もう他国からの援助は必要ないですね
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北京オリンピックが終わった。
開会前からのチベットやウィグル自治区の暴動、開会式での口パクおよびCGの発覚、アメリカ人のコーチの親族が殺害されるなどちょっと信じられない事態も起こったものの、心配された五輪運営面での不備はとりあえずなかったようで(水泳のフェルプス選手への国歌斉唱のとき、音楽がいきなり途絶えるという大きな失態はあったが)、とりあえず成功だったといえると思う。




特に開会式は中国の歴史を伝える壮大な絵巻で、ものすごい人海戦術は社会主義国(=思想統制&人件費ゼロ)だからこそというべき美しさと空恐ろしさを感じるものはあったが、ここ数年のオリンピックの中で一番と思うほど素晴らしいものだった。見ていて退屈しなかったし。日本の長野五輪のときの惨状とは雲泥の差である。やはりこのような大掛かりな演出は「舞台演出者」ではなく「映像作家」を起用すべきなんだなと改めて納得。

日本で五輪をやることになったとしても、浅利慶太の起用だけはやめてほしい。でも「東京でオリンピックを」のキャンペーンにまだ欽ちゃんを引っ張り出しているあたりはJOCのセンスに非常に危惧を覚える。
とりあえず「築地市場を土壌が汚染されている豊洲に移すくらいなら五輪を日本でやらなくてもいい」というのが私の一貫した意見です。「築地」は世界的に有名なブランドだし、海外からの観光客も多い。何よりこれ以上食の安全を脅かさないで欲しいというのが正直なところ。

とりあえず中国側の五輪開催の目的である「国威掲揚」「大国としての中国を世界にアピール」は実現した。後は隠し立てや偽造などをしない、全ての国民を大切にする真の先進国となれるように努力して欲しいと思う。
今の国として都合の悪いことは徹底的に認めようとしない隠蔽体質や、一部(と思いたい)の国民のマナーや社会意識の低さがあるままでは世界に先進国の一員とは永久に認めてはもらえない。

それから、これだけ立派なオリンピック開催が可能な国力があるなら、もう他国からODAなどの援助は必要ないですよね。その辺を日本を含めて、現在中国に援助している国には考え直してもらいたい。中国よりももっと切実に援助を必要としている国は多いはず。
ハードルを上げたのは中国自身。これからの国としての言動は世界中から注目されると思われる。五輪景気も終わるし、五輪の終了とともに職を失った国民の不満も噴出してくるはずだ。その声をこれまで同様に力で封じ込めようとするなら、中国が切望している「先進国、大国」の名前は与えられないだろう。

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by toramomo0926 | 2008-08-25 12:48 | 政治


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