真央を支えた人々-新聞報道等より
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今朝の報道に、このような記事が載っていました。



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真央を支えた人々 コーチは「舌を巻いている 根性はただ者じゃない」
 フィギュアスケートの全日本選手権最終日は26日、長野市ビッグハットで世界選手権代表選考会(来年3月、東京)を兼ねて女子フリーなどが行われ、SP首位の浅田真央(20)は安藤美姫(23)に逆転され、5連覇には届かなかったが、安藤、村上佳菜子(16)とともに世界選手権代表入りを決めた。
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 シーズン序盤の不振から脱出した浅田。周囲の支えも大きかった。

 「よく頑張ってくれた。もっと時間が必要と思っていたので、私の方が舌を巻いている。根性だけはただ者じゃない」と称えた佐藤コーチだけでなく、同コーチの妻で指導者も務める久美子さん(64)、男子代表の小塚の父・嗣彦氏(64)も指導に当たった。小塚も佐藤コーチに師事しており、練習で小塚から「こうした方がいいんじゃない?」など、アドバイスをもらったこともある。「小塚選手はいい練習パートナー。とてもいい励まし合いができている」と浅田は感謝した。

2010年12月27日 スポニチアネックス

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佐藤信夫コーチ、久美子コーチご夫妻の指導は厳しくも温かいという定評があります。そして基礎をきっちり叩き込み美しいスケートを追求。まさに真央選手が今求めている指導です。
そしてその佐藤組の指導の申し子、佐藤夫妻(と有香さん)の理想の追求の結晶ともえる選手で、今季海外の解説で「これこそが技術のお手本」と称えられたほど正確な技術を持つ小塚崇彦選手と一緒に練習するというのは、真央選手のスケーターとしてのキャリアの中で一番良い練習環境ではないでしょうか。
そして信夫コーチが選手の試合に同行して不在の間、久美子コーチや小塚選手のお父様である小塚嗣彦コーチ、小林アシスタントコーチがしっかりフォロー、ジャンプ修正とプログラムの滑り込みをじっくりと行うことができたようです。

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真央「強くなった」復活2位/フィギュア
 苦しみ抜いて、乗り越えた。浅田真央(20=中京大)が逆転で世界選手権(来年3月、東京)の代表切符を手に入れた。SP1位で迎えたフリーは冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を回転不足と判定されたものの、大きなミスなく演じ、127・47点で合計193・69点をマーク。SP2位の安藤美姫(23)に逆転を許し、5連覇こそ逃したが、スランプからの脱出を印象づけた。試合後、安藤、3位村上佳菜子(16)とともに世界選手権代表に選出された。

 浅田が決めのポーズで天井を見上げ、柔らかく笑った。理想の演技ではない。だがフリー曲「愛の夢」の世界観を、今季初めて流れを失わずに表現できた。SP1位で迎えたフリーで127・47点の高得点をマーク。結果的に5連覇を逃し、優勝は安藤に譲ったが、復活の日が近いことを証明した。

 浅田 「今できることをSP、フリーともできた。1つ大きな山を乗り越えられた。また強くなった。」

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 五輪のような高難度プログラムではなく、確実に得点を重ねた。冒頭の3回転半は着氷したが、回転不足。予定していた2本目の3回転半は回避した。SP時は佐藤信夫コーチを押し切って果敢に3回転半を決めたが、この日は自重した。「信夫先生に『体力的にも1発の方がいい』と言われた。私もそう思った」。今の演技レベルを冷静に自己分析。大きなミスなく滑りきった。不振から脱出し、同コーチは「私も舌を巻きました。根性はただ者じゃない」と底力を感じた。

 華々しいスケート人生の中で、かつてない苦しみを味わった。「理想のジャンプは05年のGPシリーズのころ。今より高さがあった。それを思い出すためには半年、1年、2年ぐらいかけてやらないと」。多少の犠牲を払っても改造に臨む覚悟だったが、苦悩は深かった。GP2戦は8位、5位と惨敗。フランス杯では「自分の良い演技が、いつできるのかな」と不安も口にした。

 それでも前を向いて練習を続けた。1人で名古屋から新横浜に通い、復活への光明を探した。

 浅田 「(佐藤)信夫先生、久美子先生、アシスタントの小林先生に毎日しっかり見てもらえた。うまくいかなくても「自信を持って」と言ってくれた。小塚選手とも一緒に練習して、励まし合ってすごくいい練習ができていた。」
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 滑走直前には妹分の村上が滑っていた。幼少時代はともに山田満知子コーチに師事。今夏のアイスショーでは村上の髪をセットアップしてあげることもあった。NHK杯では浅田自身が過去ワーストの8位に沈んだにもかかわらず、村上の背中を優しく押した。大会で緊張に押しつぶされた“妹”に「次、カナちゃんが頑張ったら私も頑張るから」と声を掛けていた。世界女王の勇姿を示した。

 今大会も表彰台を逃せば、世界選手権は落選だったが、抜群の勝負強さで代表切符を勝ち取った。「ホッとしたけど気は抜かないで、世界選手権では全日本よりも、もっといい演技ができるようにしたい」。バンクーバー五輪銀メダル、世界選手権優勝、大スランプ…。まだ完全復活ではないが、激動の2010年の最後に、浅田が失いかけていた自信を取り戻した。【広重竜太郎】

2010年12月27日 日刊スポーツ

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すごく貪欲に上を目指す選手であるけれど、こうやってきちんと感謝の気持ちを伝えているのが素晴らしいです。フィギュアの選手はみなさん礼儀正しいですね。スポーツを通じてそういう人間教育もコーチの方がなさるようです。本当にコーチと選手は親子かそれ以上の関係になるんだなと思いました。真央選手が佐藤組に入って本当によかったと思います。

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全日本でこのような素晴らしい演技ができたことは本当に大きい意味を持つと思います。
これからは本格的に前を向いて、上を向いて自分の理想のジャンプを作り上げていけそうですね。
そしてそのそばには佐藤夫妻と小塚選手(時々小塚コーチも)いるというのは心強い限り。
信夫コーチと久美子コーチの笑顔は全く知り合いでない私でもすごく安心するので、練習や試合であの笑顔を見せてもらったらすごく心を強く持ってやれるんじゃないかと思います(練習自体は厳しいようですが・・・)。

今日のエキシビジョン、本当に楽しみです。
怪我や病気に気を付けて、頑張ってください!
そして佐藤夫妻、小塚コーチもお体に気を付けて!

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フィギュア:「大きな山を越えた」浅田、復活の第一歩
女子フリーで演技する浅田真央=長野市のビッグハットで2010年12月26日、手塚耕一郎撮影 フィギュアスケートの全日本選手権最終日は、26日に女子フリーが行われ、浅田真央選手(20)=中京大=が2位に入った。復活の第一歩を、浅田は穏やかに踏み出した。五輪で銀メダル、世界選手権で金メダル。トリプルアクセルを武器に華やかに締めくくった昨季から一転し、今季は全く跳べなくなった。しかし、追い込まれると強いのが浅田の真骨頂だ。

 出だしのトリプルアクセルは、回転不足と判定されたものの、とにかく降りた。続く3-2回転連続ジャンプはクリーンに決めた。苦手のルッツもエッジミスがあったとはいえ、転ばなかった。「最後までジャンプが入ってよかった」と浅田。大会5連覇は逃したものの「今できる自分の滑りは、全部出せた」と言ってほほ笑んだ。

 昨季も前半は不調で、年末の全日本選手権を機に上昇気流に転じた。「去年は五輪に出られないかも、と押しつぶされそうだったが、今年は自分の演技をしたいとだけ思った」という。五輪前のプレッシャーの経験があったから、不調の中でもあわてずにすんだ。まして今季は佐藤新コーチのもとでスケーティングの基礎から改造中。プログラムの完成が遅れるのはわかっていた。改造成果は早くも出た。スパイラルでスケートが伸び、出来栄え点で2.20の加点を得たのだ。

 「大きな山を越えた」と少し大人びた雰囲気で語った浅田。「世界選手権ではもっといい演技をする」と約束した。【冨重圭以子】

2010年12月27日 毎日新聞

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真央復活2位!世界切符獲った/フィギュア
 全日本選手権最終日(26日、長野ビッグハット)真央、復活の表彰台!! 女子フリーを行い、前日のショートプログラム(SP)で首位に立った浅田真央(20)=中京大=が127・47点を出し、合計193・69点で2位となった。SPで成功させた“伝家の宝刀”トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を予告通りフリーにも組み込み、回転不足の判定ながら着氷に成功。大会5連覇は逃したが、復調を印象づけ、来年3月に東京で行われる世界選手権の代表に選出された。

 演技を終えると、晴れやかな笑顔を浮かべて、うん、うん、うん、と3度うなずいた。目にはうっすらと涙も浮かぶ。真央が復活の舞台で表彰台をつかんだ。

 「SPもフリーも、今できることは全部できた。またひとつ、大きな山を乗り越えられたかな、と思います」

 前日のSPで今季初めて成功させた3回転半。「フリーでも予定している」と話していた通り、この日も果敢に挑んだ。冒頭、長めの助走から一気にジャンプ。回転不足の判定は受けたが、固唾をのんで見守る観衆の前で着氷に成功した。流れに乗り、3回転フリップ-2回転ループを2度成功。苦手の3回転ルッツも無事に下り、今季初めて1度も転ぶことなく演技を終えた。厳しい表情で見守っていた佐藤信夫コーチ(68)は大きく手をたたき、戻ってきた真央を抱きしめた。

 この日のために、厳しい練習を積んできた。進出を逃した今月中旬のグランプリ(GP)ファイナル(北京)は、テレビで観戦。日本女子は3人が出場し、村上佳菜子(16)=愛知・中京大中京高=が銅メダルを獲得するのを見守った。

 「試合に出ること、スケートを滑ることが大好き」という真央は、出られない悔しさをエネルギーに換えた。5位に終わった11月のフランス杯からの1カ月間は、1日4時間、必死の練習で自分を追い込んだ。

 ジャンプのタイミングや飛び出しの角度、GPシリーズで最低のレベル1の判定を受けたスピンの改善-。演技の要素はすべて見直した。「やることは全部やってきた」という真央は自信を取り戻し、惨敗したGPシリーズで見せた恐る恐るジャンプを跳ぶ姿は消えていた。佐藤コーチは「(復調まで)あと1カ月はかかると思っていた。本人の精神的な強さでしょう」と目を細めた。

 「こっち(長野)に来てからすごくよくなって、いい流れがあった。昨日は『やった!』という感じだったけど、今日はホッとした感じ」。
真央スマイルが久々に輝きを放つ。大会5連覇は逃したが、自ら「一発勝負に強い」という真央が、文句なしで世界選手権の代表の座をつかんだ。
 来年3月に東京で行われる大舞台で連覇を果たせば、2014年ソチ五輪に向け、完全復活を全世界に向け告げられる。「これで気を抜かずに、全日本よりいい演技をしたい」。日本が誇る世界女王は、高らかに宣言した。

2010年12月27日 サンケイスポーツ


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by toramomo0926 | 2010-12-27 09:59 | フィギュアスケート


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