![]() 日本は史上最多となる男女3人ずつ計6名の出場でしたが、結果は織田信成選手が2位、小塚崇彦選手が3位、高橋大輔選手が4位。女子は村上佳菜子選手が3位、鈴木明子選手が4位、安藤美姫選手が5位となり、男女合わせて3名がメダル獲得となりました。 ISU 2010 Grand Prix Final 順位と得点詳細。 「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、 「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、 「Judges Score」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。 例年ジュニアのグランプリファイナルも同時開催されるので、今回はジュニアの成績も同時に見ることが出来ます。 ***** <フィギュア>織田2位、女子は村上3位 GPファイナル フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは最終日の11日、当地の首都体育館で男女フリーなどを行い、男子はショートプログラム(SP)首位の織田信成(関大)が計242.81点で日本勢最高の2位に入った。SP4位の小塚崇彦(トヨタ自動車)が計237.79点で3位、SP3位の高橋大輔(関大大学院)は計219.77点で4位だった。SP2位のパトリック・チャン(カナダ)が計259.75点で初優勝を飾った。 女子は、SP3位でシニア転向1年目の16歳、村上佳菜子(愛知・中京大中京高)が、2位のカロリナ・コストナー(イタリア)とわずか0.01点差の計178.59点で日本勢最高の3位。鈴木明子(邦和スポーツランド)は計173.72点で4位、安藤美姫(トヨタ自動車)は計173.15点で5位と、ともにSPから順位を上げられなかった。アリサ・シズニー(米国)がトップを守り、計180.75点で初優勝を果たした。 ジュニアのペアは、SP首位の高橋成美(木下工務店ク東京)マービン・トラン(カナダ)組が計159.52点で初優勝した。 【北京・芳賀竜也】 2010年12月11日 毎日新聞 ![]() ▼織田信成の話 まだまだ実力が足りないと痛感した。フリーでうまく滑れないことが課題。昨年も2位ですごく悔しい。重圧に負けた。反省点がたくさんある。 ▼小塚崇彦の話 表彰台に戻ってこられたのはうれしいが、高橋選手に悪いことをしたので、心残りがある試合。少し疲れも出た。 ▼高橋大輔の話 (今季)最悪です。練習不足。脚にきていた。後半は何もコントロールできなかった。全日本選手権へ、時間はないが全力で練習したい。 ▼村上佳菜子の話 すごく成長した。得点にはびっくり。ただ、練習通りにミスなくできなかったのが悔しい。全日本選手権は自信と調子を上げて臨めば、一番いい演技ができると思う。 ▼鈴木明子の話 パーフェクトにできなかったので悔いが残る。ミスの後で切り替えてできたのは良かった。 ▼安藤美姫の話 すごくいい集中ができた。試合の雰囲気を楽しめた。フリーは1位という結果をもらえて良かった。 (共同) 2010年12月11日 スポニチアネックス ***** 男子優勝はパトリック・チャン選手。ですが・・・。 ![]() 彼はジャンプに複数のミスがありました。決してパーフェクトな演技ではなかったのに、TES(技術点)で85点台を出し、PCSでは87.22という高得点を出した。 得点の傾向が、完全に去年のキムヨナ選手と同じパターンに思えます。失敗しても殆ど点には影響がなく、良いとされる面には山盛りに点を盛る。 このような採点を一人だけに行っていては、他の選手がどんなに素晴らしい演技をしても、ミスをしたチャン選手にすら勝つことは不可能ということになります。 この馬鹿げた、興ざめな点数を知った後に演技をしなければならなかった織田選手が本当に不憫でした。バンクーバー五輪・フリーの浅田真央選手を思い出した人は私だけではないはずです。そりゃあ4回転転倒もしますよ。 彼は確かに本当にうまいです。素晴らしい技術を持っています。こんなお仕着せじみたことをしなくても、実力だけで充分に世界一になれる選手です。それなのにこんなことをしたんでは、記録としては大選手となったとしてもファンからは尊敬を失い、同僚や後輩スケーターからの信頼も失います。 彼が「紙の上の王者」と呼ばれる日もそう遠くないでしょう。 私も彼の滑りが好きだったのに、もうあまり彼の演技を見たいと思わなくなりました。見た後の失望が大きいからです。これはファンとしてはとても悲しいし辛いことです。 このような採点が続く限り私たちは彼を正当には評価できなくなり、ISUが彼に点を盛れば盛るほど、こちらは偏見に近いような目でそれを眺め、慎重に評価を手控えるようになるでしょう。 ISUが彼を次の世界王者にしたいという意思をはっきりと感じた大会でした。キムヨナ選手のときのバンクーバー五輪のように、来年3月の世界選手権での優勝者も既に決定している、という事でないといいのですが。 Patrick Chan 2010 Grand Prix Final FS -Phanttom of the Opera 織田信成選手は2位です。 ![]() チャン選手の得点発表の後にリンクに出ていく彼の姿に既に哀愁を感じて、なんか母親みたいな気持ちになりました。最初からちょっと元気がなかったですよね。 4回転の転倒は残念でした。でも途中でしっかり立て直したのはさすがでしたね。最後のダブルアクセル(2A)の後、着氷していたのにエッジが滑って転倒してしまったのは不運でした・・・。 でも2回転倒してしまうと、やはり優勝は厳しいですね。残念ですけど、仕方ない。全日本に向けてまた気持ちを切り替えるしかないですね。 今季はSPは安定していますし、これからまだもう一段階きっと伸びるはず!頑張れ織田選手! Nobunari Oda Piano Concerto No.1/No.2 by Greig 3位に小塚崇彦選手です! ![]() 今大会はジャンプの着氷がグランプリシリーズに比べて危うい場面が多かったですね。ちょっと去年までの小塚選手が顔をのぞかせてしまったという感じ。 でもフリーという長丁場で転倒やお手付きをせずに、しっかりこらえたところに強い意志を感じました。高橋選手と衝突したことで心理的な動揺や、ひょっとして少し体に痛みなどが残ったりしたかもしれませんが、ベストを尽くした演技だったと思います。 高橋選手は「大丈夫」と話していましたがやはりむち打ちのような症状が残っていたとのことで、「高橋選手には本当に悪いことをした。表彰台に乗れても悔いの残る試合」と話していました。 優しい彼のことなのでそのことが精神的に尾を引いてしまわないかが少し心配ですが、ここで落ち込んでいては試合終了まで負傷を隠し、怪我を押して出場した高橋選手の思いが無駄になってしまいます。ここはぐっと歯を食いしばって乗り越え、全日本まで万全の調整に専念してほしいと思います。 Takahiko Kozuka 2010 Grand Prix FInal FS -Piano Concerto No. 1 by Franz Liszt 4位に高橋大輔選手。 ![]() 公式練習でのアクシデントでむち打ちのようになり、右足にアイシングをして欠場も考えたという状況だったとのこと。 でも試合後のインタビューでも「自分の練習不足」として何も言わなかったのは、小塚選手への気遣いですね。高橋選手が練習不足とかありえないんですけどね。 SPの様子を見て「大丈夫かな」と思った私はやはり甘かったんですね・・・。でもよく頑張ったと思います。 ただ、3Aで転倒した時肩を捻ったみたいになったのがちょっと心配です。全日本まであまり日がありませんがしっかり体をケアしてほしいと思います。本当にお疲れさまでした。 Daisuke Takahashi 2010 Grand Prix Final FS -Invierno Porteno 5位はトマシュ・ヴェルネル選手。 ![]() とりあえず、実際には3回転になってしまいましたがプログラムとして4回転を入れたものを申請してきたとのことなので、それはうれしかったです。世界選手権で彼の4回転が見られるといいなと思います。早ければ欧州選手権でもOK!(笑)待ってます。 お疲れさまでした。 Tomas Verner 2010 Grand Prix Final FS -Michael Jackson Medley ![]() 6位にフローラン・アモディオ選手。 ![]() 初めてのファイナルは苦い思い出になってしまいましたが、これは彼の中に貴重な経験として残ると思います。そして来年こそは、というすごいモチベーションになるように思います。 今季彼はグランプリシリーズで素晴らしい成績を修め、シニアでやっていく自信をつけたことでしょう。ファイナルでは自分の力を出すことはできませんでしたが、この成功と失敗は彼を今までよりも更に高いレベルに押し上げ、また彼自身の目標設定も今までよりもずっと高いところに置くというきっかけになったと思います。 今回の経験は決して無駄ではありません。自分の力で出場権を勝ち取ったんですし、そして更に上の世界を肌で感じることで、練習に現実味が増すようになるのではないかと思います。 精神的に大変だったと思いますが、本当にお疲れさまでした!欧州選手権での活躍を期待しています。 Florent Amodio 2010 Grand Prix Final FS - Broken/Michael Jackson Medley 選手のみなさま、お疲れさまでした。 ![]() <関連コラム> グランプリファイナル、男子SP 2010年12月11日 高橋選手と小塚選手、練習中に衝突 -グランプリファイナル公式練習 2010年12月10日 高橋大輔選手逆転優勝!スケートアメリカ・男子シングル 2010年11月14日 「先入観」への危惧 -パトリック・チャン選手優勝:スケートカナダ・男子シングル 2010年10月31日
by toramomo0926
| 2010-12-11 21:23
| フィギュアスケート
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