レイチェル・フラット選手、3-3認定を勝ち取るーグランプリシリーズ スケートアメリカ
レイチェル・フラット選手、3-3認定を勝ち取るーグランプリシリーズ スケートアメリカ_b0038294_1750194.jpgスケートアメリカが終わりました。
今回特筆すべきは、2位になったレイチェル・フラット選手が3回転-3回転のコンビネーションジャンプに挑戦、そして回転不足を取られることなく認定を勝ち取ったことでしょう。これは順位以上に彼女に有形無形のものをもたらすと思います。おめでとうございます!



レイチェル快挙ですね!
回転不足認定のルールが出来て以降、3-3を跳べるのにチャレンジする選手が激減した中での認定は大きい。今回はとても素晴らしい演技でしたね。

先日、友人から(確証はない、とのことですが)、今季のフランス杯でキム選手が211点を出して優勝、浅田選手が2位となったとき、同じく出場していたカロリーナ・コストナー選手(イタリア)とキャロライン・ジャン選手(アメリカ)が浅田真央選手に対して「おめでとう」と言ったらしい、という(もし本当ならば)泣かせるエピソードを聞いていたのですが、私もコストナー選手やジャン選手のように、レイチェルに「おめでとう」と言いたい気分でした。
キム選手の点数と実際の演技との解離は珍しいことではなくなりつつあるとはいえ、あれだけミスってフリー111点はやっぱり出過ぎだと思うし、真の優勝者はレイチェルだったと私は思っています。
ショートプログラムにしても、滑る度に「世界最高点」を更新し続けるキム選手の得点に、フィギュアに詳しくない方の中にもさすがに「ちょっと胡散臭い」という意見がちらほら見られるようになってきました。

レイチェル・フラット選手、3-3認定を勝ち取るーグランプリシリーズ スケートアメリカ_b0038294_1931371.jpg
キムヨナ選手のフリーの得点詳細(クリックで少しだけ拡大します)。
最初のトリプルルッツ-トリプルトウループ(3Lz-3T)が回転不足となっています(回転不足認定となったジャンプには「<」マークがついています)。それなのに、ジャッジの一人はこの回転不足のジャンプになんと「出来栄え(GOE)」でプラスの評価、1点をつけています。
他のジャッジは皆-2や-3の評価にもかかわらず、一人だけ加点を強行。こういう事は他選手の採点ではあまりないことです。ジャンプの回転についてはスロー再生等してチェックをするというのに、どういうことなんでしょうか。
逆のパターンも以前ありました。2008年のグランプリファイナルで、浅田真央選手の3-2-2の連続ジャンプ(成功)において、他のジャッジが全てプラスの評価をつける中、一人だけ転倒とほぼ同等の-2という採点をしたジャッジがいました。
意図的に加点または減点しているのか、またはジャッジとしての能力がないのか。いずれにしても国際試合で審判を務めるべきでない人間が紛れ込んでいるのは明らかなようですね。
*各試合の審判はISUのサイトで国名と名前を確認できますが、上の画像の「The Judges Panel」の部分(中央、赤枠の上あたり)に「in random order」とある通り、記載の順番はシャッフルされています。従ってJudge No.1の採点が一番左側のものだとは限らず、事実上誰が採点したものかはわからない形になっています。


私は今大会は動画サイトで見たい選手だけをチェックしただけで、地上波の放映は見ませんでした。ネットのニュースで「キム優勝」と聞いてやっぱりな、と思ったのですが、スコアが180点台と聞いてちょっとびっくり。まあ彼女がフリーでミスするのは毎回のことなので、「やっぱりフリーはミスったんだな」と思ってはいましたが、まさかあそこまでぼろぼろになるとは。ちょっとびっくりですね。
でも終了後、しっかり「靴紐が緩かった」とか早速言い訳という防御線(何に対してなのだろうか・・・)を張っていましたね。なんだか責任を他に求めるような感じでしたが、靴紐が原因?キム選手は靴紐は自分で結ばないのか?と思ったりして(笑)。
私としては、もうグランプリシリーズは好きにやってくれ、でもオリンピックや世界選手権だけは正当に採点・評価をして欲しい、と願うばかりです。

今週末はいよいよグランプリシリーズ最終戦、スケートカナダです。五輪開催国でもあり、盛り上がりそうですね。地元のロシェット選手も勿論出場。前回あまり調子が良くなさそうでしたが、戻してきているでしょうか?
日本勢は鈴木明子選手のファイナル出場がかかるので、楽しみですね。
あと、高橋大輔選手も出るんですね!私、昨季出てないから1試合しか出られないと思ってました。というか、1試合でれてよかったね、とすら思っていたのに(情報遅いですか?私・・・)。
前回4位なのでファイナルは厳しいですが、休業明けの彼には試合を重ねるのは非常に大事なので、よかったなあと思っています。今度こそ「Eye」の完全版が見られるといいですね(笑)。
by toramomo0926 | 2009-11-18 12:07 | フィギュアスケート


<< エキシビジョンの意味-浅田真央... サーシャ・コーエン、スケートア... >>