イメージで選ぶのはもう懲りたらどうかな
b0038294_1937372.jpg昨日福田康夫自民党総裁が誕生。
既に出来レース化しようとしていた中、麻生さんはかなり善戦したと思う。
でも私は、総裁選には直接投票権はないとはいえ、
「イメージ」のみで政治家の是非を判断しようとする国民の様子がすごく気になった。




それは、福田・麻生両氏が街頭演説を始めた時、集まった群衆にマイクが向けられた時に聞こえてきた内容。
おおよそ集約するとこんな感じ。

福田氏支持 → 
  「安心できそうな感じ」「地味(わからんでもないけど)」「ただのオッサン」
麻生氏支持 → 
  「アニメ好きなのが親近感が持てる」「カオが怖い(これもわからんでもないけど(笑)」

麻生さんについて「話がわかりやすい」と言った人もいたけど、話した政策についての支持・不支持表明は私が聞いた限りではほぼゼロ。
これって、どうなんでしょうか。
そういう決め方には前回で懲りたはずじゃないの?

小泉さんは賛否両論ありつつも改革を叫び、実際に行った人である。
しかし安倍さんは、小泉人気の遺産を継ぐ形ではあったが「プリンス」という育ちの良いイメージ、「美しい国」というあまりに抽象的なイメージ戦略に巧く乗り、そして自民党も、国民自身もそれに熱狂した形で持ち上げられた首相だった。私には「美しい」云々は結局どういうことなのか全くわからなかったけど。
それがあのような形で終わったというのに、まだ懲りずにイメージで決めるつもりなのかなあ。昨日投票中に麻生支持を叫んでいた人たちは、麻生氏のこれまでの業績、現在掲げている政策や方向性についてどれほど知っていたんだろうか。

福田・麻生氏は北朝鮮問題以外は殆ど政策の方向性に差がないといわれていたものの、例え政策が両極端なものだったとしても、結局こんな状態ならば国民は「やさし『そう』」「リーダーシップがあり『そう』」という「イメージ」で決めるんじゃないでしょうか。
直接投票権はなくてもそれが世論の一部になっていくわけだし、そういう反応が政治家に「タレントを選挙に出しておけば大丈夫」といったような考えを生むんじゃないでしょうか。
今まで全く政治に関係なかったタレントに選挙前になると見境なく声をかけて引っ張り出すさまを見ていると、私には「バカにされている」としか思えないんだけどな。
そういう意味で麻生氏がイマドキの言葉のボキャブラリーを全て出すかのような感じで「キャラが立ちすぎ」等話していたのも私にはすごく「作戦」がミエミエな感じに思えた。
福田さんみたいに印象に残りづらいのも選挙ではダメなのかもしれないけど。

それにしても安倍総理があのような形でドタキャンした後、当初は「麻生さんで決まり」的な流れになりつつあったが
福田氏が出馬を決めた途端、あんなにガラッと1日で情勢が変わったのに驚いた。
アレは一体どういう力作用なのだろう。
小泉チルドレン(あの寝返り方は見苦しかった)など、他の議員も一刻も早く勝ち馬に乗ろうとする「生き残り」を図る計算を抜きにしても、あの動きは説明しづらいものがある。
福田さんがそれほど人徳があるということなのかなあ。そうも思えないというか(笑)福田さんがどうこうというより、とにかく誰であっても風が吹いているほうに走ろうとしているだけなような気がしたから。

いろいろ書いてしまったが、もうちょっと私たちも厳しく政治家と政策に対して評価する姿勢を見せた方がいいんじゃないかと思う。
雰囲気を作ったほうが勝ち、というのはどうにも納得いかないので。
そして福田氏は、どういう理由づけであれ、これだけの支持を受けての総裁就任となったので、「短命」「貧乏くじ(と自分で言ってた)」と言われがちで大変とは思うが、あのシニカルな眼光で外交・内政に頑張ってほしいと思う。
by toramomo0926 | 2007-09-24 19:35 | 政治


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