アメリカ&フランスチームキャプテン、「日本の観客に感謝」 -2012国別対抗戦
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20日に行われた記者会見において、アメリカチームのキャプテンのチャーリー・ホワイト選手と、フランスチームのキャプテンであるナタリー・ペシャラ選手が、日本のファン(観客)に感謝の言葉を述べてくれていました。




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米仏主将「日本の観客に感謝」=フィギュア国別対抗
 フィギュアスケートの世界国別対抗戦の2日目が20日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われ、日本は初日に続いてトップを守った。前日に続き2位は米国、3位はフランスが入った。

 会見した米国主将のチャーリー・ホワイト、フランス主将のナタリー・ペシャラは、日本の観客の温かい声援に感謝の意を表した。

以下はホワイトのコメント。
「チームUSA(米国)にとって良い1日だったと思います。ペアはとても良い演技で良いポジションを確保しましたし、(アイスダンスでは)メリル(・デービス)と私も良いパフォーマンスができたと思います。自分たちのスケート人生の中でも本当に良いパフォーマンスだったと思いますし、これは日本のファンの皆さんに感謝したいと思っています。温かいサポートを頂いて、スケーターとしては本当にありがたいです。チームUSAとしても、日本の観客にお礼を言いたいです。
(男子シングルの)アダム(・リッポン)とジェレミー(・アボット)についても、本当はもうちょっと良い演技がしたいと思っていたとは思いますが、ナイスファイトという印象でした。パーフェクトではありませんでしたが、来シーズンに向けて良かったと思います。今、日本がリードしていて非常に強いですが、少しでも追いつけるようにペアと女子に期待をしたいです」

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「日本のみなさん、ありがとうございます。」という日米の国旗をあしらったバナーを用意してくれていたアメリカチーム。


 以下はペシャラのコメント。
「今日は素晴らしい一日でした。フランスのメンバーのパフォーマンスも良かったですし、ほかのチームも、特に高橋(大輔)選手や(チャーリー・)ホワイト選手が美しいプログラムでとても良かったです。こうした良い戦いができたということ、こうした気持ちでシーズンを終わることができたのは本当にうれしいです。日本のファンに対してもお礼を言いたいです。クレイジーだと思うほど素晴らしい観客だと思いますし、全部の大会がこのようなファンの盛り上がりの中で行われたら、もっとスケートが楽しいのにと思います。なので、この場を借りて日本の皆さんに感謝したいです。
(キス&クライの応援は誰が考えている?)私たちにとって大切なのはチームとしての競技を楽しむということです。実は私たちが狙っているのは『チームスピリット』のトロフィーなんです(笑)。そこで1番になることがフランスチームのプライオリティーです。それぞれの選手に合わせた物をつくっていくのがポリシーで、互いに驚かせるようなクオリティーを目指しています。真面目な話をすると、これはスケートに通じるものがあります。新しいプログラムを作る時は新しいものを生み出す喜びを感じますが、応援にもそれを反映していきたいと考えています」

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楽しく大会を盛り上げる事にかけて絶対期待を裏切らない(笑)フランスチーム。
「狙うのはチームスピリットのトロフィー」。ペシャラさんいい事言いますね。おフランスチームの団結が伺えます。

2012年4月20日 スポーツナビ

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記者会見のフルバージョンはこちら:
Backstage with Japan Skates @ 2012 World Team Trophy -Japan Skates

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こういう言葉は本当に嬉しいですね。カロリーナ・コストナー選手も一昨日のSP後の記者会見で、観客の応援について感謝するコメントをしてくれていました。
日本が世界に誇れるこの公平性(笑)いつもそのために割を食ったり、交渉やロビー活動の下手さで損したりするけれど(涙)、日本のファンのフィギュア愛だけは世界に誇れます!
国に関係なく良い演技には喝采を送り、失敗には励ましの拍手。
自分は日本人でもお気に入りの海外選手の国旗を振りまくり、例え自国の選手と優勝を争っていようとも頑張っている全ての選手に愛情を持って応援する姿勢だけは、世界に誇っていいと思います。
前回、2009年の国別対抗戦の時には、エキシビジョンのフィナーレでアメリカの選手が「どうもありがとう東京」というバナーを急遽作ってくれ、全日程で温かい声援で選手を励まし続けた観客に感謝の意を表してくれました。

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エヴァン・ライサチェク選手と、アイスダンスのベンジャミン・アゴスト選手(当時)。


日本での試合は、スケーターには人気なのだと以前聞きました。
国として治安がよく安全であること、ホテルなどが清潔で、設備の不備(シャワーが出ないとか)という事態の発生がほぼないこと、食べ物の美味しさ、そして余暇の買い物や観光の魅力も勿論ありますが、何より「観客(ファン)が公平で、全ての選手に温かい」というのが一番の理由なのだそうです。
誰か忘れましたが(ジェフリー・バトルさんだったかな?ちょっとはっきりしません)、日本選手と優勝を争っている状況で、彼の点が演技の印象よりも低かったことに対し、観客からブーイングが出たことに感激したというインタビューをずっと前に読んだことがあります。
私たちも逆の立場なら(ファンとしてですが)嬉しいですものね。


試合は選手の演技で成り立つものですが、観客の反応によって雰囲気は本当に変わります。
国によっては自国以外の選手、または自国選手のライバルとされる選手にははっきりと冷淡な反応を示す国(観客)もある。アウェイという空気を感じたことのない選手はきっと一人もいないと思います。
ですが、会場の空気が全ての選手に対して愛情をもって、応援する気持ちを出していると場の空気は全く変わりますし、それに励まされて良い演技が続出したりする。先日のフランス・ニースで行われた世界選手権でも、羽生結弦選手が観客の心をつかんでからは会場のボルテージが一気に上がり、それに後押しされるかのようにその後は神演技続出となりました。
このように、その一部においては試合を作っているのは観客であるともいえます。

フィギュアスケートファンとして、日本が世界のスケーターから愛される国であることはとても誇らしい。是非日本をもっと好きになってもらって、素晴らしい選手たちが試合やアイスショーに来日してくれることを心から祈っています。

今日が試合の最終日、明日はエキシビジョン。選手の皆さん、このまま頑張って下さい!
こちらも(TVからだけど)一生懸命応援させて頂きます!!!






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by toramomo0926 | 2012-04-21 12:29 | フィギュアスケート


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