木下グループカップ Japan Open 2012 順位と得点詳細。 「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、 「Entries/Result Details」では得点の詳細が、 「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。 トップバッターはチーム欧州、エレーネ・ゲデバニシビリ選手! 序盤は本当に素晴らしかった。体のキレと躍動感がすごくて、振り付けをとてもメリハリをもってこなしていました。とても素敵な笑顔も見せてくれてワクワクしました。ジャンプが安定せず転倒もあったりして得点は伸ばせませんでしたが、このプログラムはすごくゲデ子ちゃんに合ってると思いましたし、これからシーズンをかけてどんどん滑りこなしていけば、すごく良い作品になるだろうと感じました。これは楽しみですね! 最後のコレオシークエンスのところの盛り上がる音楽は、中野友加里さんの演技を思い出してしまいました。あの時も素晴らしい演技が量産されましたし、勝手にゲンのいい音楽ということにして(笑)これからも彼女の頑張りを応援していきたいです。ドン・キホーテ、いいですよね。 左肩のテーピングが痛々しかったのですが、早く良くなって、心身ともに不安なく演技できるようになって欲しいですね。頑張って下さい! Elene Gedevanishvili -Don Quixote 次に登場したのは鈴木明子選手! とっても素敵な衣装!!!!ロイヤルブルーと孔雀の羽をあしらったコスチュームが氷にすごくよく映えていました。 ***** ■ 鈴木明子(邦和スポーツランド)「良い演技ができず、申し訳ない気持ち」 「私は全然良い演技ができなくて申し訳ないという気持ちです。これからに向けて頑張りたいです。新しいプログラムと共に成長していけたらと思っています。とにかく練習を頑張ります」 2012年10月6日 スポーナビ ***** 曲目はシルク・ド・ソレイユの「O(オー)」。 明確な人物像を演じるのではなく曲そのものを表現するのは初めてということで、どんな感じになるかと楽しみでしたが、この曲いいですね!!!!!いっぺんに好きになりました。水辺で鳥が戯れるイメージということですが、最初に鳥のさえずりが聞こえてくるのもすごく斬新ですし、曲もとても美しい。プログラム自体も見ていて楽しくて、今季これをずっと追っていけるのかと思うと更に楽しみが増えた感じでした。 後半ルッツをミスしてからは表情や動きに明らかに焦りが見えて、ジャンプのミスが連鎖反応的に起きてしまいました。見た目に気がはやってしまっているのがはっきり分かって「そんな焦らなくてもいいのよーーーーー」とTVの前で祈っていたのですが・・・とても残念そうにしていましたね。 ですが明子選手の場合技術的には安定していますし、シーズン初戦ですから心配せずとも次にはしっかり修正してくると思います。完成形がとても楽しみです。 お疲れ様でした。次も楽しみにしています!! Akiko Suzuki -O そしてチーム北米から、アグネス・ザワツキー選手!! 彼女は昨季のフリー「ラプソディ・イン・ブルー」を持ち越しのようですね。彼女も今回ジャンプがうまくいきませんでした。 今年18歳になる彼女は大人への体形変化と戦いながら技術との調整をはかっているように見えるので、きっと彼女のプログラム持越しはその一環ではないかと思います。まずは技術を安定させることに専念して、プログラムを滑りこなす時間をそちらに充てたいということなのかなと。勝手な想像ですが。 クリスティ・クラールコーチがついていますからきっと形になってくると思いますが、ここまで一気に体が変わってしまうとかなり大変そうですね・・・ですが今年の全米選手権ではショートプログラム(SP)1位、総合3位につけましたし、今シーズンは彼女の神演技と、あのはじけるような笑顔をまた見られると思います。頑張って下さい!!! Agnes Zawadzki -Rhapsody in Blue 次は今年の世界選手権銀メダリスト、アリョーナ・レオノワ選手! TVでは曲について「フラメンコに挑戦します。『海の詩人』」とあったので、どんな曲かと思ったら、ステファン・ランビエールさんの代表作となった「ポエタ」でしたね。ポエタにはそんな邦題がついていたのか・・・と関係ないところで引っかかってしまった(笑) 演技は、最初の3トウループのコンボ(3T-3T)は間にオーバーターンが入ってしまいましたが、ファーストジャンプは入りのスピードも幅も素晴らしかったですね。勢いが付きすぎちゃったのかな?でも彼女のジャンプは回転が速くて、決まるとスカッとしますね。 ですが、相変わらずつなぎが少ない・・・・・・・・(涙) 他の世界トップスケーターの演技に比べると、漕いで漕いでジャンプ、のほぼ繰り返しのように感じてしまいました。 フリップジャンプの前に軽くステップを挟んだくらいで、あと印象に残るものが殆どなかった(イーグルくらいか)。ジャッジもそれを感じたらしく、「Transition / Linking footwork」(技と技のつなぎ/フットワーク)の項目は、高得点の指標となる8点台をつけたジャッジは一人もおらず、5.50という点を付けたジャッジも一人いました。 あと、やっぱりスケーティングはどうしても見劣りしてしまいますね。ジャンプ前は漕ぐので良いスピードが出るのですが、それ以外では全然前に進まない。ステップなども足を前に出さないと進まないような感じで、スケートが全然滑っていない。 足元が進まないので、せっかくの彼女の持ち味である豊かな感情表現やドラマチックな振り付けも同じ場所でバタバタしている感じになってしまって、多少ちぐはぐな感じも受けてしまいました。 昨季のSP「パイレーツ・オブ・カリビアン」のような躍動感あふれる曲ならもう少しその辺りをうまく見せられたかもしれませんが、今季の「ポエタ」のようなじっくり見せる曲調になると、そのスケーターの力量がはっきりと照らし出されてしまう。 モロゾフがどういう考えで指導や振付を行っているのか分かりませんが、ソチ五輪シーズン前年を迎えてこれから更に各選手レベルアップしていく中で、このような状況だと後れをとってしまう危険があります。フリー後半に明らかに疲れが見えてしまうのでフリーをきっちり滑り切る体力づくりと、スケーティングにもっと力を入れた方がいいんじゃないかな・・・と素人ながらちょっと心配になってしまいました。 Alena Leonova -Poeta そしてそして、浅田真央選手がシーズン初戦としては久しぶりに(涙)素晴らしい演技を見せてくれました!!! ***** 真央、魅せた最高の表現力!日本2年ぶりV…フィギュア ◆フィギュアスケート ジャパン・オープン(6日・さいたまスーパーアリーナ) フリーの合計得点で争う日本、北米、欧州の地域対抗団体戦を行い、今季初戦の浅田真央(22)=中京大=はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を抜いた構成で臨み、女子6人中2番目の高得点となる122・04点をマークした。男子は高橋大輔(26)=関大大学院=と小塚崇彦(23)=トヨタ自動車=が大技の4回転トーループを決め、日本が合計569・25点で2年ぶりの優勝を飾った。 白鳥が羽ばたくように、両手を広げてフィニッシュした真央に笑みがこぼれた。チャイコフスキー作曲の「白鳥の湖」を使った新フリー。シニア転向した05年以降、3回転半を抜いて初戦を迎えるのは初めて。133・13点のフリー自己最高には届かないが、真央は「落ち着いて滑ることができた。お客さんの手拍子で乗れた」。観衆1万3000人が総立ちとなった演技に手応えを口にした。 3回転半はバンクーバー五輪後から成功率が落ち、昨季は1度も成功できなかった。今季は振り付けの際にタラソワ前コーチから「まずは得意なジャンプから始めればいい」と助言され、プログラムから技を抜くことを決断。真央は「今は(3回転半の)練習は半分以下に抑えている」と明かした。 冒頭で得意な3回転ループを跳び、次は2回転半と2回転の連続ジャンプを成功。苦手の3回転ルッツで踏み切り違反を取られ、後半の3―2―2回転は3つすべて回転不足を取られたが、全11回のジャンプを転倒なしで降りた。さらに中盤のスピンがミスで0点になった分、初戦ベストだった昨季NHK杯の得点を超えなかったが「この試合はシーズンオフからやってきたことを出せればいいと思っていた」と納得の表情を見せた。 3月の世界選手権は2年連続の6位。昨季は母・匡子さん(享年48歳)が急死する悲しみも味わった。失意のままシーズンを終え、佐藤信夫コーチによると4月から約3か月間、氷から離れていたという。本格的な氷上練習再開は8月に入ってからだった。 実は6月にハンガリーに渡り、同国立バレエ団のマスターなどを務めたナジ・ゾルタン氏のもとで約3週間のバレエレッスンを積んでいた。「スワン」を演じる上で重要だった演技力。その成果が表現力女子トップに表れた。次戦はGP第3戦の中国杯(11月2~4日、上海)。「今大会をスタートにし、シーズン後半にトリプルアクセルを入れられたらいい」と復活のシーズンに挑む。 2012年10月7日 スポーツ報知 ■ 浅田真央(中京大)「緊張しました」 「久しぶりの団体戦で緊張しましたが、優勝できて良かったです。 最後にお客さんが手拍子をしてくれたので乗ることができました。ありがとうございました。今季は2歩でも3歩でもステップアップできるよう、向上を目指して頑張ります」 2012年10月6日 スポーツナビ 真央 逆襲シーズン好スタート!3回転半封印もフリー2位 ◇フィギュアスケート ジャパン・オープン(2012年10月6日 さいたまスーパーアリーナ) 逆襲へ好発進だ。フリーのみで行われ、今季初戦の浅田真央(22=中京大)は122・04点で女子2位。スピンが0点になるミスがありながら、高得点をマークした。世界選手権6位に沈んだ昨季からの巻き返しへ好スタートを切り、この日は封印したトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もシーズン終盤には解禁する方針だ。また日本、北米、欧州による対抗戦では合計569・25点の日本が優勝した。 満面の笑みが確かな手応えを物語っていた。「白鳥の湖」の旋律が終わると、浅田が小さくうなずいた。「不安もあったけど、落ち着いてやることを出せた」。連続ジャンプで失敗し、スピンの1つが0点になったが、好演技を見せた1位のワグナーと1・53点差。世界選手権6位に沈んだ昨季からの巻き返しへ、好スタートを切った。 昨季はトリプルアクセルへの挑戦を試合ごとに佐藤コーチと相談していたが、今季は違う。この日もトライしなかったように、フリーにもSPにも現時点では大技を組み込んでいない。プログラムに大技のないシーズンインは初めてだが、昨季のような迷いがないからこそ、落ち着いて冷静に滑ることができた。 もちろん、大技への情熱は失っていない。「(シーズン)終盤には(トリプルアクセルを)入れていけたら。2歩でも3歩でもステップアップできるようにしたい」。次戦は尖閣問題で揺れる中国で行われるGPシリーズ・中国杯。日本連盟は選手にボディーガードを付ける方針だ。厳戒ムードの中、浅田は「レベルアップできるように頑張る」と気合を入れた。 2012年10月7日 スポニチアネックス ***** 素晴らしかった! 白鳥(オデット)と黒鳥(オディール)を前半と後半で演じるということでしたが、バレエに詳しくない私でもなるほどと思う所がありました。たおやかなオデットと、アグレッシブに王子を魅惑するオディール。すごく技術的にも表現的にも充実したプログラムになっています。 衣装も白と黒、そしてその中間のグレーを入れて二役を演じ分ける内容にとても合っていますし、スカートの羽のようなエアリーさもいい。デザインが本当にバレエの衣装っぽくて、とても上品で素敵です。 タラソワのつくる白鳥の湖ということでどんなに凄いものになるかと楽しみにしていたんですが、本当に凄かった・・・・まさに仮面舞踏会や鐘とは毛色を変えた鬼っぷり(笑) ジャンプも全種類跳び(これは上位選手全てに言えることですが)、そのジャンプの前には必ずといっていいほどステップが入っていて難易度が上がっている。つなぎも充実していてものすごくいろんな要素が凝縮されている。 特にステップ!!バレエでのオディールは王子を誘惑するシーンで32回転するのだそうですが、真央選手もそれに匹敵する回転数。それも左右交互にこなすなど、サラッとやってますけど相当難しく、体力も要求されることをやっています。真央選手自身も「(フリーは)すごく難しい」と話していたそうです。 でも、真央選手はあれだけの内容を滑り切っても殆ど息が上がっていませんでした。今コンディションもいいということですが、体力もしっかりついていて、信夫コーチも言っていたように滑りが目に見えて無理なくスピードが出せるようになり、かつ力強くなっている。これは更にどんどん磨かれて神プロになるのはほぼ確実と言っていいでしょう。新たな真央選手の代名詞となるプログラムになる予感は充分です。 真央選手が6月にタラソワのいるロシアに振り付けに行き、その後ハンガリーに長期滞在しているという話を聞いた時、一体何のために?と思っていました。バレエの王道「白鳥の湖」を演じるためにバレエを習っていたとは。タラソワネットワークですかね。こういうところも彼女がついていて心強いところですね。 でも、真央選手って最初聞いた時は「?」と思う行動や選択をしていても、あとからその理由が分かるとなるほどと必ず納得するんですよね。彼女がやることには必ずきちんとした理由がある。だから「ハンガリー?」と思っても「まあきっと何か理由があるんだろう」と思っていました。そして今、大いに納得しました(笑)。 そして、その成果はちょっとした身のこなしの端々にしっかり現れていました。 このプログラムで何度か振り付けに入っている印象的な動きというのがあったのですが、両手をあげて上半身を真横に倒しながらしなやかに回る動きです(説明が難しい)。 いかにも(素人目には)バレエっぽい感じのこの動きの時の背筋から背中まできちんと伸びた美しさにバレエレッスンの成果を勝手に感じていました。 動きが速いのでうまくキャプチャできなかったのですが、 ↓最初のポジションから背筋が伸びて美しいですね。この後上半身を倒しながら一回転します。 具体的にはステップの中盤で一旦止まるところと、フィニッシュのポーズに入る直前あたりでこの動きをしています。 きちんと基礎固めをしているから、フィギュアスケートにバレエを持ち込んでもしっかりと説得力のある演技が出来ていると感じました。トリプルアクセルは今季後半を目標にということですが、焦らずこのまま練習と試合を重ねて自信もついてきたら、きっと昨季よりも心身のプレッシャーなく踏み切れる日が遠からず来ると思います。初戦をこのような形で、彼女自身が笑顔で満足できるスタートが切れて本当に良かったと思います。 中国杯は外的要因が騒がしく、状況は落ち着いてはきているものの心配な面もありますが、しっかり警備等はやってもらって、今の充実感を思い切り試合にぶつけて欲しいと思います。 これからも頑張って下さい!!! Mao Asada -Swan Lake 演技終了の瞬間、プルシェンコ選手と、フィリップ・キャンデロロさん、カート・ブラウニングさん、キミー・マイスナーさん、ジョアニー・ロシェットさん、そして佐藤有香さんなど、関係者席の往年のメダリストの方々もスタンディングオベーションをしてくれていたと観戦した方のツイートにありました。 大トリは、アシュリー・ワグナー選手!パーフェクトな滑りで、女子選手中トップの得点でした!!! 素敵でしたー!アシュリーは昨季から完全に別人格になったというくらい技術的にも安定して、滑りに自信が満ち溢れていますね。ちょっと着氷がよろめきそうになってもしっかり踏みとどまる体幹の強さ、女性らしさは充分あるけれど力強い滑り。本当に努力したんだなあという気持ちになります。 彼女の躍進はソチ五輪に向けて日本勢としては脅威となるでしょうが、こうやってきっちり努力を積んで花開いた選手というのは国に関係なく応援したくなりますね。彼女の素直で努力家な性格も好きですし、アスレチックなんだけど乱暴にならない、女らしい演技もすごく好きです。 彼女の演技のタイプには「サムソンとデリラ」はすごく合ってるように思います。これも滑り込んで行ったら更に更に凄いものになりそうで楽しみです!!これからも頑張って下さい!!! Ashley Wagner -Samson et Dalila それにしても、プレ五輪だというのに皆さん「これで五輪に出れば?」と思うほどの良いプログラムも揃えてきましたね。プレ五輪といえども代表選びの上で非常に重要なシーズンになりますから無理もないのですが。 今年は神プロ続出の、見ごたえあるシーズンになりそうで非常に楽しみですね。 選手のみなさん、本当にお疲れ様でした!!! <参考リンク> 木下グループカップ ジャパンオープン2012 <関連コラム> Japan Open 2012! -男子編 2012年10月9日 チームジャパン、2年ぶり5度目の優勝! -Japan Open2012 2012年10月9日 ジャパンオープン前日会見 2012年10月6日 ジャパンオープン2011! -女子編 2011年10月2日 ジャパンオープン2011!-男子編 2011年10月2日 ステキな写真が多いので:浅田真央選手 ジャパンオープン2010 2010年10月6日 Japan Openパンフより-高橋大輔&小塚崇彦Q&A 2010年10月4日 熱狂!Japan Open 2010 (男子編) 2010年10月3日 熱狂!Japan Open 2010 (女子編) 2010年10月3日 ジャパンオープン見てきました 2009年10月3日 ・
by toramomo0926
| 2012-10-12 08:33
| フィギュアスケート
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