日清オイリオ Presents『アスリートのチカラ~one secret piece~』 -BSフジ 小塚選手の生まれ持った才能、そして彼を語る時に常に取りざたされるおじい様の光彦さんとお父様の嗣彦コーチから受け継いだ「フィギュア界のサラブレッド」という宿命。その中でつかんだ今年の全日本チャンプと世界選手権銀メダルというタイトル。そんな彼に注目して迫ります!というオープニング。 ホストは八木沼純子さんと西岡孝洋アナウンサー。 西岡さんはフジテレビで男子フィギュアの実況をされている方です。彼はフィギュアスケートに対して非常に愛情深い解説をしており、フィギュアファンにも人気ですね。本田武史さんとの名コンビや、高橋大輔選手ファン(?)としても有名です。 以前からよく知るお二人が聞き手ということで、小塚選手も緊張していると言いつつも、いくらかリラックスしているようでしたね。 小塚選手への質問は以下の通り。 まず世界選手権の感想を。 小塚「自分の中でできる精いっぱいの演技が出来たので嬉しかったし、ホッとしている。 表彰台に上がった時は『世界選手権の表彰台っていい場所だな』と思った。これまでのいろんなことを思い出しながら日の丸が揚がるのを見て、スーッと気持ちのいい場所だったなと」 世界選手権の表彰台に上ったことで、改めて感じたことは? 「まだ4回転を1回しか(プログラムに入れて)跳んでいないので、4回転を2回以上入れて、スケーティングや表現力などももっと強化すれば、表彰台の真ん中(世界チャンピオン)までそんなに遠くない道のりではないかと思うので、そこはやっぱり実力をつけないと。今のままでは無理だと思うが、練習をしっかりすれば、無理じゃないって今回感じた」 ご両親からかけてもらった言葉を覚えているか? 小塚「普通に、『よかったね』と。その『よかったね』というのは銀メダルを取れたことに対してじゃなく、フリーの演技に対して言ってくれた」 世界選手権後メールをもらったと聞いたが 小塚「『よかったな、息子として誇りに思うよ』と」 今シーズンの試合を見ていると、4回転に対して成功する「型」が出来て来たという感じがする 小塚「先シーズンだと、(4回転の感覚を)つかんだと思ってもどこかに行ってしまうことの繰り返しだったが、今シーズンについては(感覚を)つかんだら、そのまま持ち続ける事が出来た。試合で成功したのは世界選手権だけだったが、自分の感覚的には『いつか跳べる、これだったら跳べる』というのがあったので、今まで段階を踏んできているので、これ(跳べるようになったこと)は必然だったのかなと」 今季から同門になり、練習パートナーとなった浅田真央選手について。 小塚「(浅田選手は)練習をよくするし、常にプラス思考でいるというのが僕の中で印象的。それを見習って、今シーズンは出来なくてもしっかりと淡々と練習をこなす、というのが浅田選手から学んだこと」 浅田選手も(小塚選手の存在が)非常に刺激になっていると思うが。 小塚「だったらいいんですけど(笑)」 ゲン担ぎはあるか 小塚「(佐藤)信夫先生の(『くるくるポン』)ですね」 小塚「思い切ってやってきなさい。練習はしてきたんだから」という感じでやってくれる。世界ジュニア(2006年)の辺りから始めた」 現在の男子フィギュアの情勢について 小塚「4回転を複数入れたりSPに入れるという流れになってきている。これに関しては自分は少し遅れている。これからは練習から4回転を複数回、または複数種類入れて、SPでも入れて・・・という風にしていかなければいけないと思う」 今回優勝したパトリック・チャンなどは同世代だが、具体的にライバルという面ではどう考えているか? 小塚「一緒にやってる選手はみんなライバル。でもやっぱり高橋選手、織田選手などの先輩というのはいろんな事を教わってきたし、尊敬していかなきゃいけないと思っている。でも試合の時はアスリートとして割り切ってやろう、というのは暗黙の了解だけれど」 八木沼さんに質問したいことは? 小塚「プリンスアイスワールド(アイスショー)などをずっとやっているが、どうやってモチベーションを保っているのか?」 八木沼「1日2回のショーはきついが、幕の後ろで『今日は集中できないな』と思っても、出て行ってお客さんの顔を見るとテンションが上がる。だから皆さんに助けられて続けられている。 やればやるほど、『表現の道に終わりなし』という感じ」 小塚「おお、はい!納得しました」(感動した様子) 大学院での専攻は? 小塚「応用スポーツ科学系。今やろうとしているのはフリップとルッツの違い。 この2つのジャンプは同じ跳び方で、エッジのインとアウトだけが違う。それをどうやっているのかを科学的に解析する。腕の持っていき方とか重心、身体の傾き方などを。このジャンプで減点されている選手もいるので、ジャンプの構造がわかったら、スケート界に少し貢献できるかなと」 西岡「『小塚理論』で跳べるようになる選手も出てくるかもしれませんね」 小塚「そういうことを分かっていたら指導にも役立つかなと。今はいろんな可能性を追求したい」 休みの日は何をしている? 小塚「寝ているか、友人と遊びに行ったり。スケート以外の友達もいる。水泳の冨田選手とキャッチボールしたり(笑)」 そういえば、始球式でフォークを投げたとか? 小塚「マネージャーさんが野球経験者で教えてもらっていて、そうしたら偶然始球式のオファーを頂いたので、ここは習ったフォークを投げるしかないでしょう、という感じになって」 そして投球後のどや顔(笑) 私生活でも人を驚かせるのが好き? 小塚「はい、よくやりますね(笑)浅田選手が練習が一緒なので、(彼女がスケート)靴を履いてリンクに入って行ったあとに自分が靴ひもをぐちゃぐちゃにしたりして。 (浅田選手が)帰ってきて靴を見て「ああーもう!!またやられた」みたいな感じに(笑) 西岡「真央ちゃんはそれで怒ったりしない?『こんなことして!』みたいな」 小塚「んーまあ最初は怒ってましたけど(笑)もう最近は諦めてますね(笑)」 小塚「教授として室伏広治さんから話も聞けるし、試合前の過ごし方などを教わり本当にいい環境にいられていると思う。(室伏氏からは)『試合だからどうこうするんじゃなくて、いつもどおりにすること』を教わった」 スケーターの中で一緒にご飯を食べに行ったりする選手は? 小塚「高橋選手や織田選手。高橋選手はおしゃれを楽しんでいる。一度『崇彦改造計画』やろう、服を買いに行こうと言われたことがある。まだ実現していないが。織田君はとにかく面白い。チームの雰囲気を盛り上げてよくしてくれる」 八木沼「三者三様の個性だから仲がいいのかも。」 スケートを始めたきっかけは? 小塚「佐藤有香さんが世界選手権で優勝したのを見て、やりたいと思った。」 祖父、父と3代続くフィギュア一家。小塚選手は父親である嗣彦コーチと衝突を繰り返しながらも才能を開花させていきました。 西岡「お父様(嗣彦コーチ)は熱心な方だから、反抗期の頃などは難しい時が、僕だったらあったかなと思うが、そのあたりはどうか?」 小塚「ジャンプが上達しないとか、面白くないと思う時があり、(父に)『やりたくないんなら帰れ!』と言われ、僕も反抗期だから『そんなら帰る!』みたいに帰って」 「なんだよもうさっきからおっきい声ばっかり出して」などとグチる小塚選手の声も聞こえますが、更に怒鳴られてます。小塚選手、なんか泣いてるっぽいですね。 でも、こういう所もカメラに取られて映像として残されちゃうあたりがやっぱりサラブレッドというか、ちょっとかわいそうな気もします・・・。 小塚「昔はよく怒られて泣いて、ってことはよくあったんですが、最近は僕自身に任せてくれて、本当に調子が悪い時は、自分が聞きに行けばアドバイスをくれるという感じ」 今回世界選手権で銀メダルを取ったフリーの「ピアノ協奏曲第一番」は思い入れがあると聞いたが 小塚「曲を選んだ当初は知らなかったが、祖父が父(の現役時代)に『この曲いいから使え』と勧めていた曲だったみたいで」 西岡「その曲で銀メダルをとったというのもいいですね」 来季滑ってみたい曲は? 小塚「情熱的な曲」 八木沼「情熱的な曲を滑るにあたっては恋愛も大事だが、・・・・・どうですか?(笑)」 小塚「なんかうまくいきそうでうまくいかなくてなんかこう・・・ダメみたいな。相手の気持ちがわからない。どう思っているのか、というのがわからない」 八木沼さんも話を振ったものの、まさかこんな事を言い出すとは思ってなかったんじゃないでしょうかね。ちょっとびっくりした顔をしてましたね(笑) でも、恋愛している時(特に若い時)って、片思いはもちろん、付き合っている相手でも「どう思っているのかがわからない」と感じて悩んだりすることは多いですよね。相手のちょっとした言葉の真意をすごく深く考えてしまったりとか・・・ いやー、青春ですねえ(笑)良い恋愛をしてほしいですね。 フィギュアスケートの表現力について語る時によく恋愛の話が出るが、個人的には恋愛感情は表現力と結びつくものはあると思うか? 小塚「体験しないとわからないところもあると思うが・・それを演じるという意味ではした方がいいだろうし、でものめりこんで競技に影響出るのも良くないと思うし・・」 日本のエースとなった小塚選手。今後は? 小塚「バンクーバーの結果は満足いく演技ではなかったが、五輪の舞台でまた滑りたいという気持ちが出た。 今回銀メダルを取ったことで、その(五輪に出られる)可能性はあると感じることが出来たので、その可能性を信じて突き進んでいければ」 小塚「小さい頃から見てもらっている両親、佐藤コーチなど先生方というのが僕を作り上げてくれた存在で、欠かせない存在と思っている」 おもしろかったです。 特に嗣彦コーチに怒られている映像はレアでした(笑)。親がコーチというのは、思春期にはなかなか親も子も難しいだろうなと思います。 でも、変な道にそれることなく「やめてやる、まではいかなかった。やっぱりスケートは好きだったので、結局リンクに戻った」という形になったのは、やはり厳しくても温かく育てたご両親の愛情というのがしっかり彼に根付いていたんだと思います。 あと「親みたいな人がいっぱいいる」という彼の環境も、とてもよかったでしょうね。 それから、印象に残ったのは「実力をつける」という言葉です。 彼は他のインタビューでもこの言葉を使っていますが、「実力」という言葉がなんか重く響きましたね。人に評価される競技ですが、そのなかでもゆるぎないものを身につけたいというか、なんかそういう意気込みというか信念というか、そういうものをこの「実力」という言葉に感じました。 五輪を経験して、彼は本当に大人になった気がします。真央選手の加入というのもすごくタイミング的によかったのかもしれません。 これから彼は本格的にトップオブザトップの争いに常に加わるメンバーになります。これからが本当に楽しみな選手。 チャリティにも精力的に取り組み、社会的にも精神的にも本当に立派な男性になってきたなという感じがします。 来季の彼の活躍が本当に楽しみです。怪我だけは気を付けて、素晴らしく美しい、折り目正しいスケートをまた見られるのを楽しみにしています。 <参考リンク> 日清オイリオ Presents『アスリートのチカラ~one secret piece~』 -BSフジ <関連コラム> 浅田真央選手&小塚崇彦選手、「ミヤネ屋」&ニュース番組に出演 2011年5月23日 日経新聞の記事 -世界フィギュアで銀…小塚を変えた「真央効果」 2011年5月10日 小塚崇彦選手・浅田真央選手同門インタビュー -News Zero 2011年5月10日 The ICE、今年は名古屋・大阪公演&東北でチャリティショーも 2011年5月7日 小塚選手銀メダル、日本は来季出場権3枠を確保 -2011世界選手権・男子フリー 2011年4月28日 “サラブレッドの宿命”を乗り越えて -小塚崇彦選手 2011年1月24日 小塚崇彦選手、「はなまるカフェ」に出演 2011年1月13日 中国杯・そしてソチ五輪へ向けて -小塚崇彦選手 2010年11月2日 小塚崇彦選手、織田信成選手、安藤美姫選手が大学を卒業 2011年3月21日 小塚崇彦選手、中京大学大学院に合格 2010年10月8日 小塚崇彦選手インタビュー・その4 :浅田舞のスポ友! 2011年2月10日 小塚崇彦選手インタビュー・その3 :浅田舞のスポ友! 2011年2月3日 小塚崇彦選手インタビュー・その2 :浅田舞のスポ友! 2011年1月27日 小塚崇彦選手インタビュー・その1 :浅田舞のスポ友! 2011年1月22日
by toramomo0926
| 2011-05-27 22:13
| フィギュアスケート
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