しさを強調。2週後の全日本選手権、そして来年2月のソチ五輪に向けてさらなる努力を誓うとともに、「1つひとつの試合で自分が目指している挑戦をするチャンスだと思いますし、自分に対してのチャレンジをしていきたい」と、どこまで貪欲にレベルアップしていくことを約束した。 また、今大会192.07点で2位のユリア・リプニツカヤ(ロシア)、187.61点で3位のアシュリー・ワグナー(米国)はともに、今季の浅田の印象を問われると「とても尊敬できる選手」と憧れの思いを口にした。 以下はメダリスト会見での浅田、リプニツカヤ、ワグナーのコメント。 浅田「五輪までに自分が目指しているものをしっかりクリアに」 ――FSを終えたいまの気持ちは? 浅田「今回のファイナルでは自分が目指していたことがSPではできていたんですけど、FSではそれを達成できなくてとても悔しい気持ちです。最初の失敗を引きずることなく最後までカバーできたことは今後につながるかなと思っています」 リプニツカヤ「今日については大変満足しています。エレメンツも私が思っていたことができました」 ワグナー「今日の演技についてはパーフェクトではありませんでした。ただこういう日も必要だったかなと思います。もうすぐ全米選手権もあるんですけど、今季はこれまでクリーンに滑れていたので、今回ミスをしたことで自分が何を練習しなければいけないかが分かりました。3回転+3回転を演技のなかに入れて、それを跳べたことはハッピーでしたけど、まだやらなければいけないことがあります」 ――3選手にお聞きします。今日のFSのジャンプは最高レベルのものか? あとはソチ五輪に向けてどういうふうにやっていきたいか教えてください。 浅田「今日、自分が挑もうとしていたプログラム構成は、いま自分ができる最高のレベルです。五輪に向けては、まだ行けるか決まっていないんですが、1つひとつ課題をクリアにしていけば近づいてくると思うので、五輪までに自分が目指しているものをしっかりクリアにしていき、試合に臨みたいと思っています」 リプニツカヤ「連続ジャンプをもう少し難しくできますが、現在のところ私としては最高レベルのプログラムを滑りました。今後については、後半に連続ジャンプを入れることもできるかもしれません。五輪についてはまだ私は選ばれていませんので、ロシアで選考してもらえるように頑張らないといけません。もし選ばれたら、もちろんうれしいし、そうなりたいと思います。ソチでは私ができることをお見せできればいいなと思います」 ワグナー「全米選手権も間もなくだし、五輪も近づいていますが、エレメントに関しては今回滑ったものとそう変わらないと思います。コンビネーションジャンプが変わるかもしれませんが、ほとんどが同じだと思います。五輪に向けては、FSのプログラムは中身を発展させて、キャラクターを充実させていきたいと思っています。SPについては、もう少し全体的にまとめていきたいと思っています」 トリプルアクセル2本は「いまできるチャンスに挑戦したい」 ――浅田選手、GPファイナルは気が変わらなければ最後になります。8年前に初めて日本で出場して優勝して、最後にまた日本で優勝したことについてどう思いますか? 浅田「初めて出たのが15歳のときだったと思うんですけど、時間が経つのが早いなと思います。今回は順位よりも自分が目指しているレベルの演技をしようと思っていたので、SPは満足していますが、FSはまだまだ目指しているエレメンツをクリアにすることができなかったので、悔いは残っています。ただ、そのほかの部分でうまくカバーできたので、1つひとつの試合で自分が目指している挑戦をするチャンスだと思いますし、自分に対してのチャレンジをしていきたいと思っています」 ――トリプルアクセルを2回入れることを決断した経緯に関して詳しく教えてください。 浅田「NHK杯からアクセルを2回入れることを急に思いついて、できるんじゃないかと。初戦から練習してきたことを出すことはできていないんですけど、いまできるチャンスに挑戦したいと思ったのがきっかけです」 ――リプニツカヤ選手とワグナー選手への質問です。現在、浅田選手が絶対的な強さを誇っていますが、お2人にとって浅田選手はどのような存在に映りますか? リプニツカヤ「私は浅田真央選手が世界で一番強い選手だと思っています。特に私が好きなのは非常に滑走がきれいで、なめらかな滑りを見せる部分で、すごく尊敬しています」 ワグナー「今季、浅田選手はとても強いです。特に女性のスケーターでトリプルアクセルをやるんだということを言う選手は、それだけで尊敬できる選手だと思います。私にとっても非常に尊敬できる存在です」 ――トリプルアクセルを2回入れたことで、ルッツや3回転+3回転を入れられなくなっているが、それについてはどうしていくのか? 浅田「アクセルを2回入れるとそのあとの構成が全部変わってしまいます。アクセルが1回のときはルッツや3回転+3回転を入れられるんですが、アクセルを2回入れると体力的にも負担はあるので、いまの時点では今回の構成でいくつもりです」 2013年12月7日 スポーツナビ ***** 優勝は浅田真央選手! **** 浅田真央がGPファイナル連覇 Tアクセル失敗も立て直し「オリンピックにつなげたい」 「フィギュアスケートGPファイナル・最終日」(7日、マリンメッセ福岡) 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で首位に立っていた浅田真央(中京大)が131・66点をマークし、総合204・02点で優勝した。 昨年に引き続いての連覇となり、GPファイナルの優勝回数も男女併せても歴代最多タイ(男子はプルシェンコ、女子はスルツカヤ=ともにロシア)となる4度目となった。 2位には、SPで4位と出遅れたユリア・リプニツカヤ(ロシア)がフリー125・45点の総合192・07点で入り、3位にはフリー119・47点、総合187・61点のアシュリー・ワグナー(米国)が入った。 バンクーバー五輪シーズン以来となる、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度入れるプログラムで臨んだ真央。冒頭のトリプルアクセルで転倒し、直後のトリプルアクセルも回転不足の判定となったが、そこからは立て直しを見せる。 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に乗って、思いを込めた滑りを披露。表現力を示す5項目の構成点では、全項目で8点台をマークした。 浅田はテレビのインタビューで「今日は途中で失敗して、途中で体力が持つか心配でしたが、どうにか持つことができました。アクセルを2度を挑戦できたことを次につなげたい。新しい課題も見つかったと思いますので、次の試合までにしっかり調整し、オリンピックにつなげたいと思います。今日は悔しい思いもありますが、次にまた挑戦できるように頑張ります」と話した。 今大会、女子日本勢のGPファイナル出場は真央一人のみ。ファイナルでの優勝を決めたことで、最終選考の場となる全日本選手権(21日開幕・さいたまスーパーアリーナ)を前に、ソチ五輪の出場権獲得は決定的となった。 2013年12月7日 デイリースポーツ 真央「もうちょっと練習が必要かな」 (前略) 今季初めて冒頭に2本取り入れたトリプルアクセルは、1本目が転倒、2本目が両足着氷といずれも成功しなかったが、後半のジャンプ、ステップなどで盛り返したことで「自分としては立ち直れたかなと思います」と、まずは納得。しかし、「大きな転倒をしてしまうとやはり次の2本目が難しい。なかなかシミュレーションができなかったのでもうちょっと練習が必要かな」と、2週間後の全日本選手権へ向けて、さらなる努力を誓った。 以下は浅田の演技後のコメント。 ■「今度はFSで目標としているものを達成できるように」 「1回目のアクセルの転倒は大きくて、体力も奪われてしまうんです。そのなかでも自分としては立ち直れたかなと思います。 (1回目失敗したあとは何を考えた?)もう1回跳べるので挑戦しようと思っていました。1発目降りたらもう1回落ち着いていこうと思っていたんですけど、大きな転倒をしてしまうとやはりなかなか次が難しいんです。シミュレーションができていない状況での挑戦だったのでもう少し練習が必要かなと思っています。 (トリプルアクセルを跳ぶ自信度はどれくらいあった?)昨日と同じような気持ちでした。そこまであるとかないとかはなくて、普通に落ち着いていました。 (今日2回挑戦したことはどんな意味を持つ?)初戦はアクセル以外で課題が残っていて、次の試合ではそれがクリアになっていきました。今回はアクセルを課題にして、次の試合でクリアにしていきたいです。 (SPのときの感触は残っている?)う~ん、入りは自分の気持ちが前に行っていたので、良かったとは思います。これを続けていけばいずれできるんじゃないかという思いと、NHK杯が終わってからそこまで練習を積めていなかったので、もう少し早くから臨んでいれば、できたんじゃないかなとも思っています。 (演技が始まるまでの1分間を長く使っていたが)緊張は多少はしていました。ただいつもの練習のように落ち着いて、気持ちが整ってから臨もうと思っていました。 (失敗した原因は?)いまは分からないです。2本目は、1本目跳ぶよりも2本目跳ぶほうが、感覚的にはフレッシュじゃないので、難しいんですけど、なかなかシミュレーションができなかったのでもうちょっと練習が必要かなというのがいまの気持ちです。 (最後のステップは迫力があったが)全体を通して、アクセルで転倒してしまったので、体力的には厳しい状況でのスタートだったんです。そういった意味では滑れたんじゃないかなと思っています。 (全日本はどのような気持ちで臨みたい?)五輪に関係なく、この大会も臨みました。自分が目指しているものが一歩ずつできているのは確かなので、今度はFSで目標としているものを達成できるように全日本まで頑張りたいです」 真央の夢、佐藤コーチ「かなえられたら」 今季初めて取り入れたトリプルアクセル2本は成功できなかったが、佐藤信夫コーチは「やめようという判断はなかった。今回はとにかく挑戦しよう」と浅田の強い思いをバックアップ。ただ、女子選手にとってのこの挑戦は「とんでもなく能力的に難しいということを痛感させられた」ことで、今後の練習方法を慎重に取り組んでいきたいとしたが、「もう少し頑張ってなんとか彼女の夢をかなえられたら」と、佐藤コーチも浅田といっしょにソチ五輪まで全力疾走で取り組んでいくことを約束した。 以下は佐藤コーチのコメント。 ■佐藤信夫コーチ「体力の限界とどう向き合っていくのかが課題」 「トリプルアクセルが2回ということで、いろいろ問題はあったと思うんですけど、それを除くと全体的には非常に良い動きだったんじゃないかと思います。 (アクセル2回という選択については)特に女性にとって、とんでもなく能力的に難しいということを痛感させられたんですけど、練習ではできていますし、もう少し頑張ってなんとか彼女の夢をかなえられたらいいなと思っています。 (今後どう指導していくか)やり方としてはいままでとどこも変えるつもりはありません。とにかく同じレールの上を進んでいきたいと思っています。 (2回目のアクセルに関して成功率は厳しい。今回はやめようという決断は?)今回は一切考えていませんでした。とにかく挑戦しようと。今回は挑戦してみなきゃ分からない部分があったので、とりあえず挑戦して、ここから先をどうするかを、この先の練習を見て決めていきたいと思っています。 (浅田が最年長だったが、プレッシャーはあったのか)それはないんじゃないですか。立場は、どんな選手でも同じ道をたどっていくので受け止めていくしかないです。 (浅田のトリプルアクセルに対するこだわりについて)トリプルアクセルは素晴らしいジャンプだし、本人のなかではどうしても挑戦したいという気持ちがある。それを取り上げるようなことは彼女のテンションにも影響してくるので、そのへんのバランスを考えて、挑戦できる方向に持っていきたいと思っています。 (ジャンプのスピードは)普段に比べると若干あったのかなと思います。そのへんをどう取り組んでいくのか。体力の限界とどう向き合っていくのかが課題だと思います。 (トリプルアクセルを2回入れることで、ルッツと3回転+3回転を入れられなくなるが)それを最初から計算してしまうと、それじゃやめましょうとなってしまうので、いまはとにかく挑戦しようと思っています。 (現在の完成度は)技術的にはほぼできていると思います。ただ、大きな大会になってくるといろいろなプレッシャーがかかってしまうので、そこで微妙に何かが狂ってしまう。それをモノにするにはやはり回数しかない。ということでもう少し時間があればいいなと思うんですけどね。 (浅田はNHK杯のあとに急に2回入れることを思いついたと言っていたが、先生は想定していたのか?)当然出てくるなとは思っていました。ですからすんなりとやろうという運びになりました。 (2回入れるリスクは)たくさんあると思います。足し算引き算の問題ですからね。体力的に非常にエネルギーを使うわけですから、それによってそのあとの演技がとうなるのか。慎重に取り組んでいく必要があると思っています」 2013年12月7日 スポーツナビ 笑顔はじける真央「今日は本当に出来が良かった」=GPファイナル女子SP フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが5日、福岡マリンメッセで開幕、女子ショートプログラム(SP)では、日本女子唯一の出場となる浅田真央(中京大)が72.36点でトップに立った。 浅田は冒頭のトリプルアクセルを着氷させる。本人も「今季、こんなに良い形で跳べたのが初めて」と演技後喜んだが、得点では回転不足をとられた。しかし、「自分の感覚としてベスト」と話し、7日に行われるフリーでのトリプルアクセル成功に手応えを口にした。 そのほかトリプルフリップ、トリプルループ-ダブルループはきれいに決めた浅田。演技後は笑顔も見せ「今日は本当に出来が良かった。その気持ちをフリーに持っていきたい」と、GPファイナル2連覇へ自信をのぞかせた。 以下は演技後の浅田のコメント。 「(終わったあと喜んでいたが)今季、アクセルがこんなに良い形で跳べたのが初めてだったので、まずそれがうれしかったです。(アンダーローテーションを取られたが)自分の感触的には良かったです。今日はそれがついてもつかなくても、自分の感覚としてベストの状態で試合に持っていけたので、次のフリーにつながるんじゃないかと思っています。昨シーズンは、試合に来て(トリプルアクセルを)跳べる感じだったんですが、今季は練習でも跳べることが増えていて、ほかのジャンプと変わらないくらい跳べています。もちろんその日によって波はあるんですが、良いジャンプを跳べているなと感じています。(要因は)3年間ずっとスケーティングやジャンプを見直してきたことが、自分にとって身になっているのかなと感じますし、スケート靴を少し軽くしたことが、多少影響しているのかなと思います。(以前、調子が良ければ3回転+3回転を跳ぶと言っていたが)まだそこまで練習ができていないので、今季はこのままいくと思います。 (アクセルがうまくいって、振り付けも乗っているように感じたが)今シーズン、スケートアメリカが終わってからローリー(・ニコル)のもとへ行って、振り付けを直したんですが、また磨きがかかったノクターンだと思っています。それがまた今日は出せたかなと。(スピードのある流れるようなジャンプを課題にしていたが)アクセルが決まったことでだいぶ流れには乗れたかなと思っています。昨シーズンはまだまだ100パーセントじゃなかったんですけど、自分の中で『いけるな!』と思ったときは、絶対にいけるのが今季だと思っています。(プレッシャーに負けず全力を出す秘けつは)今日は特に良かったんですけど、自分の目標がアクセルをきちんと降りることだったので、それに向けて練習してきました。試合でもそれがかなうように、しっかり自分を信じて臨むことかなと思っています。今日は本当に出来が良かったので、その気持ちをフリーに向けて持っていきたいです」 2013年12月5日 スポーツナビ ***** SPの3Aは本当に美しく流れのある決まり方で、真央選手もしっかり回った感覚があると話していましたし、どの国の解説者も、解説していた元選手達もみな、回転は足りていると話していました。佐藤信夫コーチでさえも「僕の目からすれば回っていたと思う」と珍しく話していました。 ジャッジだけが回転不足と判断した訳です(・・・)。 ですが真央選手は全然気にしていないようでしたね。試合によってジャッジの顔ぶれも違うし点数の出方も違う。だから細かい事に一喜一憂するよりも、自分の感覚の方を大事にしているという感じでした。トップスケーターなら、自分で回転不足だったどうかは分かるといいますしね。 真央選手の口ぶりは「今回の結果はこう受け止めることにする」というものではなく、彼女の中でそれが既に長いこと判定や得点に対する考え方として確立している、基本理念としてそうある、という確固としたものでした。 もうフィギュアスケートのジャッジに対する信頼というのはファンの中でも疑問が持たれて久しいですし、選手は勿論(一部の選手以外は)表だって不満は述べませんが、そう考えていないと却って自分が振り回されてしまうというある意味苦渋の判断というか、打ちのめされたり悩み抜いた上で辿り着いた境地、という感じがしました。あれだけ見た目にも完璧に決まって自分自身も手応えがあったものを「不足」と判断されても、少なくとも表面上は眉毛一本動かさなかった訳ですから。真央選手もベテランになったんだなあと改めて思うというか… これは真央選手に限ったことではないですが、同じ事を同じようにやっても試合によって評価が全然違うのですから、最終的には競技を続けるならそう割り切るしかないんでしょうね。選手にそう思わせる競技(判定)って何なんだろうとは思いますが。 真央選手の今大会の「ノクターン」は完璧でした。 あやふやな「調整」ありき、日和見主義に思えるようなジャッジとそのシステムよりも、真央選手の技術の確かさ、表現の世界、ひとつひとつの振付の音の取り方、無駄のないスケーティング、ぶれないスピン、繊細ながらも力強さも感じられる演技のほうが、見る側には余程確かなものに思えた。 それはファンの贔屓目だけでなく、TV放映があれば見るという層の方々にも間違いなく伝わったと思います。 音楽と真央選手の動き全てが一つに溶けあって、会場全体が曲の柔らかい世界に満たされていました。本当に夢のように全てが美しかった。 普段あまり大げさに感情表現をしない真央選手が笑顔で、あのように感情をはじけさせるような演技が出来た事が、私は何よりうれしいと思いました。 バンクーバー五輪から今迄3年がかりで佐藤信夫コーチと積み上げてきたものが形になり自分の中に完全に入ったという自信が、今季の真央選手にこれまでにない貫録ともいえるオーラを与えています。自信を持って演技出来ていることが本当に嬉しいです。 Mao Asada 2013 GPF SP -Nocturne in E flat major op. 9, no. 2 次に続きます。
by toramomo0926
| 2013-12-20 10:03
| フィギュアスケート
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