2013年全日本選手権・女子シングル(その2)
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2013年全日本選手権・女子シングル記事の続きです。


第82回全日本フィギュアスケート選手権大会

順位と得点詳細。
「競技結果」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「滑走順/得点詳細」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細を見ることができます。





4位は宮原知子選手!
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現在15歳で、今季五輪に出られれば、3回五輪出場が可能なチャンスでしたが、残念でした…
本当に男子も女子も、誰かは選考に漏れなければならないというのは辛いところです。

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ですが来季以降は間違いなく日本女子と世界トップを引っ張ってくれる存在になると信じてます!知子ちゃんのブレイクはこれから!!これから体型変化等を迎える年齢になるけれど、その勤勉さできっと乗り越えてくれることでしょう。頑張って下さい!!


Satoko Miyahara 2013 Japanese Nationals SP -Merry Christmas, Mr. Lawrence



FS -Poeta




5位は今井遥選手!
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アメリカでの生活が体に合わず体調を崩し帰国、現在は日本を拠点にしている遥ちゃん。
盲腸も発症してしまい、手術をするかどうかという決断を迫られましたが「死ぬのは怖くないけど全日本に出られないのは怖い」と、薬での治療を選択したと聞きました。可憐で繊細そうに見えるのに芯はとても強く、素晴らしいアスリートですね。

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遥ちゃんの演技を見てると、スピードって演技に非常に大事なんだということがすごく分かります。
爆走と呼ばれるそのスピードは演技に見るものを惹き込み、全ての要素を流れるように見せて最後まで飽きさせず、爽快感すら覚えます。
そして彼女の素晴らしいところは、そのスピードの中でも動きが雑にならず、指先まで優雅に柔らかいということ。
ゆったりとした美しい動きと滑りのスピード感が、演技に彼女独特の雰囲気を生み、一度見たら忘れられない印象を残します。特に今季はSPとフリーどちらもとても彼女と彼女の演技に合っていて、何度も何度も繰り返して見てしまいます。
今回SPとフリーどちらもまとまった演技が出来て、ここ数年怪我や体調不良、環境の変化などいろいろ大変だったけれど、ようやく落ち着いてきているのではないかと感じました。
本当ならもっと上の順位を取れるポテンシャルがあると思っているので、彼女も知子ちゃんと同様、ソチ後の4年で大きくステップアップするのではないかと今からワクワクします。ホントに楽しみです。



Haruka Imai 2013 Japanese Nationals SP -Song Without Words




FS -Piano Concerto




出産明けの復帰となった安藤美姫選手は7位。試合終了後、引退を発表しました。
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安藤が引退を表明「子どもたちに夢を与えられる人になりたい」
 フィギュアスケートのソチ五輪代表最終選考会を兼ねる全日本選手権が23日、さいたまスーパーアリーナで行われ、女子フリースケーティングでは、前日のショートプログラム(SP)で5位だった安藤美姫がフリー106.25点、総合171.12点で7位に終わった。全競技終了後、日本スケート連盟がソチ五輪代表を発表したが、安藤の五輪代表入りはならなかった。試合後、安藤は「選手としての悔いは2年前でない感じで、やりきった思い」と語り、現役引退を表明。今後は「子どもたちに夢を与えられる人になりたい」と、コーチを目指すことを明かした。

 以下は安藤の演技後のコメント。

■「すごく満足ができる試合になりました」
「疲れました。昨日までは今季、最終目標としていたダブルアクセル+トリプルトゥループまで、2年前までのプログラムと同じ構成にしていて、クロアチアまで徐々に調子も上がってきて、大きなミスなく滑り切る余裕もあったので、そのままの内容できれいに滑り終えようかなと思っていました。でも昨夜、ショートが終わって、今季初めに『五輪に出場したければ全日本で優勝しかない』と言われていたので、その言葉を思い出したときに、なんか最後は自分らしく終わりたいと思いました。練習でやっていたトリプルサルコウ+トリプルループ、ショートとは違うコンビネーションを入れようと。自分がいまできる最高難度のプログラムで臨むか、6分間練習のときまで悩んでいました。6分間で回転不足だったんですけど、サルコウ+ループもたくさんのお客さんの前で立つことができたので、最後は自分らしく『ジャンプの安藤美姫』と言われていたころの演技をやりたかったので、すごく満足ができる試合になりました。

(全日本選手権は)本当に五輪や世界選手権と変わらないくらい特別な舞台だと思っています。ここまで短時間で体も作り上げてくれて、ケアもしながら、理解しながらやってくれたし、B級の大会でも日本から足を運んでくれて……すみません(涙で言葉に詰まる)。スケート人生は17年間だったんですけど、恩返しできたかなと。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 今後は選手としての悔いは2年前でない感じで、やりきった思いなので、選手としては気持ち良く、最高ではないですけど、終われたので良かったと思います。9歳で初めてスケート靴を履いて、門奈先生みたいなコーチになるのが夢なので、それに向かって、ショーとかに呼んでくれればそこで滑りますが、コーチになるための夢をかなえたいと思います。(競技者としては今日が最後?)そうですね。もう試合もないと思うので最後です。

(コーチの夢はいつから?)その夢は門奈コーチに習い始めてからすぐに持ちました。理由としては、どういう選手を育てたいというより、9歳のときから『自分もこんな先生みたいになりたい』という夢をくれたんです。そういう子どもたちに夢を与えられる人になりたいと思ったからです。五輪の舞台に立たせていただいたこともあって、それプラス五輪は本当に特別な場所で、1回は行ってもいい場所だと思うので、1人でも多くの人をその舞台に立たせてあげるヘルプというか、自分の経験を語りながら、伝えられることも多いと思うので、五輪にも連れていってあげたいなと思いました。

(選手生活で一番うれしかったことと、つらかったことは)今日が一番うれしかったですね。やっぱり2年前に選手として納得のいくなと思っていたんですけど、それで2年間うまく試合に気持ちが向けられなかったんですけど、またいろんな方からお手紙をいただいて、いろんな方からサポートをいただいて、選手としてまた戻ってくるという選択肢に導いてくれたというのはすごく感謝しています。またこのような素晴らしい全日本の場に立つことができて、最終グループで滑らせていただいたので、今日のこの日が一番幸せだったなと思います。つらかったのはいっぱいありすぎて絞れないんですけど、うれしかったのと同時に、世界チャンピオンになることはうれしさ半分、つらさ半分でした。

(『ジャンプの安藤美姫』に戻る気持ちになったのは)今回シンプルに、春先から『この全日本の場で優勝しないと五輪に行けない』と言われていたんで、ショートを終えて、この言葉を思い出したとき、ショートも難易度を上げて演技できたんだなと思って。フリーも同じ内容できれいに終わるよりも、練習でルッツ+ループも立てて、6分練習でも回転不足だったんですけどサルコウ+ループも一発で立てたので、入れてやりたいと思ったんです。リスクが大きいのは分かっていたんですが、挑戦したかったので。(優勝は高い壁だったが、心折れそうになったことは?)ありました。そういうふうに言われて正直、『自分は五輪はないと言われたんだな』と思い、この1年過ごしていたんですけど、自分は五輪に出場する選手は尊敬していますし、すごいと思うんです。でも自分はそこまで五輪にメダルがほしいとかほかの選手より大きな気持ちがなかったので。だから自分はここにいられるのかなと。五輪五輪というよりも、自分は自分らしく17年間、安藤美姫というスケーターとしてどういられるかのほうが大切にしてきたので、ここまでやってこれたんだと思います」

2013年12月23日 スポーツナビ

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出産を聞いた時はびっくりしましたし、正直復帰して五輪を目指すのは無謀と思いましたが、やっぱり彼女の運動能力は天才だったんだなあと思いました。この全日本では、全盛期には及ばずとも考えられないレベルまで戻してきていました。素晴らしい演技だったと思います。

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ここまで短期間で戻してきたのを見てしまうと、あと一年出産が早いか遅いかだったらなあ…という欲がどうしても出てきてしまうのですが、それは彼女が選択した人生ですものね。
今後は指導者としての道を歩むということですが、アイスショーへの出演はされるのでしょうかね?ここまで戻したのだから…とつい考えてしまうけれど、産後すぐの激しいスポーツは母体への影響を心配する声もありますし、まずは自分の体とお子さんのケアを第一に、幸せな人生を送ってほしいと思います。

今の日本、最強と言われる日本チームと、フィギュア人気を作り上げた大きな功労者の一人。本当にお疲れ様でした!!

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Miki Ando 2013 Japanese Nationals SP -My Way




FS -Firebird





そしてそして、ついにトリプルアクセルを継承する選手が現れました!大庭雅選手!!
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今回は転倒してしまいましたが、試合に入るレベルで跳んでいる選手は世界でも真央選手と雅ちゃんということになりました。凄い!!
みどりさんとも、真央選手とも違うジャンプで、助走というか短いタイミングでいきなり跳ぶ(笑)パワフルタイプです。カッコいい!!

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中野友加里さんが引退してからはずっと真央選手が一人で跳び続けて、ここで女子3Aの流れは一旦途切れてしまうかと思ったけれど、ついに出て来ました!山田満知子先生の教え子じゃない選手では初めてじゃないですかね。
他のジャンプもとても大きくて、気持ちいい滑りをする選手。「ソチ後」も日本選手はどんどん新しい芽が伸びてきますね。楽しみです!!


Miyabi Oba 2013 Japanese Nationals SP -Tempest




FS -Les Miserables




今季が集大成、最後の全日本…という選手が多くて、寂しい気持ちにもなったのですが、同時にソチ後にブレイクしそうな魅力的な選手の姿やその息吹みたいなものを沢山目にすることも出来て、そういう意味では非常に希望の持てる大会になった気がします。


男女ともに大変な試合だったけれども、選手の皆様、本当にお疲れ様でした!!!

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by toramomo0926 | 2014-01-30 21:37 | フィギュアスケート


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