浅田真央選手、盤石の2勝目でファイナル一番乗り -2013NHK杯・女子シングル
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2013年グランプリシリーズ(GPS)NHK杯・女子シングルは、浅田真央選手がパーソナルベストを更新する207.59点を獲得、パーフェクトな演技でないながらも「盤石」を思わせる演技で圧倒的な勝利を飾りました。これで彼女の現役最後のグランプリシリーズは2戦2勝となり、グランプリファイナル出場を一番乗りで決めました。おめでとうございます!
2位にはロシアの最終兵器(笑)エレーナ・ラジオノワ選手が自身もガッツポーズの演技でシニアデビュー2戦目も表彰台に乗り、鈴木明子選手が観客に深い印象を与える素晴らしい演技で3位となり、これでNHK杯4年連続の表彰台乗りとなりました!!


ISU Grand Prix NHK Trophy 2013
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。





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真央、自己ベストでV 鈴木は3位、宮原5位健闘=フィギュアNHK杯女子

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日は9日、東京・代々木第一体育館で行われ、女子フリースケーティングでは浅田真央(中京大)がフリー136.33点、合計207.59点で2年連続4度目の優勝を飾った。浅田はフリー、合計点ともに自己ベストを更新した。

2位はロシアの14歳、エレーナ・ラジオノワでフリー128.98点、合計191.81点。鈴木明子(邦和スポーツランド)はフリー113.29点、合計179.32点で3位、宮原知子(関大高)はフリー111.82点、合計170.21点で5位だった。

2013年11月9日 スポーツナビ

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<フィギュア>浅田GP6連勝「もっとレベルアップ」
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯は第2日の9日で、2年連続4回目の優勝を果たした浅田真央(中京大)。浅田は12月のGPファイナル(マリンメッセ福岡)進出を決めた。

 浅田は、負けない。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と3-3回転の二つの高難度ジャンプに失敗したものの、フリーと合計点では、銀メダルに輝いたバンクーバー五輪の得点を超えてGP6連勝。「この3年間で積み重ねてきたことや経験が生きている」と胸を張った。

 冒頭の3回転半は両足着氷で回転不足。3-3回転を目指した次のジャンプも、後半が2回転にとどまった。それでもバンクーバー五輪より総要素点で1・42点、プログラム構成点で3・19点積み上げた。指導し始めてからスケーティング基礎の重要性を説き続けた佐藤信夫コーチは「少しずつ滑りがよくなっている」と評価する。

 今季はフリーで2回跳ぶことを目指す3回転半の成功は秒読み段階のようだ。浅田は「あと一歩のところまで来ている。(2回成功は)80%くらい大丈夫」と自信。佐藤コーチも「試合の興奮のためか普段より少し(滑りの)スピードが速く、ほんのわずかだが(体が左に)振られてしまっている」と改善点を指摘する。

 「もっと上のレベルを目指すのは、練習するのも楽しいし、試合で決められれば最高」と浅田。その向上心が、決して重圧が少なくない最後の五輪シーズンを支えている。【芳賀竜也】

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 ◇順位落とした鈴木「悔しいのがいまでよかった」
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 SPで2位につけながら順位を落とした鈴木。コンビネーションジャンプを含めて二つの3回転ルッツが一つは1回転になり、一つは転倒。ほかのジャンプにも影響した。「ミスを引きずらないように、と思ったんですが、焦る気持ちが強かった。悔しい」と鈴木。スケートカナダの後は調子が落ち、持ち直すことができなかった。現役最後と決めている今季。「悔しいのがいまでよかった」と話し、全日本選手権での挽回を誓っていた。



◇長洲「普通なら泣いてる」トラブル
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 女子の演技が始まったとたん、採点用コンピューターのトラブルで約20分中断した。1人目の選手の演技後にトラブルが発生。得点が出ないため、2人目の長洲未来(米国)は中断時間も不明なままリンク上で待機するはめに。長洲の要望で、本人が小型音楽プレーヤーに入れている曲を場内に流し、観客も手拍子で応援した。結果的に不本意な演技に終わった長洲だが「普通なら泣いてる。でもお客さんが応援してくれたので、笑ってこけることができた」と苦笑まじりで話した。


 ◇宮原知子の話(初のGPで5位)
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 小さなミスがあったけど、最後まで楽しくできた。今回の経験を生かして次の試合に向けた練習をしたい。

2013年11月9日 毎日新聞

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優勝は浅田真央選手!

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真央「よし!」納得の演技でSP首位=フィギュアNHK杯
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯が8日、東京・代々木第一体育館で開幕。女子ショートプログラムでは、浅田真央(中京大学)が71.26点で首位、鈴木明子(邦和スポーツランド)で66.03点で2位につけた。

 浅田は冒頭のトリプルアクセルでは着氷でややミスが出たものの、「100パーセントには近づいている。手ごたえはすごく感じています」とコメント。得点自体は前回のスケートアメリカよりも1.92点低かったものの、「NHK杯のほうがレベルアップした姿を見せられたので『よし!』と思いました」と、納得の演技だったことを語った。
 SPシリーズ連勝がかかる明日9日のフリースケーティングへ向けても、「トリプルアクセルが失敗成功関係なく、3回転+3回転なんかもやっていきたい」と“攻め”の姿勢で臨むことを誓った。

 以下は演技後の浅田のコメント。

■浅田真央「さらにレベルアップしたノクターンを見せられた」
「今回のSPはスケートアメリカが終わってから、カナダで振り付けを直しました。今日はそこが出せたかなと思います。前は『初恋』がテーマだったのですが、きれいな景色なんかのイメージを取り入れ、流れるスケーティングも入れました。(トリプルアクセルの)感触は良かったんですけど、練習でも100パーセントではないんです。100パーセントには近づいているので、やっていけばできるんじゃないかと思います。手ごたえはすごく感じています。(スコアに関して)得点は試合ごとに違うし、それは目標としていません。明日はスケートアメリカのようなことがないように、トリプルアクセルも大事ですけど、エレメンツのあるしっかりした滑りをしたいです。今季は7年前のノクターンよりもテーマを持って滑っているので、スケートアメリカよりもさらにきれいにレベルアップしたノクターンを見せられたかなと思います

(ステップやスピンともにレベル4だったが)今季はすべてレベル4を取っているのでそれはうれしいです。ジャンプのプラスにもなっています。プログラムのなかで『これをやらないといけない』という焦りがないので、いまはただ練習通りに滑っています。

 今季は良い状態で試合に臨めています。スケートアメリカよりもNHK杯のほうがレベルアップした姿を見せられたので『よし!』と思いました。スケートアメリカが終わってからプログラム全体を見直して、最初から最後まで気持ちの入れ方とかトランジションなどをすべて変えました。(変えたところはクリアできた?)今日はすべてが良かったなと。(ノクターンを演じる上で具体的に思い浮かべた景色は?)ローリー(・ニコル)の自宅が湖のほとりにあって、山の中で景色が良い所なので、そういうのを思い浮かべました。(スピンやステップでレベル4がずっと取れている要因は?)練習から気をつけていて、本番でも落ち着いてやっているからだと思います。(振り付けを見直した意図は?)振り付けをしたときに比べて何度も滑っていると忘れてしまう部分もあるし、やっていくうちにもっとできるんじゃないかなという部分が出てくるので、そういうのをなくすために見直しました。

 トリプルアクセルは『時にはこういうこともあるかな』という感じです(笑)。なかなか完璧には決まってはいないですが、良いジャンプだと思うので、自信を持って臨みたいなと思います。(SPの完成度は)100パーセントじゃないと思いますが、スケートアメリカよりはレベルアップしたかなと思います。スケートアメリカではトリプルアクセルを失敗して、守りのプログラムになってしまったので、明日はトリプルアクセルが失敗成功関係なく、3回転+3回転なんかもやっていきたいと思います」

2013年11月8日 スポーツナビ

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真央「トリプルアクセルを2回入れたい」=フィギュアNHK杯

以下は演技後の浅田のコメント。

■浅田真央「『できるな』という自信があります」
「(バンクーバー五輪以来の自己ベスト更新だが?)今回終えてみて、SPもFSもスケートアメリカよりも1段も2段も階段を上がっているように感じるので、確実に以前の自分のレベルに近づいていると思います。自分の出来としてもレベルアップしているなと感じますし、3回転+3回転が入らなかったのは残念ですけど、スケートアメリカよりも練習通りにできているので良かったなと思います。SPはブラッシュアップをして手ごたえを感じていますし、FSはこれからブラッシュアップをするので、さらにレベルアップした『ラフマニノフ』を滑ることができると思います。(衣装も変えているが?)動きやすい衣装が良くて、デザインは前の衣装の方が好きなんですけど、重かったり動きにくかったりして、今回はしっかり技術をやりたいなと。動きやすくて、軽い衣装にしました。

(3アクセルについて?)絶対に跳びたいという思いがあったので、かなわなかったのは残念でしたけど、本当にあと一歩のところまで来ていると思うので、焦らずやっていければいずれできるんじゃないかなと思います。(どんな思いで滑った?)最後のステップは自分のスケーティング技術といまの力を全部出し切るという気持ちで滑っています。(次はGPファイナルだが?)ファイナルまで少し時間があるので、SPもFSもレベルアップした自分を見せられるようにしたいと思います。今回、SPはきれいにブラッシュアップして、さらに大好きな『ノクターン』になっています。技術も含めて評価をしていただけたことをうれしく思っていますし、それはフリーも同じです。フリーはまだまだ自分の目指している技術にまで達していないんですが、スケートアメリカよりはレベルアップしたと思うので、ファイナルでもまたレベルアップしたいです。(アクセル以外で足りないところは?)ファイナルか全日本選手権でトリプルアクセルを2回入れていきたいなと思っていて、先生には相談してあるので、まずはそれに向けてやっていきたいです。

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 最初のトリプルアクセルはちょっと足がついちゃったなという感じだったんですけど、アクセル以外にも全体的に良かったなと。得点は気にしていなくて、(佐藤)信夫先生とも『スケートアメリカより上だったね』という話をしましたけど、特にはなくて全体的に良かったのは前向きになれるかなと思います。できたところはスケートアメリカよりはトリプルアクセルが良かったのと、ダブルアクセル+トリプルトゥループが決まったなというところです。全体的な滑りも、スケートアメリカでは守りのプログラムになってしまったんですけど、今日は滑りもリラックスして、最後までスピードが落ちなかったと思います。(前回のバンクーバー五輪よりも状態が良さそうだが?)3年間積み重ねてきたことや経験が生きているんだなと思います。まだまだこれから試合がありますけど、失敗しちゃうかもしれないし、自分でもそれは分からないです。(さらにどこをレベルアップしたい?)レベルアップはFSのほうではトリプルアクセルを2回入れられると思うし、アクセル2回やったら3回転+3回転を入れるかは考え中なんですけど、技術の面では自分は上を目指せるんじゃないかと思っています。あとはプログラム全体の滑りや流れとかだと思います。(順調にレベルアップしているのか?)今季は初戦からすごく良い状態なんですけど、練習や試合でも失敗することはあるし、自分としてはこんな感じのスピードで上がっていければいいと思います。

(トリプルアクセルを2回入れることについて)スケートアメリカの時、信夫先生と一緒に練習しているうちにアクセルの調子が良くなっていき、すごく簡単に跳べるようになっているので、これなら入れてもいいんじゃないかと話をしました。(入れられる手ごたえは?)80パーセントぐらいはできると思っています。ただまだ1度も練習はしたことがありません(笑)。練習していきたいと思います。自分ももっと上のレベルを練習していくのが楽しいですし、それを試合で決められたらもっと最高なので。自分としてはバンクーバーの時よりも調子が良いですし、『できるな』という自信があります。

(スピンの状態について)スピンはずっとレベル4を取れています。今日は1つ間違えてしまったんですが、全然問題はありません。自分でもまだまだ日々の練習でも修正をやってきて、ようやく滑りも固まってきたのはありますけど、気を緩めてはいけないと思っています。基礎は日々、気をつけていきたいなと思っています。(FSの手直しはどこで?)日本でやります。タチアナのアシスタントで今年振り付けをしてもらったザンナとやります」

2013年11月9日 スポーツナビ

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佐藤コーチ、真央の演技「総合的に良くなっている」=フィギュアNHK杯
 
以下は浅田を指導する佐藤信夫コーチのコメント。

■佐藤信夫コーチ「ジャンプの質はずいぶん良くなってきている」
「ポロポロとミスがあるので、決して満足できる状態ではないんですけど、いままでと比べれば滑れているかなと思うので、それは良かったです。あと少し正確にやれればいいなと思っています。(求めるスピードには足りていない?)もう少し何とか後ろから追っかけていきたいです。(トリプルアクセルは?)練習も平均的に高まってきていますし、あとちょっとできればいいなと思うんですけど、力が入ってしまうんですね。ほんのわずかなんですけど、振られてしまう。もう少し時間かけてやっていきたいです。練習と試合の差ですね。(GPに向けては?)今後も特別に『こういうところ』というのはないと思うんです。どこまでも平均的にいまのものをもう少し習熟するというか、繰り返しやっていきたいです。ジャンプの質はずいぶん良くなってきていると思います。これももう少しブレが少なくなるように頑張ってもらいたいですね。

(ここ3大会、ダブルアクセル+トリプルトゥループからのトリプルサルコウのところがうまく決まる機会が少ないと感じるが?)もうちょっと練習する以外にないと思います。どこまでもあきらめず、根気強く、しつこくやりたいと思っています。(浅田選手が演技後、笑顔で戻ってきたときに何を話した?)『足ついちゃった』と(笑)。『しょうがないね』と言いました。(ジャンプにミスが出ても点数が良いのは?)私の側からすると、滑りが良くなっていると思いたいんですけど、それだけではなくて、音楽の表現なんかも柔らかく、音楽がよく聞き取れるように変わってきているから、総合的に良くなっているのかなと思います。(点数について驚きは?)点数のことをあまり考えていないんです。技術的なことをどこまでできるかということに私の気持ちは偏っていますので、なんでもかんでも最近は数字に変わってきていて『正確だ』と言われますが、その時の雰囲気なんかですべてが正確に出るわけではないので、それは受け入れるというふうにしています。

(スピードに関しては?)ずいぶん良くなってきていると思います。(トリプルアクセルの精度を上げるための課題は?)いまの彼女の体力に一番合ったスピードで行かなければいけないと思っています。本番になると興奮状態になって、練習の時より早いスピードで入っているから、やっぱり振られてしまう。原因としてはそこが一番大きいと思います。だから興奮状態の中でも平常と同じ力を使えるようにしたいと思います」

2013年11月9日 スポーツナビ

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真央ソチへラストスパート!佐藤コーチ“一発勝負”の練習を
 フィギュアスケートの浅田真央(23)=中京大=がNHK杯優勝から一夜明けた10日、競技会場で会見した。今回は銀メダルを獲得した2010年バンクーバー五輪の自己ベストを4年ぶりに更新。集大成の舞台に位置づけた14年ソチ五輪まで残り3カ月を切り、ラストスパートに入る覚悟を明かした。また、エキシビションではチャプリンの「スマイル」を優雅に舞い、観客を沸かせた。

 はっきりと視界に入ってきた“ゴール”に向け、真央がラストスパートに入る。

 バンクーバー五輪以来の自己ベストをマークした前夜、佐藤信夫コーチと今後の練習について話し合いを持った。コーチからは「これからは一発勝負ができるような状態に持っていけるように練習しよう。1回の練習で100の力を出して、次の日の練習ができなくなるぐらいの気持ちで」と提案され、真央も同意。「自分の最高のレベルが出せるようにしたい」と、五輪に向けた仕上げの調整に入ることになった。

 今季まだ完ぺきな成功がない“伝家の宝刀”トリプルアクセルも復活させる。ここまでの失敗を佐藤コーチは「僕はいつもスピードと言っているけど、アクセルの失敗に関しては、試合の興奮状態の中で、練習よりもスピードが速いことが原因」と分析。練習から試合並みの緊張感を持たせることで、成功の感覚を体に染み付けさせる構えだ。

 次戦はGPファイナル(12月・福岡)。日本人最上位で表彰台に上がれば、五輪が大きく近づく。初訪問の福岡の楽しみを聞かれ「水炊きが食べたい。もつ鍋はちょっと胃にくるかな」と笑った。「本当に今は全然不安がない」。迫りくる競技生活の終幕。ハッピーエンドを信じて、真央は突き進む。

2013年11月11日 デイリースポーツ

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真央選手がバンクーバー五輪から帰国する飛行機の中で既に決意していたというジャンプとスケート技術の綜合的なオーバーホールが、一番重要なシーズンに形になった、そしてそれを真央選手自身が手応えとして実感しているのだな、すごく充実した練習と、ステップアップを確信できる試合が出来ているのだなと、今シーズンの彼女の発言が、キャリアの中で一番ポジティブな発言が多いのを見聞きするたびに感じられますね。
しっかり技術が「もの」になっているという、これまでになく確固たる自信(町田選手じゃないですが)が感じられます。
素人目にも、今季の真央選手の滑りは全然違います。昨季も「おお!ついに完成してきた!」と目を見張る向上ぶりを見せてくれていましたが、今季の滑りは更に力強く、堂々として、そして技術の地力がしっかりしているからこその繊細な表現も深みを増して、本当に「美しい」「素晴らしい」「強い」「圧倒的」という印象が一度に見る側に押し寄せる感じ。
不安要素というものを一切感じさせず、例えジャンプ等でミスが出ても、演技全体の印象や出来、スピードに影響しなくなっている。これは凄いことです。4月の国別対抗戦から約半年で、ここまで変わるのかと驚きです。
そして昨季までは、緊張するとスピードが遅くなりジャンプの回転不足につながるという課題がありましたが、今季は佐藤コーチの話によれば、逆にスピードが出ていて着氷で振られてしまっているとのことなので、そこは調整が必要ですが、もう緊張しても怖がらなくなってるのかな、と嬉しくなりました。

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私がジャンプにおいて昨季との違いを強く感じるのは終盤の3フリップ-2ループ-2ループ(3F-2Lo-2Lo)のコンビネーションジャンプなのですが、昨季の「白鳥の湖」と見比べると、軸がまっすぐ安定して、しかも幅のあるジャンプを跳べているんですよね。昨季の白鳥も鬼といわれた難プロでしたが、今季の「ラフマオ」もそれを凌ぐ勢いな体力と技術を最高レベルまで持っていかないとーというか、トリプルアクセル(3A)がなくても女性では浅田真央選手しか滑れない、滑りきれないプログラムです。あの構成を滑って、最後のステップであれだけ足を振り上げてスタートというのは、最初に見た時驚愕しました。
そして、最後まで滑りきってもまだ余力があるんじゃないかと思わせる凄いスピードで壮絶なステップをしっかりと踏み、コレオシークエンスのスパイラルも伸びやかな柔軟性を見せてのフィニッシュのかっこいいこと。タラソワさんは本当に素晴らしい作品を真央選手に授けてくださったと思います。

3A2回は、翌日になって冷静になったら「ちょっと再検討したい」という事を言っていたのでファイナルで実行するかわかりませんが、曲かけの公式練習や6分間練習でもきれいな3Aを決めているので、間違いなく年内にはきれいなものを試合に入れてこられると思います。今季は回転不足もとられなくなってきていますが、ジャッジにも「本当に跳べてるんだな」という確実性をアピール出来ているんだと思います。

とても良い五輪シーズンを過ごせている真央選手、あとは疲労の蓄積と怪我だけには気をつけて、最高の状態で五輪に臨めるように、そして真央選手が満足出来る五輪となるように。今の願いはそれだけです。

おめでとうございます!これからも頑張ってください!!

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Mao Asada 2013 NHK Trophy SP -Nocturne in E flat major op. 9, no. 2 Andante



FS -Piano Concerto No. 2 in C minor



文字数制限がきそうなので、続きは次に書きます。
by toramomo0926 | 2013-11-15 12:15 | フィギュアスケート


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